作品一覧

  • 定本 ラバーソウルの弾みかた ビートルズと僕らの文明
    -
    1巻2,002円 (税込)
    人間の心の動きかた,生きるノリ.それはビートルズの出現とともに根本的に変わったのではないか.1960年代のカウンターカルチャーが清教徒革命,産業革命に並ぶ巨大な「精神の変容」を伴ったことを活写した記念碑的著作を全面改稿.2020年代まで射程を広げ,シックスティーズの夢の後先,後期資本主義のエートスを描き直す.

    試し読み

    フォロー
  • 精神の生態学へ(上)
    4.3
    1~3巻1,155~1,276円 (税込)
    現象に内在する精神とは? 精神のエコロジーとは? 科学と哲学をつなぐ基底的な知の探究を続けたベイトソンの集大成.その生涯にわたる思索の足取りをたどる.上巻はメタローグ・人類学篇.頭をほぐす父娘の対話から,隠喩と類比を信頼する思考の方法,集団間の緊張を高める「分裂生成」の型とそれを回避する「プラトー」の概念まで.

    試し読み

    フォロー
  • The Lyrics 1961-1973
    3.0
    1~2巻4,950円 (税込)
    390曲に及ぶ全自作詞を網羅.アメリカ大衆歌謡の伝統を汲みながら詩に新地平をひらき,音楽とことばの限界を超えていった現代の吟遊詩人の神髄を,レノンやピンチョンの名訳者による最高の対訳で贈る.風に舞う問いとともに雷鳴を引きつれ,血の滲む運命の道を歩みつづけた50年にわたる創作の軌跡.詩神との至福の対話がここに.

    試し読み

    フォロー
  • 精神と自然 生きた世界の認識論
    4.0
    1巻1,243円 (税込)
    私たちこの世の生き物すべてを,片やアメーバへ,片や統合失調症患者へ結びつけるパターンとは? 日常の思考の前提を問い直し,二重記述,論理階型,散乱選択といった道具立てによって,発生も進化も学習も病理も包み込むマインドの科学を探究したベイトソン(1904-80).そのエコロジカルな認識論の到達点を自ら語った入門書.

    試し読み

    フォロー
  • 英文法を哲学する
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    英語の授業で学んだ英文法が今一つピンとこなかった、結局、身に付かなかった、生きた英語を学ぶためには英文法って邪魔なのでは?などと思っている方に向け、新しい英語の見方を提言する画期的な一冊。現在の英文法に至った日本の事情や英語教育の変遷をたどりながら、21世紀ならではの英語との付き合い方を、佐藤良明先生の軽やかな語りでお届けします。 本書より――英語を学ぶとは、私たちにとって、日本語から抜け出して英語に「乗っかる」ということ。自転車やスケボーに乗るように、その上で形をくずさずやっていくということです。日本語をブランコに喩えると、ブランコには独特の漕ぎ方があって、その感覚を私たちは幼児期に習得しました。「英語に乗る」とは、違ったバランスの感覚をつかむということです。そして、英語を学ぶにはまず、<あちら>のことばを<うちら>のことばで組み伏せるような、相撲タイプの学習をやめることです。英語を訪ね、英語のしくみにしたがって、<うちら>の心の縛りを解いていきましょう。 【著者プロフィール】 佐藤良明:佐藤良明:1950年生まれ。東京大学名誉教授・放送大学客員教授。専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽、メディア文化論。1990年代、東京大学教養学部における英語教育改革を主導、全学共通の英語テキスト『The Universe of English』(東京大学出版会)シリーズは学内外から反響を呼んだ。2000年以降はNHKの英会話番組「リトル・チャロ」の放送教材製作、「1000時間ヒアリングマラソン」の総合監修(アルク)、放送大学で「ビートルズ de 英文法」等の授業を担当する。著書に『ニッポンのうたはどう変わったか:増補改訂J-POP進化論』(平凡社ライブラリー)、『佐藤君と柴田君の逆襲』(柴田元幸との共著、河出書房新社)、『これが東大の授業ですか。』(研究社)など。訳書に『重力の虹』『ヴァインランド』(トマス・ピンチョン/新潮社)、『The Lyrics 1961-1973』『同1974-2012』(ボブ・ディラン/岩波書店)、『精神と自然』(グレゴリー・ベイトソン/岩波文庫)ほか。
  • ユリイカ 2015年5月号 特集=ポール・トーマス・アンダーソン
    -
    世界三大映画祭すべてにおいて監督賞を受賞した気鋭の映画監督、ポール・トーマス・アンダーソン。 世界文学を代表する小説家、トマス・ピンチョン『インヒアレント・ヴァイス』の映画化で、大きな話題を呼んでいる。 鬼才と鬼才が邂逅する今作品を起点に、ポール・トーマス・アンダーソンをめぐる映画史的状況を考察する。

