世界は無限といえるほどのモナドによって構成されており、
このモナドには、部分はなく、縮小や拡大といった性質もなく、単一性でそれのみで完全な非物質的なものとして存在する。
このモナドは宇宙が始まった時からあり、今後も宇宙が存続する限り存在し続けるもの。
0から生まれたものではないものは、消滅もしない。
...続きを読む宇宙が存在し続ける限り存在し続ける非物質的なもの。
この非物質なものが、物質的なものに作用して、その形質や性質等を決める。
例えば、動物のモナドのことを魂という。
その魂の性質に合わせた動物の形態をとる。
人間にも動物にも魂はあるが、人間の魂は自己を認識し因果関係を理解する反省的思考を持つために、他動物とは一線を画する理性の高さがある。これを精神という。
このスピリットは地球上では人間が最も優れており、
デカルトの、人間は考える葦とも通ずる。
ここでいう魂は前述したように、消滅しない。ゆえに輪廻はないという立場。
では肉体が滅びた時に魂はどうなるのか?
肉体の死というのは、あくまで変態の過程であり、完全に消滅するということはないとする立場。
詳しくは本書を参考に。
前半のモナドロジーの部分は理解が難しいが、
モナドロジー以外にも、
複数の論文と書簡があるので、
全体を通読した際にまた前半を読んでいくと、モナドロジーの理解が進んでいることがわかる。