中央公論新社作品一覧

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  • 海賊の世界史 古代ギリシアから大航海時代、現代ソマリアまで
    4.0
    古代ギリシアのヘロドトスは海賊たちを英雄とみなし、ローマのキケロは「人類の敵」と罵倒した。スペインとオスマン帝国が激突したレパントの海戦の主役は海賊であり、大英帝国を裏面から支えたのもカリブ海に跋扈するバッカニア海賊だった。19世紀、欧米の覇権主義で海賊は滅びたが、現代のソマリア海賊として甦る。キリスト教とイスラームの対立、力と正義の相克など、多様な視座で読み解く、もう一つの世界史。
  • 日本の公教育 学力・コスト・民主主義
    4.0
    教育無償化、学力低下、待機児童など、近年の教育の論点は多岐にわたる。だが、公費で一部もしくは全体が運営される学校教育=公教育とはそもそも何のためにあるのか。実際に先進国の中で公教育費が少ない日本には、多くの課題が山積している。本書は、学校とそれを取り巻く環境を歴史的背景や統計などのエビデンスを通して、論じる。そこからは、公教育の経済的意義や社会的役割が見えてくるだろう。
  • 光明皇后 平城京にかけた夢と祈り
    3.7
    大宝元年(七〇一)、藤原不比等の子として生まれ、同い年の聖武天皇と同じ邸宅で育った光明子。やがて皇后となり、天武―文武―聖武と続く皇統の維持が最大の使命となる。だが、長屋王の変、相次ぐ遷都、身近な人々の死など、動乱の荒波は彼女にひとときの安らぎも与えることはなかった。「稀代の女傑」か、慈悲深い篤信の女性か。毀誉褒貶半ばする光明皇后の心奥まで光を当て、天平のヒロインの実像にダイナミックに迫る。
  • 素敵な石ころの見つけ方
    -
    どこにでも転がっている“石ころ”。しかしそれは、火山活動や自然環境などにより、長い年月をかけて地球のエネルギーが凝縮された唯一無二の造形であり、ロマンに満ちている。そんな石ころとの出会いに情熱を注ぎ、日本のみならず世界を飛びまわる著者が、見つけ方や楽しみ方を徹底ガイド! 美しい錦石はどこから流れてきた? どっしりした餅鉄の正体は? ヒスイとキツネ石を見分けられる? さああなたも、素敵な石ころ探しの旅へ!
  • 地元の力を生かす「ご当地企業」 ビッグデータで読み解く47都道府県
    4.0
    47都道府県に83事業所を展開する帝国データバンク。収集したビッグデータを読み解くと、個性豊かな県民性や経済特性、地元の特色を反映した「ご当地企業」の素顔と活力の源が見えてくる。データをもとに作成された10の指標(「従業員還元度」「経営効率性」「県外への営業力」など)を使って、47都道府県の特徴を大解剖! グラフを通して見える、各都道府県の本当の姿とは?
  • 大嘗祭―天皇制と日本文化の源流
    3.0
    1巻1,012円 (税込)
    代替わりした天皇が即位後の秋に1回だけ行う大嘗祭。「秘すべきことがはなはだ多い」とされ、謎に包まれたその儀式は、古来、豊穣祈願、聖婚儀礼など、さまざまに解釈されてきた。著者は大嘗祭が確立した天武朝、さらに古墳時代、弥生時代へとその起源を遡って考察。そのルーツが稲作儀礼にあり、原初段階の日本文化が女性原理に満ちたものであることを明らかにした。現在に至る日本的心性の基層が浮かび上がる。
  • 維新始末
    3.3
    老中・水野忠邦による天保の改革から二十年。黒船来航以降、恐慌を来す江戸の町を、勤王の志士を騙る剣呑な浪人たちが跋扈するようになっていた。さらにその黒幕には、薩摩藩の巨魁の影が…。失われた秩序を取り戻すべく、我らが榊扇太郎が江戸の顔役たちとともに立ち上がる!「闕所物奉行 裏帳合」シリーズに連なる、待望の文庫書き下ろし。
  • おらんだ忍者・医師了潤 秘めおくべし
    3.0
    了潤が主命により張り込んでいた男が、一心不乱に書き上げた手記には「秘めおくべし」の表書きが……。手記を奪おうとする二人の侍や毒矢を用いて彼らを襲う正体不明の隠密。そして、町奉行所同心の変死体……。謎が謎を呼び、男の手記にあったという「蝦夷地ニ、草アリ、イシヤマニ、砦アリ」の文言に誘われるように、了潤たち忍び組は蝦夷地へと旅立つ。文庫書き下ろし。
  • 決定版 オーケストラ楽器別人間学
    4.0
    あなたの運命は選んだ楽器が決めていた! まさかと思ったホルン奏者のあなたは山奥育ちですね。チェロを始めたあなたは、最近お人好しになっていませんか。楽器と性格の関係を、N響首席オーボエ奏者が爆笑的にプロファイリングする禁断の音楽書。演奏者必携の名著を大幅リニューアル。指揮者、ソリスト、声楽家などを考察した「オーケストラ周辺の人々学」、「アマチュア・オーケストラ専門用語集」などを増補した決定版。 〈巻末マンガ〉二ノ宮知子
  • 太宰治
    4.5
    太宰治から「会ってくれなければ自殺する」という手紙を受けとってから、師として友として、親しくつきあってきた井伏鱒二。井伏による、二十年ちかくにわたる交遊の思い出や、太宰の作品解説を精選集成。「あとがき」を小沼丹が寄せる。中公文庫版では井伏の没後に節代夫人が語った「太宰さんのこと」を増補。 目 次  I 太宰治の死 亡 友――鎌滝のころ 十年前頃――太宰治に関する雑用事 点 滴 おんなごころ 太宰治のこと 太宰と料亭「おもだか屋」 琴の記 太宰治と文治さん  II あの頃の太宰君 「ダス・ゲマイネ」の頃 御坂峠にいた頃のこと 「懶惰の歌留多」について 余 談 戦争初期の頃 甲府にいた頃 報告的雑記 太宰君の仕事部屋 御坂峠の碑 蟹田の碑  III あとがき〔『富嶽百景・走れメロス』〕 解 説〔『太宰治集上』  あとがき(小沼丹)  太宰さんのこと(井伏節代)
  • とちりの虫
    3.0
    昨年の春、中古のルノーを買って乗り始めてから、間もなく一年になるが、其の間に私は、交通違反でつかまった事が三回ある。その三回とも、奇妙な事に、友人の安岡章太郎が関係しており、これは私には、ただの偶然とはとても思えない。――阿川弘之 私が仕事にかかるふりをしていると、襖がすこしずつ開いて、その隙間から嘲けるような笑いをうかべて、彼はじっと窺っているのである。私もそっと彼の部屋をのぞくと、安岡は布団の上に寝そべって天井を眺めながら鼻毛をぬいているのであった。――遠藤周作 浪人三年、落第一年、秋風がふくと終わらない夏休みの宿題を想い出してゾッとする。出がけには必ず忘れものをし、約束の時間を一時間まちがえてウロウロ。泥棒に入られれば何も盗まれるものがなく警察に困惑され、文学賞の授賞式では緊張してシドロモドロになる。どうも自分の身体の中には一匹の虫が棲んでいて、それが自分を終始とちらせたり、失敗やへまをくり返させたりしているらしい――青春時代をユーモラスにつづる自伝的回想、作家仲間との楽しいやりとり、鋭さを笑いで包んだ社会観察など、著者の魅力が凝縮された随筆集。阿川弘之と遠藤周作によるエッセイを新たに収録。〈解説・中島京子〉
  • 空にみずうみ
    3.0
    1巻1,056円 (税込)
    著者を彷彿させる作家の早瀬と妻の染色作家・柚子、東北地方に暮らす夫婦の、「震災三年後」の一年間を描く。豊かな自然、さまざまな生き物の気配、近所の人々との交流、梅干しを漬けたり草むしりをしたり……という何気ない日々の生活。大きな事件は起こらない。しかし、その「何気ないこと」が続いていく日常の大切さが伝わってくる作品。
  • 凡人の怪談 不思議がひょんと現れて
    3.2
    お化けが見えたり不思議な体験をする著者のちょっと笑える不思議な日常。霊感はそれほどないのに奇妙な出来事にいつも遭遇してしまう。自宅のクローゼットにあった骨壷、あの世からの電話回線。心霊写真の話から背中に乗っかった悪魔さんのこと、まで。不思議がひょんと現れていつも笑いとともに去っていく。話題の「婦人公論」連載エッセイの待望書籍化。
  • フリーバード 自由と孤独
    4.0
