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Posted by ブクログ 2022年12月24日
『世にも優れた人よ。あなたは、知恵においても力においてももっとも偉大でもっとも評判の高いこのポリス・アテナイの人でありながら、恥ずかしくないのですか。金銭ができるだけ多くなるようにと配慮し、評判や名誉に配慮しながら、思慮や真理や、魂というものができるだけ善くなるようにと配慮せず、考慮もしないとは』
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月18日
まず、告発に対する弁明を「古くからの告発への弁明」と「新しい告発への弁明」に分けた点に素晴らしく驚いた。純粋にすごい。ソクラテスは、裁判における告発者の他に、目に見えない告発者(偏見と思い込みによるもの)を「古くからの告発者」と定義付けて弁明をはじめる。そのうえで「新しい告発への弁明」へと移行してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月25日
神を信じない罪と若者を堕落させた罪で告発を受けた哲学者ソクラテスの、裁判での弁明(告発者との問答を含む)、判決、そして判決に対する「遺言」をまとめたものです。
訳者解説によればこれはプラトンが著したソクラテスに関する真実であり、裁判記録ではありません。実際、おもにソクラテス側の言い分が書かれており、...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月15日
目次→訳者まえがき→本文の順で読み始めたところ、訳の言い回しがまわりくどいのか、原典がくどいのか、ソクラテスが何を言いたいのか良くわからない印象でした。
でも、解説→本文の順で読み直したところ読めるようになりました。
「徳について対話・吟味のない生は人間にとって生きるに値しないもの」と言い切るソク...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月09日
昔学生のころ絶対に読んだのだが。(読んだことだけは
覚えているのだが)全く覚えていないもので。
大まかな内容は当然しっているのだが、詳細は全く
思い出せなかってです。でもまた読めてよかったと思います。
光文社のこの文庫シリーズは非常にいいと思うので、
もっと多くの古典を新訳で発売してほしいと思います...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月20日
岩波文庫版に親しんで、よく知っていると思っていたけど、それ自体がとんでもない間違い、まさに無知であったことがわかりました、この新訳と充実した解説を読んで。無限に続く真理の探究、知を愛し求める哲学の実践、飽くなき自己吟味と魂への配慮にまさに命を賭した一人の人間が、自己の生死のかかった裁判で、人々に人間...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月21日
ソクラテスは、「徳」について、様々な人と対話する生活を送っていた。しかし、70歳頃、「不敬神」で告発され、裁判にかけられる。神への不信で訴えられたが、実際は、対話によって生まれた中傷や妬みが原因だとソクラテスは主張する。私たちは物事を知っていると思う市営に強い批判をぶつけている。
「不知」と「...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月10日
ギリシアで誕生した人類初の哲学者と言われるソクラテスに関する本。知を愛し求めるという哲学について学び始めるきっかけとして良い本だと思う。
無知の知という言葉だけは知っていたが、その日本語表現自体が適切ではないということが驚きであった。
自分は知らないことを知らないと思っている、自覚している、というこ...続きを読む
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