ソクラテスの弁明

ソクラテスの弁明

935円 (税込)

4pt

ソクラテスの生と死は、今でも強烈な個性をもって私たちに迫ってくる。しかし、彼は特別な人間ではない。ただ、真に人間であった。彼が示したのは、「知を愛し求める」あり方、つまり哲学者(フィロソフォス)であることが、人間として生きることだ、ということであった。(「訳者あとがき」より)。ソクラテスの裁判とは何だったのか?プラトン対話篇の最高傑作、ついに新訳で登場!

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ソクラテスの弁明 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分の死(死刑判決)をもって自らの哲学を体現するという哲学者としての生き方がまさに「徳」と感じた。この作品から感じること、考えることを発信することは野暮な気はするが、言葉一つでここまで心を動かせることに感銘を受けた。 同世代の友達はこれを読んで何を思うだろうか。

    0
    2024年02月09日

    Posted by ブクログ

    最初の方はソクラテスの捻くれ者っぷり頑固者っぷりに少しイライラしていましたが、死刑になるかもしれない場面でも捻くれ者を貫き通せるのは凄いと最後には感じていました。
    有名な不知の自覚についての考え方もなんとなく分かる(分かるという言葉をこの本の感想で使いたくはないですが)し、もはやソクラテスの頑固っぷ

    0
    2023年06月16日

    Posted by ブクログ

    『世にも優れた人よ。あなたは、知恵においても力においてももっとも偉大でもっとも評判の高いこのポリス・アテナイの人でありながら、恥ずかしくないのですか。金銭ができるだけ多くなるようにと配慮し、評判や名誉に配慮しながら、思慮や真理や、魂というものができるだけ善くなるようにと配慮せず、考慮もしないとは』

    0
    2022年12月24日

    Posted by ブクログ

    まず、告発に対する弁明を「古くからの告発への弁明」と「新しい告発への弁明」に分けた点に素晴らしく驚いた。純粋にすごい。ソクラテスは、裁判における告発者の他に、目に見えない告発者(偏見と思い込みによるもの)を「古くからの告発者」と定義付けて弁明をはじめる。そのうえで「新しい告発への弁明」へと移行してい

    0
    2021年05月18日

    Posted by ブクログ

    神を信じない罪と若者を堕落させた罪で告発を受けた哲学者ソクラテスの、裁判での弁明(告発者との問答を含む)、判決、そして判決に対する「遺言」をまとめたものです。
    訳者解説によればこれはプラトンが著したソクラテスに関する真実であり、裁判記録ではありません。実際、おもにソクラテス側の言い分が書かれており、

    0
    2019年09月25日

    Posted by ブクログ

    目次→訳者まえがき→本文の順で読み始めたところ、訳の言い回しがまわりくどいのか、原典がくどいのか、ソクラテスが何を言いたいのか良くわからない印象でした。
    でも、解説→本文の順で読み直したところ読めるようになりました。

    「徳について対話・吟味のない生は人間にとって生きるに値しないもの」と言い切るソク

    0
    2017年01月15日

    Posted by ブクログ

    昔学生のころ絶対に読んだのだが。(読んだことだけは
    覚えているのだが)全く覚えていないもので。
    大まかな内容は当然しっているのだが、詳細は全く
    思い出せなかってです。でもまた読めてよかったと思います。
    光文社のこの文庫シリーズは非常にいいと思うので、
    もっと多くの古典を新訳で発売してほしいと思います

    0
    2017年01月09日

    Posted by ブクログ

    知を愛し求めるかぎり、人はより良く生きている。

    無知の知。
    人は「死」を知らないのに、なぜ恐れるのか。

    恐れはダークサイドの入り口。。。

    0
    2016年01月12日

    Posted by ブクログ

    岩波文庫版に親しんで、よく知っていると思っていたけど、それ自体がとんでもない間違い、まさに無知であったことがわかりました、この新訳と充実した解説を読んで。無限に続く真理の探究、知を愛し求める哲学の実践、飽くなき自己吟味と魂への配慮にまさに命を賭した一人の人間が、自己の生死のかかった裁判で、人々に人間

    0
    2015年11月20日

    Posted by ブクログ

    難しそう、と言う理由だけで読んでいなかったのを後悔しました。講談社文庫、岩波文庫からも出版されていますが、最も現代語に近いとおもわれる光文社バージョンをまず読んでみました。(…実は講談社バージョンを最初に買ったのですが、引越しの際実家に持って帰ってどこに行ったかわからなくなってしまいました…)

    0
    2024年09月22日

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