ライプニッツのレビュー一覧
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予定調和(心身問題)
【魂は自らの法則に従い、身体もまた自らの法則に従う。それでも両者が一致するのは、あらゆる実体のあいだに存する予定調和のためである。なぜなら、どの実体も同じ一つの宇宙の表現なのであるから。(ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ(1646-1716))】
「七八―――これらの原理によって、私は魂と有機的な身体との結合、すなわち一致ということを自然的に説明する方法を得たのである。魂はみずからの法則にしたがい、身体もまたみずからの法則にしたがう。それでも両者が一致するのは、あらゆる実体のあいだに存する予定調和のためである、どの実体も同じ一つの宇宙の表現なのであるから。 -
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世界は無限といえるほどのモナドによって構成されており、
このモナドには、部分はなく、縮小や拡大といった性質もなく、単一性でそれのみで完全な非物質的なものとして存在する。
このモナドは宇宙が始まった時からあり、今後も宇宙が存続する限り存在し続けるもの。
0から生まれたものではないものは、消滅もしない。宇宙が存在し続ける限り存在し続ける非物質的なもの。
この非物質なものが、物質的なものに作用して、その形質や性質等を決める。
例えば、動物のモナドのことを魂という。
その魂の性質に合わせた動物の形態をとる。
人間にも動物にも魂はあるが、人間の魂は自己を認識し因果関係を理解する反省的思考を持つために、他 -
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性質が量に先立つ。
量は性質が生む。1と言えるならば、その大きさが観測できているので、つまりよりちいさな、その性質が示す量の可能性を、その観察者が示唆している。観察対象の量が観察の精度限界と同等なら、その観察は不可能である。無と実質的に区別がつかない。
性質が時空間に先立つ。
ある観察方法で分解可能なある性質があり、その性質は分解可能な性質まで還元できるまで我々が認知可能なら、ある法則性、配慮によってある次元で同等と言える条件でその因子が認められるとき、その性質因子か損複合体がある時空間を占めていると認識する。
時空の次元分解は配慮の因子分解と対をなす。
時空の次元への時間性の割当は配慮が生む -
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フッサールの『デカルト的省察』相互主観性(間主観性?)でモナドが出てくるので、理解しようと読んでみた。
知は人類全体の表象=「精神の共和国」(データベース、百科全書etc.)→シュッツも影響うけている。
モナドは単なる原子論ではない。モナドの一つ一つは表象へのエネルギーを持っており、形而上学的説明がなされる。モナドの表象への運動は、アリストテレスの言う、可能態から現実態へという欲求の運動に対応している。単一のものから変化が生まれるため、単一のなかに必然的に多を含む。記憶が連続的である事(表象の連結)や意識についての言及は興味深い(20~23、26節)。
一つ一つが表象であり、人間の場合魂