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Posted by ブクログ 2021年07月24日
後半に打ちのめされた。「饗宴の続編とも言うべき」なんてとんでもないじゃないか。
「読むこと」によって知ろうとすることは無知ゆえに危険だろうし、愚かなことかもしれない。しかしソクラテスのような人と議論できる訳でもない場合、本以外にどんな手段が望めるというのだ。せめてプラトンが対話式で書いてくれている...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月30日
「パイドロス」はプラトンによる対話篇で、紀元前370年代に書かれたもの。プラトンの活動においては中期に位置する著作である(解説 p.191)。
時は真夏の晴れた日盛り、アテナイ郊外にあるイリソス川のほとりで、ソクラテスとパイドロスが対話する。
このパイドロスなる人物は、プラトンの他の著作(『饗宴...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月25日
美そのものへ昇りつめようとするイデア論と、魂そのものは不死である、という観点が合わさった対話篇。
真善美を看取するには、「愛知者=哲学者」である必要がある、という《哲学者のすすめ》の意味をもつ書。
そう考えると、「真善美」を扱うわけだから、「美について」という伝統的な副題は誤りというべきかもしれない...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月09日
プラトンの著作で僕が一番好きな本。
この本の題名になっているパイドロスとスーパーおじいちゃん(ソクラテス)との対話編。
「自分に恋している人ではなく、自分に恋していない人に身を任せるのがよい。」そんな恋愛論からこの本は始まります。
恋についての3つの説話から派生して、魂について、弁論術について...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月04日
恋している男よりも恋していない男に抱かれろ!と少年(!)に説くリュシアスの衝撃的な言説に見事に喰いついたソクラテスが、パイドロスと真夏のお花畑の木陰で物語るという図式です。(笑)神に憑依された(!)ソクラテスは詩的な調べで「恋」(エロース)についてのいくつかの見解を披露してパイドロスを翻弄する。(笑...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月29日
ソクラテスとパイドロスとの対話で、弁論術についてをやりとりしている。前半は恋を主題にやりとりがされ、後半は当時巷で流行っている弁論について考察を重ねるような構成だった。しっかりと、注釈を読み込んでいないので、理解していないままの語もあり、内容を得心したわけではない。
分割と統合を重ねる方法を説明して...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月30日
30年前くらいに読んだものの、再読。
そのきっかけは、
・対話という手法への関心
・「プラトン主義からの離脱」が個人の哲学的テーマ
ということなんだけど、もっとも直接的には、デリダの「プラトンのパルマケイアー」という論文で「パイドロス」を論じてあることを知って、関心をもったこと。
うー...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月06日
ソクラテス先生若者と恋と弁論について議論の巻。
恋についてと弁論について、
二つのテーマを扱っているように見えるが、
藤沢令夫先生のあとがきによると、
哲学という一つのテーマで一貫しているらしい。
恋は狂気と同じではあるが、
偉大なものは狂気から生れるとしているが、
弁論は正しくないことも
もっ...続きを読む
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