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ルーアンの新聞に「日曜語録」として連載されたのを皮切りに、総計5000に上るアランのプロポ(哲学断章)。「哲学を文学に、文学を哲学に」変えようとするこの独特の文章は、「フランス散文の傑作」と評価されている。幸福に関する93のプロポを収めた本書は、日本でも早くから親しまれてきたもの。折にふれゆっくりと味わいたい。
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Posted by ブクログ
アランは自身を楽観主義者と言うが、それは幸福を待ってるだけとは正反対の、幸福を能動的に見つけ出す天才だったのだと思う。 「雨の日にこそ笑おう」が結構好き。
幸福であるためには、 ・過去・未来ではなく今に集中して生きること。 ・暇だと余計なことを考える。暇だとネガティブになる。行動し、日々忙しく生きよ。 このあたりが重要なんだと思わされた。
どうしても 無人島に1冊しか本を持っていけないなら この本を持っていきます。 高校時代に初めて読んでから 何度も何度も読み直しては読み直すたびに 新しい発見や気付きがあります。
タイトルから幸福であるにはかくあるべしみたいなのを勝手に思っていてこれまで敬遠していたが、池田某の紹介で、こんなに簡明に哲学をしているこのひとの哲学は自分のスタイルとよく似ているといっていて、読んでみることに 原題は論というよりかは断章を意味しているようで、アランというひとがひとり哲学するその残滓の...続きを読むようである。しかし、彼もまた「わたし」とはなんだ、「善い」があってしまうという哲学に魅入られた考えるひとで、まるで生きているかのような文体がそこにはある。 生きること死ぬことというのは本当に普遍的なもので、二度の戦争の最中というのをひょっとすると忘れてしまいそうなほど今も変わらない、考えるひとの流れの中にある。 哲学は誰かがこう考えたをたどるものではなく、自分という唯一無二の最大の謎が、生きて死ぬというこれまた最大の不条理を表現していくことだと思う。
本作は93のプロポと呼ばれる短い文章で出来ている。 1つのプロポはそこまで長くないので、寝る前に少し本が読みたい時に丁度よい。 自分は不幸だとやたらと嘆いてしまうような気分の時にこの本を読むと、無駄に凝り固まった考えを優しくほぐしてくれるような本だと思う。 何度も繰り返し読んでいるほどお気に入りの一...続きを読む冊。
再読。初読時よりも沁みる。人生を「自分のものとする」ヒントに溢れた一冊だなと思う。 他人のせいにしないこと、流されないこと、体を動かすこと、上機嫌でいること、礼儀正しくあること…要旨をかいつまんでしまえばどれも子供にも伝えられるような基本的なメッセージだが、共通して、自らのあり方を自らが規定するとい...続きを読むう、強く輝く意志と弛まぬ行動力が背骨として一本通っている。それが一番難しいことを、大人は皆知っている。 自分への発破をこめて、以下引用する。 幸福になるのは、いつだってむずかしいことなのだ。多くの出来事を乗り越えねばならない。大勢の敵と戦わねばはらない。(略)しかし力いっぱい戦ったあとでなければ負けたと言うな。(略)幸福になろうと欲しなければ、絶対幸福になれない。(略)したがって、自分の幸福を欲しなければならない。自分の幸福をつくり出さねばならない。
幸福を帰納的に考えるような作品だった。 様々な方面から幸福について考えていたので具体的な感想をアウトプットするのは難しいが、 要するに、幸福論になる為にまず情念を排し、理性的に幸福になる為に行動することで人は己の幸福に出会うことができる。言い換えれば、何も考えずにただ本能的に生きるのであれば情念が...続きを読む精神を支配し、やがて崩壊へと進む。 プロポとして短編で読める為、何度も読み返し力強く背中を押してくれるようなアランの考えを心からまた感じようと思う。
