古松崇志の作品一覧
「古松崇志」の「NHK3か月でマスターするMOOK もっと深く知る アジアから見る世界史」「草原の制覇 大モンゴルまで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
岩波新書のシリーズ中国の歴史第3巻は「ユーラシア東方史」という枠組みでの歴史叙述であり、これまでになかった「中国史」の大胆な読み替えが示される。何しろ第1章から「拓跋(タブガチ)とテュルク」である。北斉、北周、隋、唐は遊牧国家である拓跋国家の系譜に連なると! 隋や唐までも!
そして、第2章は「契丹と沙陀」。契丹は聞いたことあるが、沙陀なんてまったく知らなかったが、唐が滅びたあとの「五代」のうち後唐以後後漢まで連なるテュルク系武人の王朝で、さらにその後の後周、北宋も沙陀連合体(遊牧部族)に属した漢人武人王朝と見做すことができると説明される。
今までの常識だと中原の文明化された漢民族vs.北
Posted by ブクログ
岩波新書のシリーズ中国の歴史の第3巻で、北方草原地帯の遊牧民に焦点を当て、ユーラシア東方史という枠組みで中国史を捉え直している。時代としては、大体、五胡十六国時代から大元ウルスの時代までを扱っている。
従来の中国王朝交代史では周辺扱いされがちだった草原地帯の遊牧国家(契丹、金など)を中心に据えたダイナミックな興亡史で面白かった。本書で扱われている時代についていえば、いわゆる中華王朝よりも草原地帯の遊牧国家こそが時代の主役だったということがよくわかった。
拓跋国家、沙陀系王朝、澶淵体制といった概念は、本書で初めて知り興味深かく思った。特に、唐朝が、拓跋国家としてまさしく遊牧国家と位置付けられる存