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魔法使いのゲドが〈影〉と戦ってから数年後、アースシーの世界では島々の間に紛争が絶えない。ゲドは平和をもたらす力をもつという腕環を求めて、アースシーの東、アチュアンの墓所へゆく。墓所を守る大巫女アルハは、幼い頃より闇の者たちに仕えてきたが、ゲドとの出会いによって、自らの世界に疑問を抱きはじめる……。
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Posted by ブクログ
前作、『影との戦い』は魔法の才能溢れる少年ゲドが、自らの傲慢さから引き起こされた災厄と向き合い成長する物語だった。 続編である『こわれた腕環』は主人公がゲドから運命の少女テナーへと引き継がれる。 名もなき者と呼ばれている墓所に潜む影を信奉する異教徒の大巫女が死んだ。 その大巫女が死んだ直後に生まれ...続きを読むたことで次の大巫女の生まれ変わりとして育てられることになった少女テナー。 テナーは自分の名前を捨てられて、新たに大巫女が代々継承しているアルハという名前を受け継ぐことになった。 そして大巫女の代々の役目である、迷宮のように広がる墓所の管理を任せられる。 墓所は男子禁制であり、一部の宦官や巫女しか入ることはできない。そこでテナーは外部から送られてくる罪人たちを処刑する役目を引き受ける。 だが、その墓所にこわれた腕環の片割れを探しに魔法使いのゲドが入り込んでいた。 今作は選ばれた環境にある少女が、新たな環境へ出ていくことを決意する物語であり、同時にその選択、つまり自由を享受することの怖さが描かれている。 だから前作以上に自分事としても読めたし、その怖さを知っている人には広く刺さる物語だと思う。それもあって普遍的な力強さがある物語だと感じた。 テナーが新たな環境に出る決意をしたことで、その身に降りかかる不安や恐怖は誰にでもわかるものだろう。それがそれまでの環境に身を置くことの安寧さを理解していれば特にそうだ。 ある集団で信奉される大巫女なんて立場ではなくとも、家族や、学校、会社だったりと、人生にはこれまでの環境から別の環境へと旅立ったり、移動するものはよくあるものだ。 テナーも始めこそ新しい人生が開かれることに喚起と興奮を覚える。だが次第に、新たな人生が始まることへの恐れと不安に苛まれていく。墓所から抜け出したテナーはゲドと帰る際には、無人島に自分一人だけ放り出して行ってくれないか、と泣いて取り乱したりもする。 ゲドはそんなテナーを叱咤するわけでもなく優しく見守るだけである。その恐怖を乗り越えることは自分だけにしか出来ないからだ。 テナーは恐れを抱え不安を抱いたまま物語の幕は閉じる。 テナーのその後はゲド戦記シリーズを読み進めることで明らかにはなるのだが、『こわれた腕環』の段階では明らかにはならない。 しかし、この終わりだからこそ良かった。 アーシュラ・K・ル・グィンはテナーにその恐怖を乗り越えさせるエピソードを『こわれた腕環』内に用意しなかった。だが隷属状態から脱したテナーならば大丈夫だ、と確信めいたものを読者に抱かせて終わる。 そこに読者は共感と勇気を受け取るのだろう。
内容 「名なき者たち」の地下迷宮に仕える巫女の少女アルハのもとに、迷宮の宝物である「エレス・アクベの腕環」の片割れを求めて、青年になったゲドが現れる。 感想 暗く、冷たく、変化のない陰鬱な闇の世界が、中盤、ゲドが登場するまで続き、読者は忍耐を強いられる。それでも、読み切るに値する一冊である。自由は決...続きを読むして安逸なものではないと改めて思わされる。
1巻でゲド中心の物語を読んでいると、中盤まで「ゲドは?」と思いながら読んでしまう。それはこの本がどういう話なのかを最初に書いていないからこそ起こるのだが、主人公や舞台は毎度変わるのだと思った方がいいのかもしれない。 中盤、ゲドが姿を現れてから物語は一気に加速。1巻で<影>に打ち勝ったゲドが、闇を切り...続きを読む裂く光となって、暗黒の地下迷宮を守る大巫女アルハの奢りと傲慢、そこからくる孤独と不安を打ち払っていく。 それでもいつまでも迷う彼女に読者はやきもきともするが、丁寧に言葉にされているので、自分の身にもあるその<影>にアルハを重ねているだろうという解説にも頷ける。 考えないで奴隷のように暮らすこと、自由を求めて戦うこと、どちらを選ぶか。軽くもなく、重すぎもせず爽やかに描き切るので舌を巻く。