    ひょんなきっかけで出会ったフィジーという国で、「奇跡の学校」を作った男の波瀾万丈の人生。ステージ4のがんを乗り越え、リーマンショックも逆手にとって、ビジネスを拡大し続け、ついに南太平洋証券取引所への上場も果たす。世界二番目の語学学校を作っただけでなく、地元の高校の理事長となり、落ちこぼれの学校を、学力はトップクラス、ラグビーもフィジー1まで押し上げた。「諦めなければ、夢は叶う」。そして、さまざまな人との出会いが、人生を彩っていく。自分の限界を自分で決めずに挑戦し続けることの大切さを語った、読めば力がわいてくる1冊。
  • 20年増収増益を続ける店の秘密 たった7手で飲食店は繁盛する
    5.0
    飲食店の開業を考えている人。苦戦している人。この本を読んで実践すれば大丈夫! きっと利益が出る店になります。難しいことは何ひとつありません。必要なのはあなたの「覚悟」だけ! 基本で当たり前のこの7手!! (目次より) 第1章 お店の成功は開店までのプロセスで決まる! まずは貯金から/修業は3カ月か3年か/繁忙期に飛び込め/仕事への覚悟/仕入れ業者との付き合い/何の店を開くか/チャレンジに無駄はない/勉強は自分への投資/覚悟と自責 第2章 絶対にすべらないお店の場所選び 場所選びに法則あり/まず足を運ぶ/不動産屋と親しくなる/人の流れが重要/適正な広さと家賃/開店の時期から逆算する/税理士選びも重要/現状維持は退化/“学ぶ”という姿勢 第3章 アナログ&デジタルの融合が客を呼ぶ! 開店時の勘違い/30メートル集客/チラシを渡すテクニック/店頭での工夫/塩ちゃんこへの想い/ネットの世界でも存在感を/デジタルに興味を持つ/費用対効果と広がり/お客さんへのラブレター/クーポン・値引きの功罪 第4章 長く続く店は「安心レベル」を維持している お客さんを「感動」させるな/値引きで利益は得られない/数字で検証すると/値下げと逆の発想を/感動より「安心」が常連客を生む/安心レベルを維持する/仕事に人をつける/“頑固親父”はいらない/スタッフに任せられる教育/食文化の大切さ/味覚への「自責」/公私混同、大いに結構/自分自身の価値を高める/隙間時間を有効活用する 第5章 お店の命「顧客リスト」を得るマル秘テクニック 顧客リストとは/顧客情報を聞くタイミング/顧客を離さない方法/男性の常連客を増やす/顧客の見える化の必要性/私の実践している見える化/かゆいところに手が届く/みんなで情報共有するメリット/スーパースターが退職すると/IT化と心のこもった接客の融合/お客さんは必ず変わると心得よ/店への信頼度を見えるように/定休日と労働健全化の両立/経営者と社員の熱意は4倍違う/利益を確保しスタッフを守る 第6章 「見える化」がお店を強くする! 何を見える化するのか?/棚卸しは月に一度おこなう/適正在庫と不良在庫/一石三鳥の効果/全員がレシピも原価も把握する/一目瞭然のABCクロス分析/勘や経験に頼らない/何度も言います「仕事に人をつける」/今日は何の日か知る/スタッフ生産性の算出方法/人事の見える化でモチベーションを与える/管理職にはシビアな評価/パート・アルバイトも気持ち良く働いて貰う/他のスタッフの時給も見える/経営者の想いを伝えるために/禁煙すると1万円!?/飲みニケーションを推進/賞与は加点式で/設定したゴールに向かう/だから“社員手帳”は必要 第7章 こうすれば社長業は成功する! 経営者は腹をくくれ/判断は社員、決断は社長の仕事/決断のための準備を怠らない/リスクをおかしても拡大するマーケットを狙う/この7手で大丈夫! 「見える化」コンサルタントで年間に10万人が来店するちゃんこ店を経営する、元幕内力士・玉海力、河邉幸夫が指南する。
  • 加賀開港始末
    -
    井伊大老の思惑か加賀に開国の大波が迫るなか、幕府の謀略で父を奪われ囚われの身となった青年藩士は、獄を破り厳冬の白山を越え江戸へ走る! 安政の大獄から桜田門外の変に至る激動の幕末の裏面史を描く渾身の時代長篇。第8回舟橋聖一文学賞受賞。
  • 作家たちの愚かしくも愛すべき中国 なぜ、彼らは世界に発信するのか?
    4.0
    創作の自由を失い、流浪の旅をへて亡命した高行健は、中国語作家として初めてノーベル賞を受賞した。余華および閻連科は、その著作の過激さから発禁処分を受けるも、内外でノーベル賞の有力候補と言われている。本書は、三人の作家たちの講演、日本の著名作家との対談、オリジナル・インタビューをとおして、世界的に高く評価されている中国文学の魅力と、中国の激動の現代史をリアルに伝える。高行健×大江健三郎、ノーベル賞作家対談を収録。
  • フィールドワークという魔力
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ――野外研究者はなぜ「クレイジー」なのか? マニアックな知識、希有な体験を魅力的に語ることで、私たちの好奇心を刺激してくれる研究者たちから、人としての生き方、働き方を学んでみよう。(『中央公論』8月号特集) カラーグラビア「バイオロギングサイエンスへの招待 『動物目線』で本当の姿を追え!」佐藤克文/対談「『ケータイ圏外』『極貧』の職場に集う猛者たち」佐藤克文(東京大学教授)×川端裕人(作家)/「『昆活マイスター』の昆虫人生論『地球の太古の匂い』を感じ取ろう」香川照之(作家)/「コウモリの洞窟から通勤電車まで いつでも、どこでもフィールドワークの術」小林朋道(公立鳥取環境大学教授)/「本と一緒に野に出よう! ――お薦め本10冊」鎌田浩毅(京都大学大学院教授)
  • ポスト2020年の大問題
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 少子高齢化に歯止めがかからず、財政破綻の懸念も囁かれる日本。2020年の東京五輪までは維持できたとして、果たしてその後は大丈夫か? (『中央公論』8月号特集) 「課題先進国の『未来の年表』」河合雅司/「政界ホープが緊急提言・私たちが挑む人生100年時代」小泉進次郎×福田達夫×村井英樹 司会・田原総一朗/「財政破綻という最悪の事態に備えを」小林慶一郎/「将来を蝕む『民意ファースト』島澤 諭/座談会・次世代に繋げ! 秋田県が挑む日本の難題
  • 歳を取るのも悪くない
    4.0
    長生きは喜ばしいことのはずなのに、人生百年といわれてもまるで希望が持てないのはなぜ? これからの人生に不安がいっぱいの小島さんが、傘寿を迎えた人生の先達、養老先生に率直な疑問をぶつけます。私たちはいつまで働き続けなければいけないの? 今の仕事は自分に合っているの? なぜ自分の気持ちをわかってもらえないの? 夫婦関係ってこれでいいの? 今とは少し違う景色が見えてくる、幸せに生きるためのヒントが満載です。
  • 「脱」戦後のすすめ
    4.0
    文明が野蛮に転じ、嘘で動く世界にあって、日本と日本人はどこへ行くのか。本書はグローバリズムを批判し、国民経済を重視する立場から、こうした問いに正面から向き合う。東西さまざまな思想家の考えを紹介しながら、社会と人間の基本的なとらえ方について、わかりやすく、説得的に示していく。進歩という発想と民主主義のあり方が限界を示し、ニヒリズムが世界をおおう危機の時代にあって、よく考えるためのヒントがここにある!
  • 新・世界の日本人ジョーク集
    3.5
    シリーズ累計100万部!あの『世界の日本人ジョーク集』が帰ってきた! やっぱりわれわれは 世界中でこんなにイジられている! AI、観光立国、安倍マリオ……。日本をめぐる話題は事欠かない。やっぱりマジメ、やっぱり英語が下手で、曖昧で。それでもこんなに魅力的な「個性派」は他にいない!不思議な国、日本。面白き人々、日本人。異質だけれどスゴい国。世界の人々の目を通して見れば、この国の底力を再発見できるはず。
  • 企業不祥事はなぜ起きるのか ソーシャル・キャピタルから読み解く組織風土
    3.0
    東芝の不正会計や三菱自工のリコール隠しなど、企業の存続をゆるがす不祥事が続発している。なぜこのような問題が起きるのか。東証一部上場の百社以上を分析し、「不祥事を起こしやすい会社」をモデル化した著者は、トップの暴走とそれを止められない社内風土=企業内のソーシャル・キャピタルに原因があるとする。「強いリーダーシップ」や「各部門のサイロ化」が危ないなど、意外な知見も。あなたの会社は大丈夫か?
