パイドン 魂の不死について

パイドン 魂の不死について

792円 (税込)

3pt

人間のうちにあってわれわれを支配し、イデアを把握する力を持つ魂は、永遠不滅のイデアの世界と同族のものである。死は魂の消滅ではなく、人間のうちにある神的な霊魂の肉体の牢獄からの解放である-ソクラテスの最期のときという設定で行われた「魂の不死」についての対話。『国家』へと続くプラトン中期の代表作。

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パイドン 魂の不死について のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年08月28日

    とても読みやすかった。魂の不死を考えるとき、どう生きるかということも同時に考える。何度読んでも発見があると思われる。

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    Posted by ブクログ 2020年02月16日

    プラトン3冊目。いよいよソクラテスの死刑当日。

    ある日、横断歩道で信号を待っている時、今一歩踏み出しせば交通事故で一瞬で生から死の状態になるのだと不思議に思ったことがある。しかしこれは自殺行為であり、プラトンによると、我々人間は神の所有物(奴隷)であるため、勝手に死ぬこと(自殺)は裁きを受けること...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月18日

    議論はあちこちに行くがシンプルな本である。

    死は生よりもよいものである。
    ただし、自ら求めてはいけない。死が与えられるのを待たねばならない。
    でなければ、現世の神への背信行為となってしまう。

    では、いかにして待つのか。
    死の準備である哲学によってである。
    哲学とは、死すべきものである肉体から、魂...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月24日

    前半のイデア論にもとづく霊魂不滅の証明もおもしろいが、終盤の、ギリシア人が信じる死後の裁きとあの世の物語に関するソクラテス(プラトン)の向き合い方(p167)や、ソクラテスが毒薬を飲む前後のドラマチックな描写も印象的。プラトンはすごい。読み慣れてくるとクセになりそう。訳も読みやすくてよい。

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    Posted by ブクログ 2016年01月26日

    本書はプラトンの代表作のひとつで、ソクラテスの刑死の日に、ソクラテスと弟子たちとの間で議論された「魂の不滅」について、その場にいた一人のパイドンが、その日のことについて尋ねてきたピタゴラス派の哲学者のエケクラテスに話をするという形式で進む対話篇です。

    紀元前三九九年の春、ソクラテスは謂れのない罪で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月10日

    政治思想のレポートのために読破。思想系のものは難しそうというイメージがあったがとても面白く読みごたえがあり、視野が開けたかんじ。

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    Posted by ブクログ 2014年09月26日

    池田さんが魂を考えるにあたって、いつも語っていたため。
    ソクラテスが毒杯を仰ぐちょうどその日。彼は死にゆくことについて最後のことばを紡ぐ。
    生と死。当たり前に人間に与えられた、紛うことない事実。そして、それを考えていけば、どうしたって「ある」「ない」という「存在」に辿り着いてしまう。果てのない堂々巡...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月15日

    ソクラテス先生 最後の授業の巻。

    ソクラテス四大福音書の一つらしい。
    死後の魂についての議論だが、
    話はこの世界の成り立ち全般に及ぶ。

    「人間という存在は魂と肉体により成り立っている」
    という古代ギリシア人の考えが前提条件になっているが、
    科学の発達により当時より解明が進んだ現在となっては、
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年07月29日

    ソクラテスと論客の丁寧な対話は二千何百年の隔たりにもかかわらず新鮮に見えるものだなーと。
    結論はさておき、死を目前にした状況でなお、愉快そうにかつ真摯に議論するソクラテスを見、その死の描写を見た後でも、何か余韻によって生きていて、何かを語っているかのような錯覚があった。

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    Posted by ブクログ 2021年01月31日

    魂は不滅であり、死とは魂の肉体からの解放であるということを、これは一体何段論法なんだ?というぐらい理屈で証明していく、死刑直前のソクラテスを描いたもの。

    真理に到達する、善く生きることができる人について、「純粋な思惟それ自体のみを用いて、存在するもののそれぞれについて純粋なそのもの自体を追求しよう...続きを読む

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