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愛することが哲学だ
えっ!? 紀元前のアテナイでソクラテスと愛について対話する?
当代一のプラトン研究者が、名著『饗宴』を再現して挑む、驚きのギリシア哲学入門書!
本書は、哲学者プラトンの代表作で、古代ギリシア語の散文作品として名高い『饗宴』のなかに、語り手の「私」(「現代からの客人」)が列席し、ソクラテスら演説者たちと「愛(エロース)」をテーマに競演する、類を見ない教養新書である。「哲学(フィロソフィア)」という言葉は「知(ソフィア)」を「愛し求める(フィレイン)」という意味の合成語。哲学=愛であることが、いま明かされる。
第一話 誘う――アカデメイアに立つ
第二話 競う――恋愛とはどんなものか
第三話 求める――欲望は満たされるか
第四話 出会う――美のイデアを目指して
第五話 乱れる――愛することが哲学だ
Posted by ブクログ 2022年04月24日
筆者と読者が、「旅人」としてプラトン『饗宴』の世界へトリップするという体で書かれた、非常に挑戦的な作品。
語り口調の文体で読みやすく、『饗宴』のあらすじや各話者ごとの大まかな主張を掴むには持ってこいの本。
中盤まではサクサク読めたものの、ディオティマの章あたりからは、内容の抽象度が高まったことと、...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月12日
『饗宴』の解説に留まらず、時間旅行を通じてその世界に飛び込む体験ができる。納富先生がソクラテスやディオティマと話していたりと、舞台設定が面白かった。
中でも、『饗宴』の世界を現代視点からそれ以後の文学作品や映画を取り上げながら議論していくのは斬新。
喜劇と悲劇に対する納富先生の持論は新たな気づき...続きを読む
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