  • 読む力 現代の羅針盤となる150冊
    3.8
    松岡氏、佐藤氏、初の対論集! 既存の価値観がすべて費えた混沌の時代に、助けになるのは「読む力」だと二人は言う。 「実は、高校は文芸部でした」という佐藤氏の打ち明け話にはじまりサルトル、デリダ、南原繁、矢内原忠雄、石原莞爾、山本七平、島耕作まで?! 混迷深まるこんな時代にこそ、読むべき150冊を提示する。これが、現代を生き抜くための羅針盤だ。 ◎内容例 松岡 本はコストパフォーマンスもいいし、折ったり、赤線を引いたりしながら読めます。 ダブルページ(見開き)単位で内容を追っていけるのもいい。スクロールでは、かなり段落を短くしないと読みにくい。 佐藤 僕も「本は汚く読め」と言っています。 松岡 賛成。僕も「本はノートにしろ」と言っている。 佐藤 どうしても綺麗に読みたければ、二冊買えと。一冊は書き込んで、一冊は保存用にすればいいのだから。(本文より) 【目次】 第一章 子どもの頃に読んだのは 第二章 論壇からエロスも官能も消えた 第三章 ナショナリズム、アナーキズム、神道、仏教…… ――国内を見渡す48冊 第四章 民族と国家と資本主義 ――海外を見渡す52冊 第五章 ラッセル、養老孟司、弘兼憲史 ――「通俗本」 50冊
  • ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学
    4.0
    ハチは、硬軟自在の「クチクラ」という素材をバネにして、一秒間に数百回も羽ばたくことができる。アサリは天敵から攻撃を受けると、通常の筋肉より25倍も強い力を何時間でも出し続けられる「キャッチ筋」を使って殻を閉ざす――。いきものの体のつくりは、かたちも大きさも千差万別。バッタの跳躍、クラゲの毒針、ウシの反芻など、進化の過程で姿を変え、武器を身につけたいきものたちの、巧みな生存戦略に迫る。
  • 中国の世界遺産を旅する 響き合う歴史と文化
    3.0
    悠久の歴史を誇る中国には、文化や思想の精華である世界遺産が数多く存在する。本書ではそのうち七件を精選し、歴史的背景をふまえながら、それぞれの史跡をたどってみたい。兵馬俑の真の価値とは。殷墟から出た甲骨は何を語るのか。敦煌文書に記された古代の思想とは。歴史を書き換えた新発見の衝撃や、建造物に施された工夫の意味を知れば、世界遺産はもっと面白い。中国古典に精通した著者ならではの案内で、旅に出かけよう。 第一章 殷墟――漢字と思想の源流 第二章 孔子廟――儒教と孔子のふるさと 第三章 兵馬俑と始皇帝陵――始皇帝の野望 第四章 万里の長城――国防意識の体現 第五章 泰山――聖なる山 第六章 敦煌――シルクロードの夢 第七章 明の十三陵――発見された地下宮殿
  • スイーツ放浪記
    3.8
    大の甘党である著者が、日本の甘味文化に思いを馳せながら、津々浦々のスイーツを食べ歩く! 定番洋菓子店、老舗甘味処はもちろん、気軽に入れる街の喫茶店、ファミレス、さらにはファストフードまで。お土産に買いたいスイーツも盛りだくさん。各地食べ歩くことで見えてくる「甘味」のルーツも必読! 著者のスイーツへの愛が溢れ出て、不思議とこちらまでシアワセな気持ちで満たされる一冊。甘党さん必見、全国86店舗掲載&カラー写真多数の「おいしい」ガイドエッセイ。
  • 物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年
    4.2
    古来よりスウェーデン王国下にあったフィンランド。19世紀にロシア帝国下、「大公国」となり広範囲な自治を獲得。ロシア革命、大規模な内戦を経て独立する。第2次世界大戦では、ソ連に侵略され領土割譲。その後ナチ・ドイツに接近し、近親民族の「解放」を唱えソ連に侵攻するが敗退。戦後は巨大な隣国を意識した中立政策を採りつつ、教育、福祉、デザイン、IT産業などで、特異な先進国となった。本書は、「森と湖の国」の苦闘と成功を描く。 目次 序章 フィンランド人の起源―「アジア系」という神話 第1章 スウェーデン王国の辺境―13世紀~19世紀初頭 第2章 ロシア帝国下の「大公国」―19世紀~第一次世界大戦 第3章 揺れる独立国家フィンランド―内戦~1930年代 第4章 二度の対ソ連戦争―第二次世界大戦下、揺れる小国 第5章 苦境下の「中立国」という選択―休戦~東西冷戦期 第6章 西ヨーロッパへの「接近」―ソ連崩壊~21世紀 終章 21世紀、フィンランドという価値
  • 妖怪お宿稲荷荘
    4.0
    自分を苦労して育ててくれた姉への恩返しのため、がむしゃらに働き、身体を壊した一蕗。そこに「稲荷荘」から求人葉書が届く。興味本位で赴いた一蕗がここで見たのは、廃業寸前のおんぼろ旅館。しかも従業員は白狐と猫又……そう、ここは妖怪が運営するお宿だった。茫然とするうち、一蕗は偶然、宿泊客(妖怪)の悩み相談を受けることになって? 電撃大賞《銀賞》受賞者・さとみ桜の新作登場!
  • 小さな幸せ46こ
    3.9
    〈小さな幸せは「なん個」と子どもみたいに数えたい〉 最悪の思い出も、いつか最高になる――。両親の死や家族へのまなざし、大切な友だちや犬猫との絆、食や旅の愉しみ、さまざまな出会いと別れ。何気ない日常の中にある「小さな幸せ」を見つけて慈しむエピソードの数々。あなたの人生に寄り添ってくれる幸福論的エッセイ集。各話にタムくんのイラスト付き。
  • ゆら心霊相談所 消えた恩師とさまよう影
    4.5
    1~5巻704~748円 (税込)
    高校内をさまよう黒い霊と、突如始まったイジメ。悩みを抱える秋都尊を救ったのは「心霊相談所」を営む由良蒼一郎だった。蒼一郎は七歳の娘・珠子を抱えて孤軍奮闘中の父親。家事ができて霊も見える尊は、何とも便利な人材として目をつけられて――いくらこき使われようと、珠子の笑顔のためなら頑張れる!? ほんわかホラーミステリー開幕!
  • 暮らしのアート 素敵な毎日のために
    -
    パリに暮らすなかで学んだ、豊かで快適な生活のためのフランス流“衣食住の芸術”。 〈目次より〉 日曜の昼は家族とごちそう/ひいきの店で学ぶ生活の知恵/フランス人はクロワッサンを食べない/初めて出合った極上の家庭料理/狭くても工夫に満ちた台所/心ときめく白いナプキン/主婦を気遣う皿の使い方/フランス式夕食会のエスプリ/ワイングラスの安全地帯/グラスは上等なほど長持ちする/“布の魔術”で模様替え/アンチックに新しい命を吹き込む/人も家も見られて美しく/ひとつのアクセサリーを愛おしむ粋/一流レストランは女を磨く/絹のスカーフの手洗い/誰が決めたの? 「語学は若いうちに」/お世辞や社交辞令は知的なゲーム ほか
  • あの家に暮らす四人の女
    3.7
    ここは杉並の古びた洋館。父の行方を知らない刺繍作家の佐知と気ままな母・鶴代、佐知の友人の雪乃(毒舌)と多恵美(ダメ男に甘い)の四人が暮らす。ストーカー男の闖入に謎の老人・山田も馳せ参じ、今日も笑いと珍事に事欠かない牧田家。ゆるやかに流れる日々が、心に巣くった孤独をほぐす同居物語。織田作之助賞受賞作。
  • パリからのおいしい話
    4.0
    料理にまつわるエピソード、フランス人の食の知恵 グルメガイドではわからない「暮しの芸術」としての家庭料理―― パリ生活の豊かな体験を通してつづる、美食の国の伝統の味 〈目次より〉 正月の夢・トリュッフ/生ガキで海の神秘を味わう/魚を食べないフランス人/フランス料理の王様ポ・ト・フ/パンがうまくなくなった/美食のカトリックと粗食のプロテスタント/スープが大好き/食卓のおしゃべりとタブー/うまいブイヤベースとは/かたつむりとヴァカンス/フランスのキノコ狩り/バターの魔法/もっとパセリを!/マドレーヌ菓子/豚の足とフランス文化/うまいぶどう酒はいい女に似ている/食べごろのカマンベール/庶民がささえる美食の伝統/露店市こそ心のよりどころ ほか
  • 精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術
    -
    人生100年時代、長いシニア生活に不安な気持ちを抱く人は少なくない。「家族や近所に迷惑はかけたくない」「寝たきりは嫌だ」「独りになりたくない」――。そのためにせっせと努力して、人生の本来の楽しみを忘れかけていないだろうか。本書では、心の名医である著者が、人生後半を「好い加減」にゆるりと豊かに暮らす方法を伝授。無理せずほどほどに実践できるヒントが満載!