ユーザーレビュー

  • 英文法を哲学する

    Posted by ブクログ

    佐藤先生の、英語愛を感じることができました。
    ひと通り文法が理解できていたり、英語の理解や作文・会話ができる人まで、役に立つ内容だと思いました。
    哲学とありますが、それほどこみ入った議論をしているわけではなく、英語の発想に通底する考え方が紹介されています。
    本書を読みきったことによって、英語を理解する方法が、またひとつ増えました。
    そのように、多層的な理解もできてしまう英文法というものに、ますます興味を覚え、惹かれたのでした。

    0
    2024年06月10日
  • 精神の生態学へ(上)

    Posted by ブクログ

    ベイトソンは難しいという固定観念が強固にあったが、「やさしいベイトソン」を読んで、もしかして読めるかも?と思って、挑戦。

    文庫本になったので、中古の高い本を買わなくても良くなったし。

    上巻の冒頭は、娘との対話を通じて、ベイトソンの思想を伝えつつ、だんだんずれていく感じ、循環する感じもあり、決して、父が娘に伝える〇〇学にはならないところが良い。

    そして、後半はまずは人類学者としての代表的な論考が紹介される。最初の「文化接触と分裂生成」は、ほぼ何を言っているか分からず、やっぱベイトソン苦手と思うのだが、その後の講演や論文、エッセイは思ったより読みやすい。

    現時点は、疑問符がたつ論考もあるの

    0
    2024年03月18日
  • 精神と自然 生きた世界の認識論

    Posted by ブクログ

    全然分からなかった。サイバネティクス認識論、ベイトソンの進化論。最初から迷子になっていたけれど、相反する二つを結びつけようとしているのかなとぼんやり思った。論理階型を上がることはできないとしても学習しなさいと言われているようだ。一つ印象に残ったのは「宗教のためには一種の低脳さが必要条件だと思っていた」p387 いつか彼の思想を少しでも理解できると良いなと思う。

    0
    2022年05月07日
  • 精神の生態学へ(上)

    Posted by ブクログ

    スゴ本で紹介されていたので気になっていたが長期間積読であった。
    難解でなかなか頭に入ってこなかったが、逆に親子の対話の部分は非常に読みやすかった。その中でも、弱い犬が強い犬にお腹を見せて戦いを避けようとする行為は本能のなせることなのか?などは確かに未来の負けを想定しての行動にしか思えない。

    興味のまま様々なことを研究し、それらが互いに関連していってることに気がついたのか、はたまた、あることを研究するとこっちも研究したくなってそれの繰り返しで研究テーマが多岐に渡ったのか、それすらわからなかった。多方面の知識が繋がって何か画期的な改善策や進歩が生まれるのだろう。しかし人間が詰め込める情報量には限

    0
    2025年09月16日
  • 精神と自然 生きた世界の認識論

    Posted by ブクログ

    「生物が世界をどう認識するか」というテーマは、〝情報の流れ“に着目する。

    世界を、その情報の受け取り方とフィードバックの仕組みで理解しようする。

    情報は差異から生まれる!

    ベイトソンは「情報とは、差異を生む差異である」いうが、これはよく分からない。だが、言いたい事は何となく類比できる。例えば網膜は、光の強弱や色の違いという「差異」に反応する。生物は環境をありのままに記録しているのではなく、「変化」や「対比」だけを情報として認識する。

    YouTubeの動画圧縮も、すべてのフレームを保存するのではなく、変化した部分だけ(差分フレーム)を記録する。人間の思い出もそうだ。何か異質な体験をしなけ

    0
    2025年08月13日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!