作品一覧

  • パイドン 魂の不死について
    4.5
    毒杯をあおぎ刑死するその日,ソクラテスは集まった弟子たちとともに「魂の不死」をめぐる探究に挑戦する.魂はいかにして肉体の死を超えうるのか.魂のあり方は人間の生き方にいかなる意味をもつのか.イデア論の豊かな可能性を切り開きつつ,主著『国家』へと続くプラトン哲学の代表的対話篇.文字を大きくし新解説を加えた改版.

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  • ヨーロッパ思想入門
    4.0
    1巻1,089円 (税込)
    デカルト,カント,ニーチェ,ロールズらが説く哲学は多彩である.ところが彼らの思想はすべて2つの土台に上に立つ.それはギリシアの思想とヘブライの信仰である.本書は,2つの源泉の本質は何かを,文学や美術,「聖書」から探り,さらに近現代の哲学の深部にどう入りこんでいるかを分析.ヨーロッパ思想がクリアーに見えてくる.

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  • 三人の求道者(長崎純心レクチャーズ09) ソクラテス・一遍・レヴィナス
    値引きあり
    -
    1巻1,402円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 哲学の祖ソクラテス、踊り念仏・時宗の創始者一遍、他者論の思想家レヴィナスという3人の求道者の生き方と思想をわかりやすく語る。 「長崎純心レクチャーズ」について  片岡千鶴子 目次 第一章 ソクラテスの神 反駁的対話と無知の知 はじめに 一 敬虔 二 ダイモニオン 三 生き方の吟味 四 反駁的対話 五 無知の知 質疑応答 第二章 一遍上人の信 一 浄土教の基本原理 二 一切を捨てる 三 信不信をえらばず 四 名号即往生 五 能所一体 質疑応答 第三章 レヴィナスにおける超越 苦しみと交わり 序論 ハイデガーとレヴィナスの問題 一 カントにおける要請としての神 二 悪 三 汝 四 神の顕現 五 無益な苦しみ 六 弁神論の終焉 七 対話 八 人間のうちなる神 九 さよなら 神に向かって、ア・デュー 質疑応答 あとがき 岩田 靖夫 1932~2015年。哲学研究者。東北大学名誉教授、仙台白百合女子大学名誉教授。文化功労者。東京大学文学部卒、同大学院人文科学研究科博士課程満期退学。文学博士(東京大学)。専門は、古代ギリシャ哲学。 著書に、『アリストテレスの倫理思想』『神の痕跡 ハイデガーとレヴィナス』『倫理の復権 ロールズ・ソクラテス・レヴィナス』『ソクラテス』『神なき時代の神 』 『ヨーロッパ思想入門』『よく生きる』『三人の求道者』『いま哲学とはなにか』『アリストテレスの政治思想』『ギリシア哲学入門』『ギリシア思想入門 = Introduction to Greek Thought』『人生と信仰についての覚え書き』『極限の事態と人間の生の意味 大災害の体験から』など、 訳書に、『アリストテレス全集 16』(共訳)E・R・ドッズ 『ギリシァ人と非理性』(共訳)W・K・Cガスリー『ギリシア人の人間観 生命の起源から文化の萌芽へ』『ハイデッガー全集 33 アリストテレス『形而上学』第9巻1-3 力の本質と現実性について』『ハイデッガー全集 40 形而上学入門』(共訳)、プラトン『パイドン』など。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 増補 ソクラテス
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    ソクラテス哲学の核心にある「反駁的対話」の構造と意味を分析し、それがかれの倫理的信念といかに関わるかを考察する。さらに、この倫理的信念の彼方に現れる「無知の自覚」が、ダイモニオンの囁きと共に、なにか超越的なものを示唆することを推定する。
  • ギリシア哲学入門
    3.3
    幸福は二つの次元から成立する。一つは、生きるための基本的物財の確保、言論、集会、行動その他の自由、そして、諸権利の平等の実現である。これを可能にしうる社会構造がデモクラシーであり、それは古代ギリシア人の創造に始まり、現代においても、歴史を動かしている起動力である。他は、心の安らぎであり、それは、偶然と運命に翻弄される人間が、存在の根源に帰ることにより、達せられる。現代が直面している問題を、ギリシア哲学が切り開いた視野から考える。
  • よく生きる
    3.5
    「よく生きる」。これは人間にとって究極の問いである。人は強くて、同時に弱くなければならない。人は強くなければ自分の存在を守れない。しかし、それは動物としての生存の維持である。人は、弱くなったとき、他者の心を理解し、真の交わりに入る。古今東西の哲学、宗教、文学を通してこの真実を明らかにする。

