【感想・ネタバレ】プラトン哲学への旅 エロースとは何者かのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年04月24日

筆者と読者が、「旅人」としてプラトン『饗宴』の世界へトリップするという体で書かれた、非常に挑戦的な作品。

語り口調の文体で読みやすく、『饗宴』のあらすじや各話者ごとの大まかな主張を掴むには持ってこいの本。
中盤まではサクサク読めたものの、ディオティマの章あたりからは、内容の抽象度が高まったことと、...続きを読むどこまでが著者の創作なのかがわかりづらくなり、あまり理解できなかった。
しかしそこを乗り越えた後のイデア論・洞窟の比喩の箇所は白眉。映画を観ているようで、パロディの強みがいかんなく発揮されていた。未読ゆえ比較はできないが、おそらくは『饗宴』それ自体よりもスペクタクルを感じられる語り口だったのではないか。

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Posted by ブクログ 2020年08月12日

『饗宴』の解説に留まらず、時間旅行を通じてその世界に飛び込む体験ができる。納富先生がソクラテスやディオティマと話していたりと、舞台設定が面白かった。

中でも、『饗宴』の世界を現代視点からそれ以後の文学作品や映画を取り上げながら議論していくのは斬新。

喜劇と悲劇に対する納富先生の持論は新たな気づき...続きを読むで、今後戯曲をより一層楽しめそうだ。

ただ、『饗宴』を読んだことがあればわざわざ読むこともないかもなー

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Posted by ブクログ 2020年06月15日

NHKの講座をもとにしたやつだけど、あれよりはるかにぶっとんだ書き方(精神的トリップ?)している。ディオティマさんのイデア論っぽいやつのところは、それに説得力を感じるかどうかとは別に、専門家にはそのプラトン的思考の奇妙さ詭弁っぽいっところも同時にしてほしいんだけど業界的にそうもいかんのだろうか。

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