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啓典の民、離散の民、交易の民、さまざまな呼び名をもつユダヤの人びと。苦難の歩みのなか、深遠な精神文化を育む一方、世を渡る現実的な悟性を磨いてきた。歴史をたどりながら、その信仰、学問、社会、文化を知る。
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Posted by ブクログ
ユダヤ人とユダヤ教について「歴史」「信仰」「学問」「社会」の四つの切り口からその概要を紹介したユダヤ思想の専門家による新書。
パレスチナ戦争をきっかけにユダヤ人ないしユダヤ教へ関心が高まったので、読んでみることにした。 歴史的な視点で面白かったのは、離散後のユダヤ人は意外にも福の神みたいな存在で、キリスト教化される前のスペイン、オスマン帝国やオランダなどユダヤ人の移住先の国には繁栄と自由があった。20世紀はそれがアメリ...続きを読むカで、今現在も半数近くのユダヤ人はアメリカにいる。ユダヤ人が商売上手だったり、学問に長けていたりするのはよく知られているが、各時代にイケてる国を嗅ぎ分ける嗅覚もあるということだ。 最終章で現在のイスラエルについて、シオニズムの形骸化に起因する大イスラエル主義政策を批判して、既成概念を排除し世俗派と保守派の歩み寄りを求めていたが、具体的な方法論は書かれていなかったので、その点は残念。まあそれが分からないから、人類は今も殺し合いを続けているのだけども。。 蛇足だが、ユダヤ人の歴史を学ぶと進撃の巨人を思い出す。ユミルの民はユダヤ人がモデルだよね…?
世界史を学ぶに連れてナチスはもとよりなぜそこまでユダヤ人が忌み嫌われるのか、に興味が出たので。残念ながら「なぜ?」の部分はあまり掘り下げられておらず「迫害されてきました」という前提で話が進んでしまうので直接の回答は得られなかったものの歴史、宗教、教育、生活といった切り口でユダヤ民族について掘り下げら...続きを読むれておりそれはそれで非常に興味深いものがあった。まずわかったことはかなり特殊な歴史を持つ人々だということで考えてみると絶滅させられたり征服民族に隷属や同化させられたり、という民族は沢山いたのかも、だけど民族丸ごと住んでいるところから追い払われた、というのが珍しいケースであるということ。また確たる宗教があって周囲に溶け込まなかったこと。などなど。今はタリバンやISが目立っているのでイメージし難いがフランス革命までは西欧のキリスト教の方が他者に不寛容でむしろイスラム圏のほうがユダヤ人も自由に活動できたらしい。他者への寛容さが時代が下るに従って逆転していき文明の発達もそれに伴って移行してきているのが興味深い。ユダヤ人は教育熱心で為に他民族より経済的にも優位に立てるケースが多く、それがために嫌われた面が強いのだが確かに教育面は非常に興味深く、聖典の解釈を何百年にも渡って記録に残してあってそれが学べるようになっているところが非常に興味深い。例えば「神がアダムの肋骨からイブを作った」という箇所だけでも数百年に渡る様々な解釈があってそれを議論し合うという文化で単純に信じれば良い、というわけではないところが凄い。その意味では自分は「啓典の民」について誤解をしていた部分があったように思う。異なる意見を否定するのではなく議論し続けているわけでそれは強くなるよな、という気がした。イスラム教においてもそれは同じなのか、についても学んでみようと思う。
参考になった。 まとまっており良い。現代、ユダヤ人の影響は大きいと思われた。 ユダヤ人とは何ものか、根っこのところがぼやけて昔過ぎて分からないのではないか。そこに触れられいない様に読めた。分かりにくい部分がある。
某所読書会課題図書.難しい! 見慣れない語句が頻出するので、メモ用紙があっと言う間に一杯になる.視点として、歴史、信仰、学問、社会を挙げていたが、信仰と学問の部分はあまり理解できなかった."歴史"はイスラム教との連動が特徴的だ."社会"では金融や商業に秀でた部...続きを読む分をうまく解説している.著者を含めて多くの日本人がユダヤ人とユダヤ教について研究していることに驚いた.
