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Posted by ブクログ
海外SFは苦手だよ、と思いながら手に取ったら、純文学の質感でするすると読めた。
感情が動いたり、読み進めたくないなと思ったり、おもしれえ〜と思ったりしたところのページを折りながら、読み進めた。
いま読むから、学院時代のところばかり折り目がつくのだろう。学生時代に読んでいたとしても、たぶん似たところに折り目がついたと思う。
ただ決定的に学生時代と違うことがある。
影を、ダメだと思っていないことである。
ゲドがさいはてで影を中に入れたとき、ワシもこうしたい、と思えた。消したいとか負けたくないとかでもなくて、ちゃんと追いかけ迎えに行くほうがよいな。
影を自分のものとして抱え直すことに、美しさが宿るのかもしれませんね。わたしの影の名前はなんだろうか。
Posted by ブクログ
言わずとしれたアーシュラ・K・ル・グィンの代表作の一つ。
ル・グィンが没後に発表した『火明かり』を読むために、かなり久々に1作目から読み直してるのだけど、今回が一番面白く読めたかもしれない。
アースシーと呼ばれる多島海世界で、魔法の才能を持って生まれた少年ゲド。しかし、才能故の傲慢な性格が災いして、死の影を呼び出し、放ってしまう。影はゲドを執拗に狙い、ゲドはその影から逃げ続けるが、ついに対峙することを決意する、という成長譚。
表面的には児童向けのファンタジー作品という様相を呈しているが、読む時期によって全然印象が変わる作品。
自分は小学生の頃に読んだときに後半になるにつれてよくわからなくなっていった記憶がある。特に、影との対決は、何でこんなにグルグルしてるんだ、と思ったような……笑
今読んでみると、この作品の様々な要素を象徴的に見ることが出来る。そういった視点を持たない、持ってたとしても少ない子どものときに読むとそりゃよくわからなくても当然なのかも。展開するイベントを、純粋にイベントとして消化していくと、どうしても味気なさ過ぎる感はあるので。
だが、自らが招いてしまった影や、それによって負った傷、そして逃げ続けるしかない相手に立ち向かうなど、それ自体に別の意味を見いだせるなら物語はもっと、深く、楽しめると感じた。
この後に続く作品も今読んでどう感じるのか、楽しみになってきた。
Posted by ブクログ
不評価だったジブリアニメと全く違い、面白かった。母親を知らず我儘に育ったダニーだが、女呪い師に教えられた魔法の呪文で、魔力を操れるアビリティを強く持った稀に見る少年だった。
ある日、侵略者ガルガドの兵士を魔法で追い返し、廃人のようになるが、オンギンに助けられて、真の名〈ゲド〉を授けられる。普段はハイホーク(ハイタカ)と名乗る。ある傲慢さから悪霊を呼び出し、その影から逃げる旅を続け、その途中でエクス・アクべの腕輪のかけらを託される。親友・エスカリオルの助けで、影と対決することになる。
寒さと暗い情景、孤独との戦い。
虜になってしまいました。
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