大岡信の作品一覧
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Posted by ブクログ
「大岡信『折々のうた』選 俳句(二)」(岩波新書)を手にすることができました。
そのあとがきを読んでいると刮目すべきことに出会いました。
この編集者長谷川櫂氏によりますと
俳句の編年史では「古典主義俳句」と「近代大衆俳句」の2つに大別され、
古典主義俳句は第1期松尾芭蕉時代と第2期与謝蕪村時代にわけられ、
近代大衆俳句では第1期小林一茶時代、第2期正岡子規と高浜虚子時代、
第3期加藤楸邨と飯田龍太時代にわけられています。
ではなぜ一茶が近代大衆俳句に組み込まれるのか?
近代俳句といえば子規ではないのか?
そのキーワードは「大衆化」だそうです。
これまで多くの文学史は明治以降を近代とし、子
Posted by ブクログ
重税への怒りを詠う
平安時代の学者で政治家、菅原道真といえば、学問の神様として名高い。毎年正月になると、道真をまつる福岡県の太宰府天満宮は初詣の受験生でにぎわう。学者として異例の出世を遂げたが中傷のため太宰府に左遷され、失意のうちに死んだことから、死後、祟りをなしたという伝説もある。
しかし菅原道真がそれだけのエピソードで有名なことは、はなはだ残念だと著者は嘆く。道真は偉大な詩人でもあったからだ。それは単に多くの詩を残したとか、宮廷内で称賛される詩を書いたとかいう意味ではない。
道真は漢詩人として、重税に苦しむ庶民に同情・共感する詩を多く書き、為政者の不正・腐敗を弾劾する詩を残した。近代