  • 尾木ママの孫に愛される方法
    -
    忙しいパパママにはできないジイバアの子育て。孫に愛されパパママにも感謝される知恵とは何? 孫に本を読むときは余計な教訓はつけない。育児の支援はほどほどに。孫とのメールやSNSの交流はストレスにならない範囲で。パパママへの経済支援は最小限に―。さあ、ジイバアの出番です!(『尾木ママの幸せ孫育てアドバイス』を加筆・再編集し改題)
  • 日本航空一期生
    4.0
    GHQによる「航空禁止令」のもと、占領下の日本では、航空機保有はおろか、教育や研究も禁止されていた。敗戦6年後に誕生した「日本航空」のもと、失われた「空」を取り戻そうとした人々の奮闘を描くノンフィクション。「容姿端麗」が応募資格だった「スチュワーデス一期生」、「臆病者と言われる勇気を持て」の標語で知られる第二代社長松尾静磨、社章「鶴丸」デザイン誕生秘話ほか、当時を知る80歳以上の関係者に聞きとり取材し、資料室に通い詰め、創業期を活写する。自身もJALの客室乗務員として5年間勤務した著者が、安全運行と現場主義の徹底した時代を、今日への警鐘と愛情をこめて描く。
  • サムエルソン 『経済学』と新古典派総合
    -
    二十世紀経済学で「最も影響力のあった五人」の一人といわれるサムエルソン。「経済学の考え方」を初歩から丁寧に示したその名著を起点に、現代経済思想の潮流に筆を及ばせた好著。コラムも充実。巻末に人物解説と年譜を付す。
  • 障がい者の能力を戦力にする 新しいカタチの「特例子会社」
    5.0
    楽天グループの特例子会社として、障がい者雇用を担う楽天ソシオビジネス。グループ内アウトソーシングが主な業を続け、なんと創業3年で単月黒字決算を達成。以降、増収増益を続ける優良企業です。 障がい者雇用は、国から定められた義務であり、「業績アップのために積極的に取り組む」のではなく、「会社が担う必要経費」と考えている企業がまだまだ多いもの。そんな中、楽天ソシオビジネスは、「企業であるからには、成長するのが当たり前。黒字化を目指す」という方針のもと、採用から人材育成、組織作り、新規事業の開拓など、独自のルールを実践してきました。 創業から10年で飛躍的に成長した企業の「画期的な仕組みづくり」「社員の“やる気”を育てる方法」を惜しみなく公開します。 障がい者雇用をお考えの企業、特例子会社の運営に悩んでいる経営者だけでなく、人材育成を担当している人事担当者、障がいを持つ子の親、障がい者の方にとって、目から鱗の一冊です。障がい者だって、「やる気」があれば給料はアップする! 役員になれる! 夢のある会社がここに。
  • 臨終の謎 医師が体験した不思議な話
    -
    幸せに死ぬためには「在宅」か?「病院」か? 数千の臨床現場に立ち合ってきた医師が、幸せな臨終のための方法を教えします。死が近づくと人はどうなるのか。孤独死を防ぐための最善の方法とは。本書では、なぜ日本人が死と「三途の川」を結びつけるのか、またなぜこの文明社会地獄・極楽という伝説が消えずに脈々と語り継がれているのかなど、われわれの死と生の狭間にある七不思議を考えてみることにしました。そして、これらの古い伝説が医学的にどんな意味を持って日本社会に受け入れられているのか、そのことについても分析を試みます。死を達観して安らかに天に召されるためには、60歳を過ぎても老い急いではいけません。また、死に急いでもいけません。たった一度の人生なのですから、思い切り満足のできる生き方をして天に召されるべきです。 そう心に決めて60歳から暮らしていけば、死を迎えることはけっして怖くなくなるはずです。死は、けして敗北ではありません。人生を、医療任せにしてはいけません。「亡き母が手を握ってくれた」「夫と愛用車でドライブに行った」――これまで幻覚・せん妄として治療対象であった「お迎え」現象が、死生に向き合う貴重な過程として医療現場で注目されている。死を怖れ、痛みとたたかう患者に何ができるのか、緩和ケア医として2500人を看取った医師が終末期医療のあり方、死との向き合い方を問いかける。
  • 共産主義の誤謬 保守政党人からの警鐘
    4.0
    日本共産党の問題点、犯罪等を描いたルポはいくつかあるが、本書は思想としての共産主義について検証する。著者は民社党、民主党、自民党を渡り歩いた経験から、日本共産党の歴史や綱領のポイントをわかりやすく解説。また諸外国の社会主義政党、共産主義政党の事例を引いて比較検証する。共産主義批判の論点をコンパクトにまとめた一冊。 ロシア革命から100年経ったいま「共産主義とは何か」を考えることは、社会主義とは何か、保守主義とは何か、二十一世紀の日本の思想体系や政党政治とは何か、についてあらためて考えることでもある。思想に馴染みのない読者でもわかりやすいように、基礎から解き明かした入門決定版。 第一章 保守主義の起源、社会主義の起源 第二章 社会主義、共産主義、国家死滅論とは何か 第三章 史的唯物論の由来と誤り 第四章 日本共産党綱領の歴史的変遷 第五章 共産党は日本国憲法になぜ反対したか 第六章 欧米諸国での共産主義排除の歴史的変遷 日本共産党関係年譜
  • 母、ぐれちゃった。発達障害の息子と娘を育てた16年
    3.5
    息子が生まれた時から「なんか変?」と感じていたけど、少しずつの「なんか変」が蓄積されていく。だけど毎日の生活に追われ、悩んでいる暇がなかった。そして3歳の時、「確実に変」だと確信し、3歳半検診で息子は「発達障害」だと診断される。さらに、2歳違いの娘の発達もかなり怪しい……。将来は二人とも独立して生きていけるように、失敗ばかりの自分らしい子育てが始まりました。 スーパーで魚を手づかみする、酒瓶を倒しまくる、寝ない、偏食がひどい息子、家では喋りまくるけど、外では母から離れられない娘、様々なトレーニング、医者や近所の人たちとの軋轢、自身のパニック障害、さしのべられる優しい救いの手、そしてトドのようにテレビの前から動かないダンナ……。 それでも、現在息子は高校1年生、娘は中学2年生になりました! 失敗もたくさんしました。いや、失敗ばかりの子育てだったけど、子どもも私も成長出来ました(ダンナもね)。現役の特別支援教室専門員で元気と愛情いっぱいの母さんが贈る、子育て奮戦記です。
  • じゃがいもびいき 美食の国のふだんの味、三つ星の味
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    食卓を支える定番の味、名シェフならでは一皿、 クラシックな調理法、多彩な品種と歴史の話―― 〈目次より〉 窓辺の植木鉢でとれたじゃがいもの味/ラグビー・ボールのようにふっくら、しゃれたポム・スフレ/イタリアで出会った素敵なポテト・サラダ/伝説的なじゃがいものピューレ/ポール・ボキューズの名物料理、じゃがいもが鱗(うろこ)のほうぼう/じゃがいもの花とパルマンティエとルイ十六世/海藻のゴエモンを肥料に高級じゃがいもは海辺に育つ/とろけるチーズと山のじゃがいも/ケンブリッジ大学のフィッシュ・アンド・チップス/トリュッフと南仏のじゃがいものピューレ/ニョッキといも団子 ほか
  • 海軍戦略家 マハン
    -
    「海上権力史論」「海軍戦略」などの著作で近代列強に影響を与えた軍人・歴史家・戦略研究家でもあったマハンの思想と生涯。幕末日本の滞在時の書簡・日記や当時の新聞への寄稿、ドイツ皇帝ヴィルヘレム2世、セオドア・ルーズベルト、フランクリン・ルーズベルトなどとの交流歴から日本人移民排斥運動の中心の役割を担ったなど人間像を浮き彫りにする。図版や年表付 目次 第一章 おいたち  (一)ウエストポイントと父  (二)アナポリス入学と南北戦争 第二章 日本来航 第三章 中南米艦長時代 第四章 海軍大学校と海上権力史論  (一)海軍大学校とルース少将  (二)海上権力史論  (三)ルーズベルト一族と海上権力史論  (四)ドイツ皇帝ヴィルヘルム二世  (五)文筆活動の開始  (六)米近代海軍の父トレーシー海軍長官 第五章 ドイツ海軍とマハン  (一)ドイツ帝国の成立  (二)ドイツ大洋海軍の父ティルピッツ  (三)英独関係の緊張 第六章 シカゴ号艦長として渡英 第七章 退役と文筆活動 第八章 ハワイ併合、米西戦争、比島領有、ハーグ平和会議  (一)ハワイ領有問題  (二)米西戦争  (三)ハーグ平和会議  (四)比島領有  (五)ボーア戦争 第九章 マハン、ルーズベルト、ロッジのトリオ  (一)セオドア・ルーズベルト  (二)ヘンリー・C・ロッジ  (三)スペンサーの社会進化論 第十章 米国の海外政策  (一)門戸開放宣言  (二)ベネズエラ危機  (三)パナマ運河  (四)モンロー主義とドイツ海軍 第一一章 日本とマハン  (一)秋山真之とマハン  (二)海軍大学校のマハン招聘計画  (三)日英同盟と日露戦争  (四)日本人移民問題  (五)白色艦隊の日本巡航  (六)オレンジ計画 第一二章 近代海軍問題  (一)全巨砲艦論争  (二)海軍参謀本部設立問題 第一三章 晩年のマハン  (一)「海軍戦略」と自叙伝「帆船から蒸気船」出版  (二)第一次大戦と死去
  • 悲願の米朝首脳会談へ、北朝鮮の長い道のり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 6月8日発売の『中央公論』7月号より。首脳会談開催に至るまでの歴史的経緯、「瀬戸際外交」論の誤解、韓国・文在寅政権成立がもたらした意味、北朝鮮の言う「非核化」とアメリカの言う「非核化」はどう違うか、など、今後の米朝関係を考えるうえで重要なポイントについて、宮本悟聖学院大学教授が論じる。
  • 「番犬」公取委はなぜ吠え方を変えたのか?
