あらすじ
毒杯をあおぎ刑死するその日,ソクラテスは集まった弟子たちとともに「魂の不死」をめぐる探究に挑戦する.魂はいかにして肉体の死を超えうるのか.魂のあり方は人間の生き方にいかなる意味をもつのか.イデア論の豊かな可能性を切り開きつつ,主著『国家』へと続くプラトン哲学の代表的対話篇.文字を大きくし新解説を加えた改版.
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Posted by ブクログ
本書は初めて読んだが、今回の岩波の改版は読みやすい。手元に旧改版の『弁明』があるが、古い版においては、ページが少なく扱いやすいが、活字も小さく、さらに活版印刷なので、今の印刷(オフセット印刷?)と比べると、刷数が上がってくるを活字がやや不鮮明になる。電子書籍を購入すれば良いと思われるが、新しい解説以外はあまり変わってなさそうなので、経済的に躊躇してしまう。
中身は思想的なものなので、理解し受け止める以外は控えたい。
Posted by ブクログ
ソクラテスの処刑の当日にされたという対話。
初めてイデアの概念が出てきた著作らしく、魂の不死の証明の流れでイデア論が展開されていきます。
また、ソクラテスの刑死に至る流れや、その悲劇的とも取れるストーリーが、小説としても楽しめました。
プラトンは今まで何冊か読みましたが、哲学的思想と物語としての流れが簡潔で、1番完成度が高いように感じました。
翻訳や章分けも丁寧にわかりやすく配慮されていて、初めてプラトンを読むならパイドンがおすすめ。