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魔法使いのゲドが〈影〉と戦ってから数年後、アースシーの世界では島々の間に紛争が絶えない。ゲドは平和をもたらす力をもつという腕環を求めて、アースシーの東、アチュアンの墓所へゆく。墓所を守る大巫女アルハは、幼い頃より闇の者たちに仕えてきたが、ゲドとの出会いによって、自らの世界に疑問を抱きはじめる……。
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Posted by ブクログ
1巻でゲド中心の物語を読んでいると、中盤まで「ゲドは?」と思いながら読んでしまう。それはこの本がどういう話なのかを最初に書いていないからこそ起こるのだが、主人公や舞台は毎度変わるのだと思った方がいいのかもしれない。 中盤、ゲドが姿を現れてから物語は一気に加速。1巻で<影>に打ち勝ったゲドが、闇を切り...続きを読む裂く光となって、暗黒の地下迷宮を守る大巫女アルハの奢りと傲慢、そこからくる孤独と不安を打ち払っていく。 それでもいつまでも迷う彼女に読者はやきもきともするが、丁寧に言葉にされているので、自分の身にもあるその<影>にアルハを重ねているだろうという解説にも頷ける。 考えないで奴隷のように暮らすこと、自由を求めて戦うこと、どちらを選ぶか。軽くもなく、重すぎもせず爽やかに描き切るので舌を巻く。
1人の少女の成長の物語として、エッセンスが凝縮されているような感じ。初期の傲慢な子供っぽさから、視野が広がって自分の立場を考え始め、好奇心のまま冒険して、大人の悪意を知って、自分の力を超えた本能的に敬うべき存在に出会う。そして迷いながらこれまでの行いを省み、新たな世界へ踏み出す。 精神的に、こんなふ...続きを読むうに大人になりたかったなぁ、と思う。
夏読56冊目。 #ゲド戦記 シリーズ2作目。 アチュアンの大巫女アルハとゲドとの出会い。 迷宮を命懸けで探索するアルハたちには、ワクワクした
特殊な風習で縛られている環境の中で、自分はテナーかアルハかどちらかを迷っている様子に共感した。 自分が自由になるのか、奴隷のようでいるのかを選んでも、自分を愛してくれた人を裏切った罪悪感の苦しんでいる様子が、自由の大変さを表していた。
異常な環境も慣れてしまえばそれが普通だと思い込み、 迷い込んできた普通のものを異物だと思い込んでしまう 風習とか宗教とかの怖さを思い出した。 縛られていた人が自由を得ると選択する恐怖を感じるのか、と読みながらびっくりしたけど、そりゃそうか、選択できる自由があるって素晴らしいんだなと改めて思った。 ...続きを読む人に与えられたものだけで生きていくより、自分で選択して私は生きていきたい
1は自分の内なる影との戦いだったけど、2は影や死の世界と繋がる真っ暗な地下の迷宮で、他者を闇から救う物語。今回の舞台である、名を持たぬ者(?)の墓がとにかく暗い!描写で暗闇がありありと表現されている!恐ろしい姿のモンスターは全く現れないのだけれど、こわい。 人間の慣れとは恐ろしいもので、ひどい環境...続きを読むや扱いを受けていたとしても、それが当たり前になってしまうことがある。気付かなくなってしまうのだ。違和感って実はすごく大事なのかもしれない。主人公の彼女も自分の小さな違和感を見逃さなかった。それが彼女の運命を大きく変えていく。テナー、よかったね。自由は辛く厳しいこともあるけれど、自分で選択する、ということが生きることだと私は思う。アルハのままでは、どうしたって幸せにはなれなかっただろう。しかし、生まれてきてすぐに過酷な運命を背負う、というのは、ひどい話のように思うが、誰も自分の親も国も選べない。容姿も能力も選べない。不平等な世界で、それでも、どう生きるか、の選択ひとつひとつが自分を人生を決めていくんだ。きっと。彼女が墓の番人から解放された夜の星空の輝きに胸を弾ませたその感覚を、ずっと持って生きたいものです。 2021.05.10
とても面白かった。第一巻・「影との戦い」の時は傲慢だったゲドが「こわれた腕輪」では人に寄り添い、優しく、ミステリアスな青年になっていて、成長を感じた。闇と葛藤するテナーと「テナー」の心を尊重するゲド。この二人の冒険譚は心を温かくさせてくれる。
第二部 アチュアンの墓所(日本タイトル: こわれた腕輪)での主人公はテナー(アルハ)という少女。 8歳で、アチュアンの墓所に連れてこられてここのの大巫女として、生涯名も無き者の生贄のようにここを守るものになっていた。15歳になるまでの辛く孤独な生活がかさ語られていく。 罪人が送られてくると、残忍な処...続きを読む刑をも行った。話も中盤、アチュアンの墓所に忍び込んだアルハより10歳ほど年上の盗賊が捕らえられた。 迷宮に隠されてあるエクス・アクベの腕輪の欠片を探しに来たのだった。処刑をしなければならない。だが、アルハには、ゲドが気になってしまった。長い日々、二人は忍び逢っていろんな話をし、若い男が魔法使いだと知った。 二人は信頼を共にすることになる。 アルハは大巫女として罪を犯してしまった。 アメリカのテレビドラマ【ゲド 戦いのはじまり】の原作にされて、第一部と第二部がごっちゃにされて放送されている。原作は、第一部から10年の月日が経過しているようだ。 無論、原作の方がドラマより面白い。 暗くじめじめしたアチュアンの墓所での情景はずっと夢見そうだ。 素晴らしい作品である。
過渡的で中途半端な知識と知恵がもたらしている 神と崇めて依存する闇に包まれた死の世界と 全体観という限りない成長を理解して 調和の循環で共生する大自然とに迷い 先取りという権利に依存することで 不安恐怖に陥り混乱してきた迷える人間社会 富と保障に依存するお互いの契約による安全のほかに もっと確かだ...続きを読むけれども重さと摩擦による負荷を伴う 信頼というお互いを認め合う集いがある 一人では確信が持てずに弱いけれども 向き合う相手によって自分を確認できた時のお互いには 限りない信頼が生まれて強くなる(171) 安全に執着するための依存というシガラミから 自分で選ぶという不安と希望を秘めた自由自在の環境に 自らを解放したが故に味わう喜びと苦しみ 自由自在は自分の責任と判断で大地を踏みしめ 方向を定めて歩む重たい実感を伴うモノである そこでは 途中で集中が途切れて外の幻影に怯えてくじけ 過去を権利として逃げ戻ろうとしてしまうかもしれないし 相手とつながることの相乗効果で 頑張ることに喜びを見出せるかもしれない(213)
1巻の影との戦いから数年。舞台はアチュラン、アルハ(テナー)が登場。 『自由とは何か』を問われたような作品だった。 5歳から大巫女として働き続け、外界とは遮断された村。付き合う人は巫女か付き人ぐらい。彼女の仕事も暗闇の冒険。 そこにケドが侵入者として現れる。 アルハはゲドを殺さず話をする。そして出...続きを読むるか残るかの選択を迫られる。 出たときはテナーとして、不安と挑戦を。 残るときはアルハとして、安定と苦悩を。 選択できることが自由だと思うが、ゲドが現れなかったとしてもその村の中ではアルハも自由ではあった。(大巫女という立場も利用できた) しかし、それ以上の惹かれる世界を知ったのならば、飛び出さずにはいられない。
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