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 リニア談合問題の摘発や、地方銀行の統合問題、アマゾンジャパンへの立ち入り検査などで存在感が高まり、「吠えない番犬」から「吠える」番犬に変化したと言われている公正取引委員会。なぜ公取委は変わったのか、杉本和行・公取委委員長と、公取委独占禁止懇話会会長を務める伊藤元重・学習院大学教授が対談。
  • 地方大学 生き残りの条件
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 18歳人口が再び減少期に入る影響で、大学間の学生獲得競争が激化する「2018年問題」。すでに経営難の私学は各所にある。とりわけ地方では、国公立さえ安泰ではない。国は「地方創生」を掲げ、大学改革を進めるが、果たして、その効果はいかに?(目次より)対談 「『とがった大学』が日本を救う」(出口治明×増田寛也)/「データから見た生き残る大学、淘汰される大学」(小林浩)/「青学に見る都心&郊外の『2キャンパス』戦略(三木義一)/ルポ「『改革先進校』の光と影」(小林哲夫)/「一度は親元を離れたい生徒、地元私大を見下す先生」(倉部史記)/鼎談「現役教員が告発 地方国立大学を潰す『偽改革』」(西原大輔×林田直樹×山口裕之)
  • シャープパワーの脅威
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今、欧米で話題になっている「シャープパワー」とは、中国・ロシアが展開する“対外世論操作プロジェクト”のこと。両国はこの力を使い、国際秩序の解体を狙っている――(目次より)鼎談「習・プーチンが狙う新たな国際秩序とは」(阿南友亮×佐橋亮×小泉悠)/シャープパワー提唱者特別寄稿(クリストファー・ウォーカー)/ロシアが展開する目に見えないハイブリッド戦争(保坂三四郎)/米連邦議員からの警鐘(マイケル・マッコール)/「一帯一路空間の孔子学院」(川島真)
  • 定年後 50歳からの生き方、終わり方
    3.5
    【目次】 ●プロローグ 人生は後半戦が勝負  経済的な余裕だけでは足りない/終わりよければすべてよし……ほか ●第1章 全員が合格点  定年退職日は一大イベント/定年退職か、雇用延長か/隠居と定年の相違点……ほか ●第2章 イキイキした人は2割未満?  名前を呼ばれるのは病院だけ/クレーマーは元管理職が多い?/米国の定年退職者も大変……ほか ●第3章 亭主元気で留守がいい  日本人男性は世界一孤独?/名刺の重み/主人在宅ストレス症候群……ほか ●第4章 「黄金の15年」を輝かせるために  会社員人生の2つの通過儀礼/8万時間の自由、不自由/一区切りつくまで3年……ほか ●第5章 社会とどうつながるか  ハローワークで相談すると/得意なことに軸足を移す/100歳を越えても現役……ほか ●第6章 居場所を探す  自ら会合を立ち上げる/同窓会の効用/家族はつらいよ?……ほか ●第7章 「死」から逆算してみる  お金だけでは解決できない/死者を想うエネルギー/「良い顔」で死ぬために生きている……ほか
  • 人口減少時代の都市 成熟型のまちづくりへ
    3.9
    人口減少と高齢化、低成長に直面する日本。だが本当の危機はこれからやって来る。上下水道や交通ネットワークといった身近な公共インフラの維持・更新、空き家問題への対策などには膨大な費用がかかるが、自治体は破産寸前だ。本書ではこの危機を逆に「住みよい都市」実現のチャンスととらえる。投資と効率性の視点から地域内の所得と雇用、独自の財源をもたらす都市経営のあり方とは。発展を続けるための戦略を示す。
  • 「価格」を疑え なぜビールは値上がり続けるのか
    4.7
    ビール、バター、地下鉄料金。需要と供給の関係なく決まる価格が日本には存在する。なかでも「0円端末販売禁止」などで印象が強く、生活と密接な関係にあるのが「携帯電話料金」だ。多くの消費者が「高止まりしている」と感じるその裏に、大きな力が関与している実態があると吉川氏は主張する。それはつまり「官製価格」だ。10年代の日本を占うキーワードとして「ガラパゴス化」を提唱、総務省有識者会議で委員を務める氏は、官製価格化こそが市場からダイナミクスを奪い、経済の停滞を招く元凶と警鐘を鳴らす。官製価格化で私たちの生活はどんな影響を受けているのか? 官製相場や官製春闘はいい結果につながっているのか? そして歪められる価格の裏にはいったい何が? 今すぐ「官製価格化」から脱却しないかぎり、日本に成長は無い!
  • イスラム10のなぞ 世界史への招待
    4.0
    今世紀末までに世界最大の宗教人口に達することが予想されるイスラム――。しかし、複雑怪奇な中東情勢は理解しにくく、世界16億人の心を捉えて離さないイスラムの本質はよく知られていない。そもそもなぜ、イスラムはこんにち世界宗教としての地位を獲得することができたのか。なぜ、アラブ諸国とイスラエルの和解は進まないのか――。「10のなぞ」を解き明かすことで歴史の真実と意外な事実が見えてくる。イスラム入門に最適な書。
  • 物語 オランダの歴史 大航海時代から「寛容」国家の現代まで
    4.3
    16世紀、スペイン王権との戦いから「低地諸州」(ネーデルランデン)北部のオランダは独立する。商機を求めてアジアや新大陸へ進出。いわゆる大航海時代に新教徒中心の共和国は、世界でも最有力の国家となった。  だが、四次にわたる英蘭戦争、フランス革命の余波により没落し、併合の憂き目に遭う。ナポレオン失脚後は王国として復活し、自由主義的な改革を実践していく。  20世紀以降は、寛容を貴ぶ先進国として異彩を放つ偉大な「小国」となった。  本書は、大航海時代から現代まで、人物を中心に政治、経済、絵画、日本との交流などを描く。      目 次 第1章 反スペインと低地諸州の結集―16世紀後半 第2章 共和国の黄金時代―17世紀 第3章 英仏との戦争、国制の変転―17世紀後半~19世紀初頭 第4章 オランダ人の海外進出と日本 第5章 ナポレオン失脚後の王国成立―19世紀前半 第6章 母と娘、二つの世界大戦―19世紀後半~1945年 第7章 オランダ再生へ―1945年~21世紀 以上
  • 通勤電車のはなし 東京・大阪、快適通勤のために
    4.0
    東京や大阪の鉄道整備は「おおむね完了」したという。東京では副都心線以来、新たな地下鉄建設はなく、大阪でもモノレール延伸計画が中止になった。しかし、本当に現在の通勤状況は満足すべきものなのか。混雑率200%に達する東西線や田園都市線をはじめとして、問題の大きな路線をピックアップし、問題点と対策を解説。さらに輸送改善の歴史をふりかえり、将来必要な新線はなにか、その費用はだれが負担すべきかを展望する。
  • 「のと恋路号」殺意の旅
    5.0
    婚約者の中原が自宅マンションから飛び降り自殺した。傷心の井岡あや子は、中原が死の直前に乗車した「のと恋路号」に乗り、恋路駅のノートに中原が書いた文章を見つける。そこには「なぜ、今になって、私の前に、現れたのだ! K・Tよ」と書かれていた。K・Tとは誰なのか? しかし、数時間後にその頁は何者かに破り取られてしまう。さらにあや子を尾行していた刑事が消息を絶ち、中原が泊まった旅館の従業員が絞殺される。そして十津川の捜査には上からの圧力が……。初期の十津川警部名推理が新装・改版で登場!