ユダヤ人と言えばイスラエルによるガザ侵攻やら、アメリカのトランプ大統領の親族など、やや物騒なイメージが最近定着してしまっている。だが、歴史を見ればナチスドイツによる虐殺やら、ヨーロッパ各地での迫害に目が向き、捕囚(ガルート)と離散(ディアスポラ)を繰り返した悲劇の民という見方が大半だろう。その起源は...続きを読む紀元前18世紀に遡り、民族の祖と呼ばれるアブラハムの誕生に始まる。旧約聖書の創世記によれば、神はアブラハムに約束の地カナン(現イスラエル)に行くよう命じ、アブラハムとその子孫の繁栄を祝福•約束したとされる。神はアブラハムの子供達(イサクやヤコブ)にも同様の約束をし、その子らの一人であったユダが住んだ土地が後世に「ユダヤ」の名の由来となる。更に時を経て、モーセ(アブラハムの子孫)が登場し移住先のエジプトで奴隷として生活した状況からの脱出である「出エジプト」を図る。その時に授かった教えが「モーセの十戒」、ユダヤ人が守るべき戒めとして石板に刻まれる。モーセ自身は約束の地カナンに辿り着く前に亡くなったが、後継者ヨシュアがカナンに定住し始める。だが、其の後国家は南北に分裂し、それぞれが外敵(アッシリアやバビロニア)によって滅ぼされる。この一つがバビロン捕囚であり、ユダヤ人の捕囚の歴史として授業で習った事を覚えている人も多いだろう。集合と離散、放浪に次ぐ放浪と、ユダヤ人の歴史は常に安住の地を求めて世界を彷徨うものであったと言える。だがらこそ現代のイスラエル(1948年に国家として承認される)が自分たちの土地にこだわり続け、周囲のイスラム勢力の中に於いても強大な軍事力で国を守り続けようとする強い意志を感じられる事に繋がる。なお、イスラエル国民が全てユダヤ教というわけではない。ユダヤ教、イスラム教、キリスト教が共存しており、割合としてはそれぞれ74%、18%、2%といったところである。 彼らの迫害の歴史を辿ればきりがないが、一つの大きな要因としては、独特な生活スタイルだけでなく、勤勉さからくる商才から、住み着いた地で妬まれる存在になりやすかった事が挙げられるだろう(勿論イエス•キリストを殺害した事から、キリスト教徒から許されないというものもあるだろうが)。ユダヤ人は兎に角沢山の書物を読み、勉強熱心で優秀な人材を多く輩出する。相対性理論のアルベルト•アインシュタイン、コンピュータの父ジョン•フォン•ノイマン、精神学者ジークムント•フロイト、経営学のピーター•ドラッカー、メタのマーク•ザッカーバーグに、Googleのラリー•ペイジ、芸術分野でもスティーブン•スピルバーグにパブロ•ピカソ、思想家のカール•マルクスなど数え上げたら其れこそ、きりがない。彼らが優秀である所以は、前述した勤勉さの背景にあるユダヤ人の教育スタイルも大きく影響するだろうが、何より民族が苦難の歴史を辿ってきた血にあるのかもしれない。 本書はそうしたユダヤ人とユダヤ教の成り立ちと、それがどういった経緯を辿って成立してきたか、そして世界を席巻する優秀なユダヤ人たちを輩出するに至る歴史について、新書サイズのページ数ながら一挙に振り返る内容となっている。我々日本人に馴染みの無い難しい言葉もたくさん出てくるが、少しでも多くそれらを理解する事で、彼らの生活習慣や物事の考え方、接し方を理解する一助となるであろう。軍事的に不穏な動きを見せ、世界中から批判の的になりつつあるイスラエル。だが彼らを知り理解する事で、世界の複雑な事情を解決する糸口が見えてくるかもしれない。
超重要なのは下記かな。 ・ユダヤ共同体では、聖と俗の分離によって日々の行動規範が定められている。それを経済活動の観点から見ると、近代の自由主義的経済人の理念を先取りしたものであることがわかる。 ・貧しさは本人の責任ではない、という考えがユダヤ教にはある。それは離散社会の境遇を思えば納得できる考え...続きを読む方であろう。 農耕民族である我々は彼らの逞しさを見習わなければならない。。。
専門用語が多いし、背景知識の説明が少ないからユダヤ人を初めから勉強したい人にとってはイマイチだったなー。まあでもユダヤ人の文化や歴史をゼロから学ぶのであれば、まずはキリスト教の成り立ちを知る必要があるということがよくわかりました。