1人の少女の成長の物語として、エッセンスが凝縮されているような感じ。初期の傲慢な子供っぽさから、視野が広がって自分の立場を考え始め、好奇心のまま冒険して、大人の悪意を知って、自分の力を超えた本能的に敬うべき存在に出会う。そして迷いながらこれまでの行いを省み、新たな世界へ踏み出す。 精神的に、こんなふ...続きを読むうに大人になりたかったなぁ、と思う。
夏読56冊目。 #ゲド戦記 シリーズ2作目。 アチュアンの大巫女アルハとゲドとの出会い。 迷宮を命懸けで探索するアルハたちには、ワクワクした
特殊な風習で縛られている環境の中で、自分はテナーかアルハかどちらかを迷っている様子に共感した。 自分が自由になるのか、奴隷のようでいるのかを選んでも、自分を愛してくれた人を裏切った罪悪感の苦しんでいる様子が、自由の大変さを表していた。
異常な環境も慣れてしまえばそれが普通だと思い込み、 迷い込んできた普通のものを異物だと思い込んでしまう 風習とか宗教とかの怖さを思い出した。 縛られていた人が自由を得ると選択する恐怖を感じるのか、と読みながらびっくりしたけど、そりゃそうか、選択できる自由があるって素晴らしいんだなと改めて思った。 ...続きを読む人に与えられたものだけで生きていくより、自分で選択して私は生きていきたい
1は自分の内なる影との戦いだったけど、2は影や死の世界と繋がる真っ暗な地下の迷宮で、他者を闇から救う物語。今回の舞台である、名を持たぬ者(?)の墓がとにかく暗い!描写で暗闇がありありと表現されている!恐ろしい姿のモンスターは全く現れないのだけれど、こわい。 人間の慣れとは恐ろしいもので、ひどい環境...続きを読むや扱いを受けていたとしても、それが当たり前になってしまうことがある。気付かなくなってしまうのだ。違和感って実はすごく大事なのかもしれない。主人公の彼女も自分の小さな違和感を見逃さなかった。それが彼女の運命を大きく変えていく。テナー、よかったね。自由は辛く厳しいこともあるけれど、自分で選択する、ということが生きることだと私は思う。アルハのままでは、どうしたって幸せにはなれなかっただろう。しかし、生まれてきてすぐに過酷な運命を背負う、というのは、ひどい話のように思うが、誰も自分の親も国も選べない。容姿も能力も選べない。不平等な世界で、それでも、どう生きるか、の選択ひとつひとつが自分を人生を決めていくんだ。きっと。彼女が墓の番人から解放された夜の星空の輝きに胸を弾ませたその感覚を、ずっと持って生きたいものです。 2021.05.10
とても面白かった。第一巻・「影との戦い」の時は傲慢だったゲドが「こわれた腕輪」では人に寄り添い、優しく、ミステリアスな青年になっていて、成長を感じた。闇と葛藤するテナーと「テナー」の心を尊重するゲド。この二人の冒険譚は心を温かくさせてくれる。
第二部 アチュアンの墓所(日本タイトル: こわれた腕輪)での主人公はテナー(アルハ)という少女。 8歳で、アチュアンの墓所に連れてこられてここのの大巫女として、生涯名も無き者の生贄のようにここを守るものになっていた。15歳になるまでの辛く孤独な生活がかさ語られていく。 罪人が送られてくると、残忍な処...続きを読む刑をも行った。話も中盤、アチュアンの墓所に忍び込んだアルハより10歳ほど年上の盗賊が捕らえられた。 迷宮に隠されてあるエクス・アクベの腕輪の欠片を探しに来たのだった。処刑をしなければならない。だが、アルハには、ゲドが気になってしまった。長い日々、二人は忍び逢っていろんな話をし、若い男が魔法使いだと知った。 二人は信頼を共にすることになる。 アルハは大巫女として罪を犯してしまった。 アメリカのテレビドラマ【ゲド 戦いのはじまり】の原作にされて、第一部と第二部がごっちゃにされて放送されている。原作は、第一部から10年の月日が経過しているようだ。 無論、原作の方がドラマより面白い。 暗くじめじめしたアチュアンの墓所での情景はずっと夢見そうだ。 素晴らしい作品である。
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アーシュラ・K.ル=グウィン
清水真砂子
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