  • 私のパリ、ふだん着のパリ
    4.0
    パリに根を下ろして二十余年、毎日の暮らしのなかから見えてきた 素顔の街の魅力さまざま 〈目次より〉 美食は、美徳である/ワインの目覚につきあう/年中無休 チュニジア人の食料品店/包丁を使わないフランスの主婦たち/クリスマスと正月 食卓の舞台裏/私のロイヤル コペンハーゲン/美術館に出かけるぜいたく/伝統の子供服が素敵/黒い服/シャネル――二十世紀の偉大なフランス人/ヴァンドーム広場に五千m2の別荘/ダイアナ妃/額縁のおしゃれ/ガラクタ好き/パリのエレベーター ほか
  • パリからの紅茶の話
    4.0
    コーヒー好きのフランス人は、どうしてお茶によそよそしいのだろう―― パリに暮らして三十年、フランス料理とワインをこよなく愛好する著者が 五感を通して積み重ねた、歴史と文化の街ならではの心躍る紅茶体験。 お茶とワイン、この二つの飲み物が持つ香りと味は、 人の顔や性格のように変化と個性に富んでいて少しも退屈しない ――「あとがき」より 〈目次より〉 チャールズ二世と紅茶/南蛮屏風と茶/マドレーヌか焼きパンか!/アブダビの紅茶/ティポットが語る十八世紀の優雅/お茶とワイン/マルコ・ポーロと茶と磁器/烏龍茶と石乳香/朝一番に飲むダージリン ほか
  • 坊っちゃん殺人事件 新装版
    -
    浅見家の“坊ちゃん”浅見光彦は、夏目漱石、正岡子規らの足跡を辿る取材のため松山へ向かう。途中、訪れた場所で何度もすれ違った美女から変質者扱いをされ、警察に目を付けられてしまう。後日、その女性が絞殺体で発見されたことを知り驚く光彦だったが、容疑者としてマークされる羽目に。新たに発生した事件への関与も疑われた光彦は、2つの事件を解決するため推理を働かせるが――。浅見家の“坊ちゃん”が記した事件簿!
  • スマイリング! 岩熊自転車 関口俊太
    -
    1~2巻726~748円 (税込)
    函館市内の中学校に通う関口俊太は、ロードバイクにあこがれていた。だが、父は失踪。母は水商売で、お金も愛情にも恵まれず、一人、ママチャリでトレーニングする毎日だった……。そんな俊太を回りは憐れみ、あるいはからかう。だが、ある日、岩熊自転車という自転車屋の店長との出会いが、俊太を変えることに! 『超高速!参勤交代』の著者による助け合うことの大切さと、最後まで諦めないことの意味を教えてくれる成長物語。
  • 臨終、ここだけの話 現場で見つめた、患者と家族の事情
    5.0
    死んでもマグロ寿司が食べたかった患者。赤ちゃんの世話を焼く不思議な男性。自分の寿命は占えなかった占い師の患者。臨終の瞬間にまつわる、涙あり笑いありの不思議な話が満載。医師歴五十余年の臨終医が、長年看取りの現場で見つめ続けた患者と家族の事情。ほんとうに幸せの臨終とは何かを一緒に考えることができる、話題作待望の文庫化登場!
  • ただいま家事見習い中 ハウスワーク代行・亜美の日記
    3.4
    大学生の樋口亜美は、ひょんなことから家事代行会社でアルバイトをすることになった。初仕事は犬の散歩。当日の朝、時計が止まってしまい遅刻をする亜美だったが、誠実な人柄から依頼主の信頼を勝ち取り事なきを得る。しかし後日、亜美が散歩をさせた犬が近所の子供に噛み付き、近隣トラブルに発展しているとの苦情が寄せられた。噛み付いたりしていないと確信する亜美は、このトラブルを解決できるのか――。他二篇。見た目とは違う鋭い推理力の持ち主・亜美が、今日も派遣先で大活躍!
  • ため息に溺れる
    3.2
    「ため息に溺れてしまいました。ご迷惑をおかけします」立川市の蔵元医院で、蔵元家の婿養子・指月の遺体が発見された。本人筆跡の遺書が残っていることから警察は自殺と判断。だが患者や同僚からも慕われていた彼がなぜ? 女刑事・羽木薫の捜査で見えてきたのは、権力を巡る開業医一族の闇。そして指月が胸に秘めた、悲しき過去の記憶だった――。優しき医師は自殺か、他殺か。見えていた世界が一変する、衝撃のクライマックス!
  • マインド 警視庁捜査一課・碓氷弘一6
    4.0
    ゴールデンウィーク明けの朝、出勤した警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に、都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。一見関連性がないように見える各事件だが、発生時刻はすべて同じ日の午後十一時だという。さらにその後、同日同時刻に別で三件の事件が起きていたことが判明。第五係と、再度捜査協力に訪れた心理調査官・藤森は、意外な共通点に気づくが。
  • ウソとマコトの自然学 生物多様性を考える
    -
    昆虫類のすさまじいまでの減少の理由とは。田舎の里山を保全するための現実的な方策はどこに。メディアと政治のコトバと化した「生物多様性」擁護・懐疑両派の怪しげな言説を問いただし、イキモノと日本各地の自然環境の実像について興味深い事実を数多く紹介しながら、自然を守る本当の手だてを視野広く述べた秀作。
  • ルネッサンスの光と闇(上) 芸術と精神風土
    5.0
    人間性の開放と現実世界の肯定という明るい光の部分の裏側に、世界の終りに対する恐れ、死の執念、混乱と破壊への衝動、破滅へのひそかな憧れ、非合理的幻想世界への陶酔といった別の一面を持つルネッサンス……。ボッティチェルリの《春》や、ヴァティカン宮殿の署名の間、メディチ家の礼拝堂といった傑作を輩出したその精神的風土と芸術のからみあいを、刷新した多数の図版をもとに解き明かす。
  • 消滅世界 上
    3.7
    長野の山奥で起こった住民消失事件。それを解決するため派遣された陸上自衛隊特殊部隊サイレント・コアの土門康平一佐は、その現場でひとりの少女を保護する。彼女の体内には見たこともないメモリ機器が埋め込まれており、そこには動画データが――この世界にはもういない人物から、司馬と姜を名指しして「自分たちを助けてほしい。われわれが全滅したら、この被害は拡大するだろう」というメッセージが記憶されていた。検証を重ねた結果、土門は最強コマンド・司馬は残し、原田&姜小隊を連れ、《彼》の救出を決意するが……。
  • 夏目漱石を江戸から読む 付・正宗白鳥「夏目漱石論」
    -
    夏目漱石の作品を江戸の文学――読本、歌舞伎や人形浄瑠璃と、欧米文学との交点に生まれたものと捉え、比較文学の手法を用いてその関係性をひもとく。文庫化にあたり書き下ろしのコラムや、参考資料として正宗白鳥の「夏目漱石論」を付録として収載した。(『夏目漱石を江戸から読む――新しい女と古い男』改題)
  • 回顧録(上)
    5.0
    1~2巻1,100~1,320円 (税込)
    維新の功臣大久保利通を父に生まれた伸顕は、少年時アメリカに学び、長じてヨーロッパに使し、のち大臣、重臣として近代日本そのものの生涯を送った。政治・外交の表裏にわたる貴重な証言。上巻は幼年時代よりイタリア駐在、ウィーン勤務まで。
  • 生きて死ぬ力
    3.0
    このまま生きてみなさい そのまま死んでごらんなさい 生きている今も 死ぬ時も 腹はすわっていない「それでいい」のです 花は美しく咲いても自慢しない いつまでも咲いていたいと欲張らない 平成から新たな時代へ。無常、縁起、空。そして自然(じねん)――超多忙な81歳、浄土真宗本願寺派総長が、現代の事象とも重ね合わせ、平易な言葉で仏教の神髄を語ります。自分の存在が腑に落ち、生きること死ぬことがすっと楽になります。 (目次より) 生きとし 生けるものの すみか 愛は 喜びと悲しみの はじまり 変化こそ 真のすがた さからわず 執(とら)われず 縁(よ)って 起きている それは ここ それは いま 自然(じねん)の ことわり なんの心配も いらない 恵みの海は 非情の海 自慢しない 粗末にしない ごめんなさい ありがとう 怨(うら)みを すててこそ 「それで いい」ありがたい
  • あのひとががんになったら 「通院治療」時代のつながり方
    3.5
    およそ二人に一人が“がん”に罹患するといわれる日本。入院から通院へ治療の中心が移るなか、病院で長い時間を過ごすことが多かった患者も、これまで以上に社会へ適応することが求められています。16年に可決した「がん対策基本法改正案」でも、がん患者の就労は「事業主の責務」として明記され、受け入れる側にも対応が迫られました。一方でキャンサー・ソリューションズ代表の桜井さんは、自身の罹患経験から、がんでも働きやすい社会の確立を目指し、活動を続けてきました。そこで桜井さんにお願いして、患者を取り巻く最新事情や、コミュニケーションについてのノウハウをこの一冊に集約。友人や同僚、家族から「がんになった」と聞いて、私たちはどう答える? 自治体や国が、病と闘う社会人のバックアップへ注力を始めた今、職場はそれにどう応える? 家庭に学校、会社はもちろん、社会全体で新しいコミュニケーションが必要とされる今、変えるべきはきっと「意識」です!