1.この本を一言で表すと? 著者がユダヤ人とユダヤ教について学んできた事をまとめた本。 2.よかった点を3~5つ ・真正のユダヤ人(p4) →ユダヤ人の定義が複雑で難しいことがわかる。 ・ユダヤ人という前提自体、もはや選択肢の一つとなったのが現代である(p50) →ますますユダヤ人の定義が難しい...続きを読む。 ・第二章 信仰から見る →ユダヤ教自体は非常に厳しい教えであると感じた。 ・学ぶことは生きること(p126) →ユダヤ人が優秀と言われる所以がわかった気がした。 ・利子取得の二重基準(p139) →上手く考えたように思えるが騙された感じもする。 ・二極分化するユダヤ社会(p164) →宗教的な集団に帰属しているのか、アメリカ国民として自由を享受したいという態度が入り混じっているというのが分かった。 2.参考にならなかった所(つっこみ所) ・結局ユダヤ人とは民族なのか、国籍を表すのか、宗教信者なのか、複雑でわからない。 ・現代でもゆ本来のユダヤ教の厳しい教えに習って生活している人はどのくらいいるのだろうか? ・ユダヤの教えでは、個人融資業(クレジットカードのキャッシング等)も禁止なのだろうか? 3.実践してみようとおもうこと ・ 5.全体の感想・その他 ・歴史、信仰、学問、社会、それぞれの視点からユダヤ人とユダヤ教をよく研究していると思う。
嫌韓とか嫌中とか、あらゆるものを十把一絡げに嫌い・反対と感情的に判断してしまう人がいます。子ども達にはよくよく、ああなってはいけない、物事は大抵多面的なもので、「全ての~」「あらゆる~」という言い方は大体間違いだから、と言い含めていました。 しかしながら、本作を読んで、自分がこれまでいかに自分...続きを読むが避けようと思っていた偏見に陥っていたのかを本作で思い知りました。それは私のユダヤ観です。 一般的なユダヤのイメージとはどんなものでしょうか。金持ち、流浪の民、陰謀、一神教、閉鎖的。私はこのようなイメージでした。 しかし、本書が描くユダヤ世界ははるかに色彩豊かなものでした。つまり、ユダヤと一言で纏めることができないくらい、宗派も出自もひいては考えも異なるようなのです。ナポレオン後に市民権を得たフランスのユダヤ人は、フランス国民としてのアイデンティティを持ち始めたとか(P39)、シオニズム運動は各国で同化して生きるユダヤ人にとっては「決して承服できる主張ではない。西欧の社会で生きる道を自ら閉ざす恐れを感じたからである」(P.90)とか。 これらはほんの一例ですが、ヨルダン近郊で始まり、アフリカ北部からスペイン・オランダ、ポーランド、アメリカと世界に広がったユダヤの民は、国民国家が主流の現在、実に多様な生き方、考えをしていることを改めて気づかされました。 もう一つ驚いたのはイエシヴァ(塾?)とタルムード(解釈書?)というシステムです。 タルムードで出色なのは、過去の時代の異なる高名なラビたちがあたかも時空を超えて対話をしているかのように編纂され、宗教書の教えに現実的具体性を持たせているところです。作中では子供の教育の件や「一日を三分割」して勤めを果たすという教えについて現実な対話・解釈の例が出ていました。 またこのタルムードが、ラビとの実際の対話によってより深く信者の心身に沁みわたっていったことは想像に難くありません。 おそらくこうした解釈が非常に現実的なのは、ユダヤの民が常に不安定な地位・身分であったため、可能な限り現実世界との折り合いを見出す必要があったからだと想像しています。私は引用されたいくつかの実例しか知りませんが、それだけでもこの宗教(民族?)の聖書に対する態度は真摯であると感じました。 ・・・ そもそも、私はユダヤとか陰謀論とかが結構好きで、幾つか読んでいました。ただ、表現が余りに激烈で胡散臭いと感じることもしばしばでした。そうして発生した次の疑問は「そもそもユダヤってなんなのよ」という事でした。本書は私のそうした疑問におおむね答えてくれたと思います。今の理解をもとにまた陰謀論の本を再読してみようと思います。また、名前だけは知っていたレヴィナスのことも、なるほどそういう人なのか、と出自を知ることができました。古本屋で安く売っていたら是非レヴィナスにも挑戦してみたいです。
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市川裕
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