作品一覧

  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか
    値引きあり
    4.6
    1巻924円 (税込)
    物理・化学・生物学を総動員し、地震波観測・理論的考察・高圧高温実験を組み合わせ、地球の中身とその歴史の謎を解く! ターゲットは地表から深さ6400キロの中心部まで、現代から46億年前の地球誕生まで。 世界で初めてマントル最下部の主要鉱物(ポストペロフスカイト)を実験室でつくりだした著者が、地球科学の最前線へと誘う! 宇宙に浮かぶ大きな球体である地球――わたしたちはその表面の様子しか見ることができない。しかし、科学の進歩が「地球の中身」の理解を可能にした。 ・地球内部にはどのような物質が詰まっているのだろう? ・その物質はじっと同じ場所にとどまっているのだろうか? ・誕生したばかりの地球の中身はどんなふうだったのだろう? ・なぜこの惑星には海があり、生命が繁栄できたのだろう? 地球科学は答えを見つけつつある。 マントルには色とりどりの鉱物があり、その下には液体の鉄の層がある。それらは沈み、浮かび、動き回っている。そして、地球深部の現象が地表環境――海があり、生命が活動する場所――に大きな影響を与えていることがわかってきた。 答え合わせだけでなく、謎解きのプロセスを知ることで、さらなる謎まで見えてくる。あなたの「地球観」を一変させる一冊。 【目次】 序章 地球の中に潜る前に 第1部 現在――地球は何でできているのか? どんな活動をしているのか? 第1章 地球を覆うもの――大気、海、地殻 第2章 地球の白身――マントルは何でできているのか? 第3章 地球の白身は動き回る――プレートテクトニクスとマントルの対流 第4章 地球の黄身――コアの構造と運動 第5章 白身と黄身が殻を決める――3つの層の相互作用 第2部 過去――「生命の惑星」はどうやってできたのか? どのように進化してきたのか? 第6章 はじまり――地球誕生からマグマオーシャン、生命の誕生まで 第7章 進化――地球の過去を復元する 第8章 謎――地球はどうして生命を宿すことができたのか
  • できたての地球 生命誕生の条件
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    水惑星と呼ばれる地球。はたしてその地球の水はどこから来たのか。水も炭素もなかった生まれてまもない地球に、有機生命体が誕生し進化をとげたのはなぜか。こうした疑問に答える「初期地球」の研究がいま熱い! 大量の氷が宇宙から飛来し、現在の海の何十倍の水が地球内部に隠されている、窒素は少なすぎるなど、驚きの発見の数々。

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ユーザーレビュー

  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか

    Posted by ブクログ

    壮大なスケールで世界を見直すきっかけになるような本。読んで良かった。意味もなく、読後、空を見上げる。小さな自分もこの宇宙に繋がっていて、この広い宇宙のどこかに必ず生命がいるだろうと、そんな空想に耽る。

    地球の中身は大きく3つの層、地殻、マントル、コアに分けられる。地殻は卵の殻、マントルは白身、コアは君のようなもの。地殻とマントルは岩石、コアは金属のかたまり。コアの外核は液体、内核は固体だが、どちらも鉄。

    距離感を数字で掴む。人類が地球に開けた最も深い穴の深さは12kmで、地球の中心までの距離のわずか0.2%に過ぎない。地球の中心までは6400km。エベレストの標高が8.8km、最も深いマリ

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    2023年04月09日
  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    想像もつかない超高温、超高圧の下での物性を知ることで、サンプルが取れないコアの組成まで論じることができているのに感動する。そして、そのことは生命発生にも関係してくるかもしれない。わかりやすい説明で知的興奮を引き出してくれたことに感謝。

    0
    2022年11月16日
  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか

    Posted by ブクログ

    好奇心がくすぐられる題名。わくわくしながら読みました。

    本書は半径6,400kmの地球の中身を最新の研究で論じる学術的な科学読み物。地球を表面から見ると岩石から成る「地殻」と「マントル」があり、中心には鉄でできた「コア」があります。子どもの頃から、どうしてそんなことがわかるんだと不思議に思っていました。実際、人類が地球に開けたもっとも深い穴の深さはたった12kmですから、地球の中身の観測は不可能です。
    中身を知るのに地震波のP波とS波の習性を利用することは聞いたことがあります。ただ、それだけでは地球の深部を構成する岩石はわかりません。そこで「高圧高温実験」が登場します。たとえば、上部マントル

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    2022年07月19日
  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか

    Posted by ブクログ

    地球科学がどこまで進んでいるのかをまとめて教えてくれる流石ブルーバックスな一冊。プレートテクトニクス論について知りたくて読んだのだけど、他も色々面白かった。高圧高温実験によって、地球や他の惑星の成り立ちについてこれだけわかってきているのだなと新鮮な気持ちで読めた。

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    2024年01月19日
  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか

    Posted by ブクログ

    地球の中身は、地殻、マントル、外核、内核と分かっているつもりだったが、本書は大気や海を含め、プレートテクトニクスや熱対流・組成対流といった物質の動き、そして、地球誕生から現在までの歴史についても、最近の知見に基づいて解説されている。中でも、著者の専門分野である超高圧・高温下における物質の組成変化など詳しく記されていて面白い。それに、外核が液体金属であり、その動きによるダイナモ効果で地球磁場が存在することは知っていたが、外核内の液体金属の動き方など初めて知ることも多かった。
    本書によれば、現在のような生物が存在できる惑星の条件は限られているが、これも永続するものではなく、何らかの原因による地場の

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    2022年02月05日

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