  • 認知症を堂々と生きる 終末期医療・介護の現場から
    4.3
    年をとると認知症になるのは当たり前。それは病気ではなく、長寿の証なのです――。人生の最後まで、本人と家族が誇りをもって生きるために、高齢者ケアの最前線から直言する。大反響を呼んだ『欧米に寝たきり老人はいない』待望の第二弾! 「生きものはすべて目的に適うようにつくられています。認知症が進んでまわりのことがわからなくなれば、この世に対する未練や死への恐怖が薄らぎ、楽にあの世に旅立つことができます。人を含め動物が認知症になるというのは、生命を終えるうえで必要なことといえます。それなのに、昨今は認知症予防が大流行です。多くの人が認知症は予防できると信じています。努力して認知症になるのを少し先送りできたとしても、不老長寿の薬がないように認知症を防ぐ方法はありません。〔略〕認知症は予防できるという幻想を追い求めるより、年をとったらだれでも認知症になるという現実を受け入れ、認知症になった時の生き方を今から考えておくほうがよいのではないでしょうか」(はじめにより)
  • 落語家魂! 爆笑派・柳家権太楼の了見
    4.5
    寄席ってえのは、あたしたち噺家にとっての聖地です。修業、しくじり、憧れ。寄席には噺家のすべてがある――。古希を過ぎて老いや病気と向き合いながら、なお熱い高座で客席を沸かせずにはおかない平成の大看板が、怒涛の半生を語りおろす全30席! 大震災と噺家の誇り/志ん朝のカラオケ/おふくろは自由人/「雪椿」で最後の孝行/梅原君のひとり落語部/オチケンと落語就活/つばめに賭けた人生/ほたるの前座修業/サヨナラ、つばめ師匠/墓前に問う、初めての壁/生涯の伴侶、見つけた/二ツ目と師匠前結婚/深夜寄席で巻き返し/同期に負けて「化ける」/「お達者くらぶ」/おばちゃんの透視術/稽古場は無人の寄席/抜かれても悔しくない!/おう、権太楼はいいぞォ/綱渡りの真打披露/ずっこけた「人生計画」/感謝!三つの原動力/ヒロクミさんと丁々発止/戦え!宿命のライバル/稽古場は寿司屋のカウンター/寄席とゴルフとお家芸/踊る円朝まつり/ああ、ジャンバラヤ!/落語でがんに克つ!/噺家にゴールなし
  • ワインに染まる パリから始まる美酒の旅
    -
    「二人がワインを飲まなければ、いやワインを飲むのが夫か私の一人だけであれば、 私たちは、もう少し広くて快適な家に住んでいるに違いない」(本文より) パリに根を下ろし、フランスのワイン文化に魅せられて三十余年。 日々ワインに身を浸すなかで、今も新たな発見がある―― ブルゴーニュの葡萄畑で見つける陶片に修道僧の生活を思い、 歴史をひもとき、各地をめぐる。 醸造家たちとの語らい、銘酒の利き酒、 スーパーマーケットで見つける掘り出し物、 南仏、イタリア、グルジア、イスラエルのワイン、 シャンパーニュの豪快な楽しみ方、ロゼをおいしく飲む方法…… 探求心とさまざまな出会いに育まれた 深い味わいの体験的エッセイ
  • 「観光公害」を克服せよ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より)●「京都、富士山等の混乱に学び“観光亡国”を防ぐ」アレックス・カー(東洋文化研究者)聞き手・清野由美(ジャーナリスト)●「中国人個人旅行客が日本に望むこと」中島恵(ジャーナリスト)●「ブータン、ボツワナ、鹿児島…… 環境にやさしい富裕層旅行」山口由美(ノンフィクション作家)●「知られざる全国インバウンド観光地」旅行読売編集部●「民泊はシェアリングエコノミーの試金石」松村敏弘(東京大学教授)●「インバウンドだけでは観光立国にはなれない」星野佳路(星野リゾート代表)
  • 米朝首脳会談の衝撃
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中朝首脳会談開催前に発売された『中央公論』6月号特集の電子化。(目次より)●対談「『ディール外交』には原理原則で対応せよ」薮中三十二(立命館大学特別招聘教授)×白石隆(熊本県立大学理事長)●「北朝鮮の『姿勢変化』はどこまで本物か」平岩俊司(南山大学教授)●「韓国・文大統領の外交力は賞賛に値するが……」マーク・カプリオ(立教大学教授)
  • 徹底検証 官僚劣化 ――誰が霞が関を「三流劇場」にしたのか
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より)●「強い官邸には強い独立機関が必要だ」牧原出(東京大学教授)●鼎談「責任から逃げる大臣、独走する官邸官僚 官を酷使する「政治主導」の歪み」清水真人(日本経済新聞社編集委員)×牧原出×松井孝治(慶應大学教授)●「議院内閣制の変容と『忖度』竹中治堅(政策研究大学院大学教授)●「『安倍一強』のデータ分析 内閣人事局は何を変えたのか」曽我謙悟(京都大学教授)●「官僚バッシングと威信の低下」中野雅至(神戸学院大学教授)●対談「若手は役所の『小粒化』に満足するな」鈴木寛(慶應義塾大学教授)×朝比奈一郎(青山社中筆頭代表CEO)●「公文書管理先進国・英国から見た日本」小林恭子(在英ジャーナリスト)
  • 人口減少時代の土地問題 「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ
    4.1
    持ち主の居所や生死が判明しない土地の「所有者不明化」。この問題が農村から都市に広がっている。空き家、耕作放棄地問題の本質であり、人口増前提だった日本の土地制度の矛盾の露呈だ。過疎化、面倒な手続き、地価の下落による相続放棄、国・自治体の受け取り拒否などで急増している。本書はその実情から、相続・登記など問題の根源、行政の解決断念の実態までを描く。 はしがき 第1章 「誰の土地かわからない」――なぜいま土地問題なのか 1 空き家問題の根源――森林・農村から都市へ 2 なぜ管理を、権利を放置するのか 3 法の死角――あいまいな管轄、面倒な手続き 4 下落する土地の価値――少子・高齢化、相続の増加 第2章 日本全土への拡大――全国888自治体への調査は何を語るか 1 死亡者課税による“回避”――災害とは無関係の現実 2 相続未登記、相続放棄の増加――土地に対する意識の変化 3 行政の解決断念――費用対効果が見込めない 第3章 なぜ「所有者不明化」が起きるのか 1 地籍調査、不動産登記制度の限界 2 強い所有権と「土地神話」の呪縛――人口増時代の“遺物” 3 先進諸外国から遅れた現実――仏、独、韓国、台湾との比較  第4章 解決の糸口はあるのか――人口減少時代の土地のあり方 1 相続時の拡大を防げるか――難しい法改正と義務化 2 土地希望者を探せるか――管理・権利の放置対策 3 「過少利用」の見直しを――新しい土地継承のあり方  参考文献  あとがき
  • サラブレッドに「心」はあるか
    4.0
    「今日はできればレースに出たくないなあ」「絶好調! 誰にも負ける気がしない」など、馬の気持ちがわかったら――とは、馬券を買ったことのある人なら、一度は思うことでしょう。残念ながら馬は人間の言葉を話してはくれません。しかし、その心理と行動に関する研究の進歩には目覚ましいものがあります。本書では、その成果を余すところなく紹介します。さて、競走馬は勝ちたいと思って走っているかどうか、あなたはどう思いますか?