ユーザーレビュー

  • パイドン 魂の不死について

    Posted by ブクログ

    ソクラテスの処刑の当日にされたという対話。

    初めてイデアの概念が出てきた著作らしく、魂の不死の証明の流れでイデア論が展開されていきます。
    また、ソクラテスの刑死に至る流れや、その悲劇的とも取れるストーリーが、小説としても楽しめました。

    プラトンは今まで何冊か読みましたが、哲学的思想と物語としての流れが簡潔で、1番完成度が高いように感じました。

    翻訳や章分けも丁寧にわかりやすく配慮されていて、初めてプラトンを読むならパイドンがおすすめ。


    0
    2025年12月02日
  • ヨーロッパ思想入門

    Posted by ブクログ

    ギリシアの自然哲学とヘブライの信仰が絡み合い、現代の思想に発展する。ソクラテスは自己の外側ではなく内側へと目を向け、ユダヤ教やキリスト教は正義や愛や生き方を説き、デカルトやカントやハイデガーは自己が世界をどう捉えるかを考え、ニーチェは個人の生き方を、レヴィナスは他者との関わり方を、ロールズは他者との関係ひいては社会のあり方を追求した。
    自分の外側にある自然から、自分の内面、自分は世界をどう認識しているか、自分や世界とはどういう存在者か、自分と他者や社会や世界とはどう関わり合うべきかまで、一連の流れとして面白く追うことができた。

    0
    2025年04月04日
  • ヨーロッパ思想入門

    Posted by ブクログ

    名著!
    本質を抜き出し、力強い文章でまとめる能力が凄まじい。
    特に「第2部ヘブライの信仰」に、脳味噌ブッ飛ばされる。

    はじめに

    ヨーロッパ思想の本質とは、
    ギリシアの思想
    ヘブライの信仰
    の深化発展、反逆、化合変容である。

    ギリシア思想の本質とは、
    人間の自由と平等の自覚→デモクラシー
    理性主義→法と理念が支配する秩序の世界

    ヘブライの信仰の本質とは、
    唯一神・万物の創造主→アニミズムの否定・自然科学
    神の似姿として人間を創造→かけがえのなさ・愛をうけうる者
    神の優しさ→復讐でなく、赦し


    第一部 ギリシアの思想

    エジプトやメソポタミアに比べて、後進の民族。
    地中海世界をギリシア語

    0
    2025年03月27日
  • ヨーロッパ思想入門

    Posted by ブクログ

    2024.11.14-2024.12.01

    ギリシアの思想からヘブライの信仰を通り、それらを礎に開花していった西洋諸国の哲学を、総体的に見つめ直すことができる内容だった。
    そもそもアジア人である私たちがふんわりと触れることになる「哲学」というものの出発地点がどこにあるのか、長い人類史の中で生まれてくる「ディアスポラ」とはどこからやってくるのか、「信仰」とは何か。そういった内容がやさしい言葉で書かれている。
    (しかし、高校生までの私がこれを読んで内容を理解できたかというと難しいと思う。)
    大学生や大人、文化的分野の研究(物語や創作も含め)を行う人には、強くおすすめしたいと思う。
    普段の生活に入

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    2024年12月04日
  • ヨーロッパ思想入門

    Posted by ブクログ

    哲学書思想の大きな流れを簡潔に書かれて分かり易いです。今まで毒されたキリスト教しか知らなかったのですが、そこまで恵みを与えることができるの非常に興味深いです。幸福のモデルが示されています。今だ悟り開けてない自己を反省します。

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    2024年09月02日

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