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物理・化学・生物学を総動員し、地震波観測・理論的考察・高圧高温実験を組み合わせ、地球の中身とその歴史の謎を解く! ターゲットは地表から深さ6400キロの中心部まで、現代から46億年前の地球誕生まで。
世界で初めてマントル最下部の主要鉱物(ポストペロフスカイト)を実験室でつくりだした著者が、地球科学の最前線へと誘う!
宇宙に浮かぶ大きな球体である地球――わたしたちはその表面の様子しか見ることができない。しかし、科学の進歩が「地球の中身」の理解を可能にした。
・地球内部にはどのような物質が詰まっているのだろう?
・その物質はじっと同じ場所にとどまっているのだろうか?
・誕生したばかりの地球の中身はどんなふうだったのだろう?
・なぜこの惑星には海があり、生命が繁栄できたのだろう?
地球科学は答えを見つけつつある。
マントルには色とりどりの鉱物があり、その下には液体の鉄の層がある。それらは沈み、浮かび、動き回っている。そして、地球深部の現象が地表環境――海があり、生命が活動する場所――に大きな影響を与えていることがわかってきた。
答え合わせだけでなく、謎解きのプロセスを知ることで、さらなる謎まで見えてくる。あなたの「地球観」を一変させる一冊。
【目次】
序章 地球の中に潜る前に
第1部 現在――地球は何でできているのか? どんな活動をしているのか?
第1章 地球を覆うもの――大気、海、地殻
第2章 地球の白身――マントルは何でできているのか?
第3章 地球の白身は動き回る――プレートテクトニクスとマントルの対流
第4章 地球の黄身――コアの構造と運動
第5章 白身と黄身が殻を決める――3つの層の相互作用
第2部 過去――「生命の惑星」はどうやってできたのか? どのように進化してきたのか?
第6章 はじまり――地球誕生からマグマオーシャン、生命の誕生まで
第7章 進化――地球の過去を復元する
第8章 謎――地球はどうして生命を宿すことができたのか
Posted by ブクログ 2023年04月09日
壮大なスケールで世界を見直すきっかけになるような本。読んで良かった。意味もなく、読後、空を見上げる。小さな自分もこの宇宙に繋がっていて、この広い宇宙のどこかに必ず生命がいるだろうと、そんな空想に耽る。
地球の中身は大きく3つの層、地殻、マントル、コアに分けられる。地殻は卵の殻、マントルは白身、コア...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月19日
好奇心がくすぐられる題名。わくわくしながら読みました。
本書は半径6,400kmの地球の中身を最新の研究で論じる学術的な科学読み物。地球を表面から見ると岩石から成る「地殻」と「マントル」があり、中心には鉄でできた「コア」があります。子どもの頃から、どうしてそんなことがわかるんだと不思議に思っていま...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月05日
地球の中身は、地殻、マントル、外核、内核と分かっているつもりだったが、本書は大気や海を含め、プレートテクトニクスや熱対流・組成対流といった物質の動き、そして、地球誕生から現在までの歴史についても、最近の知見に基づいて解説されている。中でも、著者の専門分野である超高圧・高温下における物質の組成変化など...続きを読む
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