地方暮らしは楽しいこともいろいろあるとはいえ、コロナ禍もあいまって、大型書店になかなかいけなくなってしまったのは、最近の悩みのひとつ。 そんな中で、久しぶりにちょっと大きめの書店に行くチャンスがあると、いや〜もう、テンションが爆上がり。 買いすぎないように気をつけるけど……まあ、買っちゃいますよね。...続きを読む だって次、いつ来られるかわからないもんね。 というわけで(?)ちょうど文庫フェアが開催されていたこともあって、いそいそと手にとってレジに向かったのが、この『アラン幸福論』。 前から読みたかったんです。 書名に「アラン」とだけあって、苗字も書かれてなくて、誰だろう?と思ったけれど、本名はエミール・シャルティエと言って、19世紀半ばから20世紀半ばまでを生きたフランスの哲学者、だそうです。 本書は、彼が新聞に連載した膨大な短文(プロポ、というらしい)の中から、幸福に関するもの93編を選び、構成しなおしたもの。 1編が1400字弱くらいなのですが、これを毎日連載して総計5000にものぼったって……エネルギーがすごすぎる! さてこの本、アランは哲学の高校教師でもあったからか、すごく親しみやすくて楽しく読めました。 ここのところ、哲学や思想の古典を読みたいと思ってこつこつ挑戦しているけれど、だいたい、先の見えない山の頂上を目指して、一歩一歩進んでいく、というような読み心地なのですが、アランはもっとこちらに寄り添ってくれる感じ。 「腎臓結石を病んでいて、かなりふさぎこんでいる友人」とか、「樵(きこり)を生業としていた手相を読むことができた砲兵」とか、登場するエピソードも身近です。 久しぶりにほっとするなあ、と思いながら読みすすめるなかで、心に響いたのが、次の一文。 「ほんとうを言えば、上機嫌など存在しないのだ。気分というのは、正確に言えば、いつも悪いものなのだ。だから、幸福とはすべて、意志と自己克服とによるものである。」 たとえば、今日の夕食の献立が決まらない、といったすごい些細なことでもクヨクヨ考えがちな自分としては、読んですごく気持ちが楽になったし、同時にしばらく前に読んだ『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』を思い出しました。 ありがとうアラン、ほんとうのことを書いてくれて。 「幸せになりたい」と思うほど、「幸せとはなんだろう?」「幸せになるために必要なことって?」という問いに立ち返るけれど、最近はそのグルグル回りがなんだか楽しいなあ、と感じています。 唯一、従軍に肯定的な点は賛成できなかったけれど、温かくて力強い一冊でした。
93の3ページ程の短い文章(プロポ)で構成されている幸福論。一つ一つのプロポは平易で読みやすい。同じような内容の主張が表現を変えて繰り返し語られるため、深く理解できる。 人は放っておくと悲観的になってしまうため、意識的に楽観主義になる努力をしなければならないというのが印象に残った。
文が詩的で非常に美しい。 93の話に分かれているので、1日1つ拾っていくだけでもアランの精神を自分自身に刻み込むことができる。 何か上手くいかないことがある時に立ち返れる一つの場所になるかな〜。 ----------------------- 想像による仮想敵をつくってはならない。 運動を伝え...続きを読むる筋肉だけが自由になる唯一の部分だから微笑め。 物事には二面性があるのだから、良い方を捉えればよい。(雨の日も楽しめ) どんな道もいい道で、どんな運命も良いものにしようと欲すればよい運命となる。(サボった過去も人生の多様性であるという考え方と類字) 運命とは移り気でどんな小さなことをすることで無限の結果が生まれる。 求めようとしなければ与えられない。幸福や富も全て。 現在には力と若さがある、どんな時も。(好きな言葉) 知らない人からは何も期待してないから、わずかなことをしてもらっても、すっかり満足する。(めちゃ共感) 安定きた生活にこそ知恵が必要。 他人から与えられた運命より自分で作る運命が幸福。 万人に与えられたお金のかからないものに美が宿ってることが多々ある。車窓を見ろ。 自分とその気分を切り離して考えることが幸せになる秘訣の一つ 1番の敵は自分自身 彼が本当に彼であって欲しいと思うこと、これこそ真実な愛である。 自分を愛する人のためにできる最善のことは、自分が幸せになること。
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