プラトンの一覧
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ユーザーレビュー
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アンドロギュノスの話の原典が気になって購入してみた。
小難しい哲学書なのかもしれない…と少し身構えていたのだが、平易な文章で非常に読みやすく、登場人物それぞれの語り口も個性的で、文学作品として楽しむことができた。巻末の丁寧な解説のおかげで時代背景や文化の理解もしやすい。
「子孫を残すこと(体に宿す
...続きを読む子を産む)・知恵や思想を遺すこと(心に宿す子を生む)、これらは不死性への欲求であり、エロスとは美しいものを永遠のものにしようとする欲求である。」という主張は、クリエイターである自分にとってかなり腑に落ちる考え方だ。
私は美のイデアに触れることができるのだろうか。私は美しいものを永遠に残すことができるのだろうか。
紀元前に書かれた本なのに、現代の私の心に深く問いかけてくる。読み終わったあとに、なんだか壮大な物思いに耽ってしまった。
Posted by ブクログ
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この本が2000年以上前に書かれた書籍であるにも関わらず、その内容が示しているところは今の時代でも全く変わらず、むしろSNSの登場のせいでより増幅させてしまっているのではないかと思うほどである。
プラトンが現実の政治に対してある種の諦念や距離を置く姿勢を見せながらも、実際にどう生きるべきかということ
...続きを読むを3人の相手(ゴルギアス、ポロス、カリクレス)との対話を通して鮮明になっていく様が大変印象的だった。また思った以上に読みやすいのでオススメの一冊
Posted by ブクログ
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プラトンの本に対する書評などおこがましいので、書評ではなく純粋な読書感想を思いつくままに述べたいと思います。本書は1000年後も読み継がれている名著だと思います。
*日本語訳が読みやすいです。難しく、かつ微妙なニュアンスの表現をうまく日本語にされていて、本当に読みやすかったです。また巻末の解説が極
...続きを読むめて有用でした。あの解説がなかったら理解度はかなり低くなっていたと思います。
*本書は「国家」という題名ですが、まず正義とは何かという命題からはいります。そしてそれを深掘りする過程において、理想の国家像を描き始めるということですが、テーマはかなり広く感じられます。ただ読み終わって改めて思い返すと、すべてが関連していたのだなということがうっすらわかってくるという感じでしょうか。本書は全編通じて対話形式になっていて、私自身ソクラテスの言っていることがよくわからないな、と思う個所があると、ちょうど対話の相手が「よくわかりませんが」と受け答えをしてくれて、ソクラテスが具体的な事例で説明してくれる(例:動物に当てはめたり具体的な職業で説明したり)というケースが何度もありました。
*上巻の最後では美を事例に、美の実在(イデア)と美をまとっているものの違いを理解できるかどうかが哲学者(愛知者)とそうでないものの違いである、と指摘されていますが、美に限らずあらゆる場面において本質は何かを理解できる力がいかに重要であるか、改めて痛感しました。
*最近読み始めた禅の思想とはまっこうから対立している面もあります。たとえば本書では「同一のものが同時に静止しまた動いているということはありえない」と述べられていますが、禅の思想では「ありうる」となります(「禅と日本文化」鈴木大拙、などを参照のこと)。ただしそもそも対立していると感じること自体がプラトン的であり、禅の思想では対立していないとみなされるのかもしれません。いずれにせよ、どちらが正しいということではなく、比較するのはおもしろいと思います。
Posted by ブクログ
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最初の方はソクラテスの捻くれ者っぷり頑固者っぷりに少しイライラしていましたが、死刑になるかもしれない場面でも捻くれ者を貫き通せるのは凄いと最後には感じていました。
有名な不知の自覚についての考え方もなんとなく分かる(分かるという言葉をこの本の感想で使いたくはないですが)し、もはやソクラテスの頑固っぷ
...続きを読むりがほとんどコメディのようになっていて、お話としてもとても楽しめました。
Posted by ブクログ
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本が薄く対話形式で書かれていて、哲学初心者の私にとっても読みやすかった。同じく哲学の入門書として同列に勝たられる「方法序説」より何倍も。
1人の知者と他集の素人のどちらに従うのが良いか
についての話のオチが何度読んでも良く分からなかった。1人の知者に従うのが従前という文書は具体的に何を指し示しめし
...続きを読むてるの?国家と法?それともクリトンへの皮肉?
とにかくソクラテスの生き方や考え方はかっこよく、こんな大人になりたいと思った。哲学マスターになれたらもう一度挑戦したい作品です。
Posted by ブクログ
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