  • 英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱
    4.5
    中世から現代までの千年に渡る膨大な歴史資料を網羅する英国国立公文書館。ここには米国独立宣言のポスター、シェイクスピアの遺言書、欧州分割を決定づけたチャーチルの手書きメモから、夏目漱石の名前が残る下宿記録、ホームズや切り裂きジャックの手紙、タイタニック号の最後のSOS、ビートルズの来日報告書まで、幅広い分野の一次資料が保管されている。この宝石箱に潜む「財宝」たちは、圧巻の存在感で私たちを惹きつけ、歴史の世界へといざなう。
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱
    4.0
    室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七~七七)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。なぜあれほど長期化したのか――。日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作。
  • ヒト―異端のサルの1億年
    3.7
    1巻1,012円 (税込)
    1億年前、インドとマダガスカルからなるレムリア大陸で霊長類は産声を上げた。2000万年前には東南アジアの失われた大陸スンダランドで類人猿が進化し、アフリカに到達したその仲間からヒトが生まれる。華奢な骨格と裸の皮膚、巨大脳をもつ、異端なサル=現代人は、いつ、どこで生まれたのか。そして日本人の祖先はどこからやってきて、どこに行こうとしているのか。サルから日本人へのはるかな足跡を追う。
  • 近現代日本史と歴史学 書き替えられてきた過去
    3.7
    近代日本の始まりは、ペリー来航ではなく、かつては天保の改革とされていた。高度成長期の公害問題が起こるまで、田中正造は忘れられた存在だった―。歴史は、新史料発見・新解釈により常に書き替えられる。特に近現代史は、時々の政治・社会状況の影響を受けてきた。本書は、マルクス主義の影響下にあった社会経済史をはじめ、民衆史、社会史という三つの流れから、近現代の歴史がどのように描かれ、修正されてきたかを辿る。
  • われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る
    3.7
    プロ棋士とコンピュータの対局が世間の注目を集める中、日本将棋連盟会長の米長邦雄は、当時最強と言われたボンクラーズの対戦相手に自らを指名した。元名人とはいえ引退から8年経った棋士に勝機はあるのか。研究を重ねた米長は、ついに「敵」の弱点を突く秘策を見つける――。棋士対AIの先駆けともいえる大一番の全記録。
  • シナン(上)
    3.9
    これは、山ではないか。  シナンは、その巨大な石の建造物の前で、そう思った。  この積みあげられた石の量感は、まさしく山であった。その山の量感が、そこに立った瞬間、シナンに襲いかかってきたのである。  山を、人間が作ることができるのか。  シナンは、感嘆の声を心の中で洩らしている。 一六世紀、壮麗王スレイマン大帝のもとで繁栄を誇るオスマントルコ帝国に、工兵から宮廷建築家へと昇りつめた男がいた……。「石の巨人」と呼ばれ、史上最大のモスクに挑んだ天才建築家シナンの生涯を描く。
  • 遠い国からきた少年
    3.6
    羽田法律事務所で調査員として働く風町サエは、殺人罪で服役経験のあるシングルマザー。ある日、芸能界のフィクサーと呼ばれる小田崎が、羽田法律事務所を訪れた。小田崎は、アイドル候補生を店頭に立たせる安売りピザ店で大儲けをした男。店頭に立つアイドル候補生は、ファン投票の結果でメジャーグループに昇格できる仕組みで、自分が応援する候補生をメジャーにするため、ファンはピザを注文し投票券を獲得するのだ。このピザ店でアルバイトをしていたひとりの少女が自殺をし、両親が1億2千万円の賠償金を要求しているという。賠償金額を減額させたいという小田崎の依頼に調査を始めるサエだったが、次第にある人の過去にも迫ることになり――。 『笑う少年』を改題。
  • 秀吉の能楽師
    3.5
    晩年の太閤秀吉に、能の指南役として仕えた、役者・暮松新九郎が見た、秀吉の狂気とは? 太閤秀吉を能に没頭させよとの密命を帯び、天下人に接近、目論見どおり秀吉は能楽に熱中するようになるが、やがて秀吉に老いの影が忍び寄る。新九郎に密命を下したのは誰なのか、その真意とは? そして新九郎自身の数奇な出自とは? 家康・利家ら大名たちを巻き込み、華やかな舞いと権謀術数が繰り広げられる、桃山時代絵巻。
  • 哲学に何ができるか
    -
    22年前に刊行された哲学の名対談を完全復刊。「稀有の体系的哲学者」と「サブ・カルャーの旗手を任じる作家」という異色のふたりが、いかに生きるか、そして哲学に何ができるかという問いをめぐって、真摯な問答を交わした名著。本書に漲る異様な気迫は、両者が思索の場で真剣勝負をしているところから生まれたものだ。難解な哲学を、問答によってやさしく、しかし体系的に読める、ロングセラーにして哲学入門の必読書。 目次より 現代哲学とは何か 同時代の哲学 マルクス主義の行く方 現代哲学のたたかい
  • ルーキー - 刑事の挑戦・一之瀬拓真
    3.7
    「マニュアルのないのが不満か?」ベテラン教育係VS「足で稼ぐなんて古くないですか」新人刑事。一之瀬拓真、二十五歳、交番勤務から千代田署刑事課強行犯係に転属した新人刑事。管轄はビジネス街――このエリアは窃盗犯中心だと聞いたが、初日から殺人事件が起きる! 被害者に恨みをもつ人物はなかったが、不審な入金が発覚し、捜査陣は色めきたつ。一之瀬は教育係の藤島の薫陶の下、第一歩を踏み出す。新シリーズ、始動!
  • 随想録
    5.0
    日本財政の神様がその晩年に語った、自由主義者として生きた生涯の軌跡。未曾有の金融恐慌を乗り切った財政政策や、政党政治家として接した原敬、山本権兵衛、牧野伸顕、田中義一らの横顔。そして自身の宗教観や家庭観、教育論など幅広く、深い知見に満ちた思索。〈解説〉井上寿一
  • 清水幾太郎の覇権と忘却 メディアと知識人
    4.5
    戦後、圧倒的な支持を受け、大きな影響力を持ちながら、急速に忘れ去られた思想家・清水幾太郎。著者は、彼の栄光も凋落もその戦略ゆえとする。「正系」知識人にラジカルに挑戦し続けた清水の戦略とは。その詳細を読み解き、現在にも通じるメディア知識人の姿を明らかにする。
  • まんがでわかる 定年後 黄金の7法則
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 25万部突破のベストセラー新書『定年後』、待望のまんが化! 自営業などを除けば誰もがいつか迎える定年。シニア社員、定年退職者などさまざまな人たちへの取材で、定年後の「現実」を明らかにした著者監修のもと、人生の後半戦を真に豊かに生きるための「黄金の7法則」を伝授します。 まんがを読むだけで、名著『定年後』のエッセンスが身につきます。 <あらすじ> 大手商社に勤める進一(40歳)は、日々真面目に仕事をこなしていた。 ある日、会社の辞令で子会社に出向することに。 自分が中軸から外されたことにとまどいを隠せない進一。 そんな中、大学時代の先輩で今はフリーカウンセラーとして 活躍する奈々と出会い、悩みを打ち明ける。 奈々から「人生の後半戦を幸せにする方法」を教えてもらうことで、 日々の生活を見直し、好転させていくストーリー。
  • シナン(上下合本版)
    -
    一六世紀、壮麗王スレイマン大帝のもとで繁栄を誇るオスマントルコ帝国に、工兵から宮廷建築家へと昇りつめた男がいた……。「石の巨人」と呼ばれ、史上最大のモスクに挑んだ天才建築家シナン。百年の生涯で四七七もの建造物を手がけ、かたちなきイスラムの神を空間に描こうとした男の物語――。悠久の都イスタンブールに刻まれたその軌跡を辿り、薫り高きイスラム文化に迫る渾身の歴史長篇。〈解説〉角野史比古
  • みなさんの爆弾
    3.1
    シングルマザーで官能小説家、初恋に暴走する中学生など、不器用な愛が弾ける女性たち。生きづらさも涙も明日の力こぶに変わる! はちきれそうな人生の輝きを詰め込んだ短篇集。 「初恋」         …12歳の体の中を暴れまわる“恋する本能”。女性同士だって関係ない。 「譲治のために」     …聡明で可愛い息子が、いつしか私の人生を狂わせていく。 「メアリーとセッツ」   …長いひきこもり生活が、正体不明の少年に打破されて―― 「官能小説家の一日」   …乳飲み子をあやし、今日も私はエロの本能を呼び覚ます。 「世界裏」        …若書きのホラー小説が、恐ろしき日常の裏面をくつがえし…… 「戦うなと彼らは言った」 …ファンタジー小説家は、いじめられた男子生徒の前でなにができるのか。
  • 『君たちはどう生きるか』著者の実像 戦後平和主義の戦略家・吉野源三郎
    1.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 漫画版の大ヒットにともない、原作もまた注目を集めている『君たちはどう生きるか』。岩波書店の雑誌『世界』の初代編集長を務めた吉野源三郎が80年前に書いたこの哲学小説は、時代時代でどのような層にどのように読まれてきたのか。昭和出版史のレジェンド・吉野の原点はどこにあるのか。メディア史・大衆文化論が専門の佐藤卓己京都大学大学院教授が吉野の軍歴に着目しその実像に迫った。
  • アベノミクスの賞味期限
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 元副財務官・経済財政諮問会議民間議員が語る「現在の成果の源流は第1次政権にあり」(伊藤隆敏/聞き手・土居丈朗)、「生産性の向上なしに、成長は持続できない」(デール・W・ジョルゲンソン)、対談・アベノミクスの理論的支柱×格差論の第一人者「経済効率性と公平性は相容れないものなのか?」(浜田宏一×橘木俊詔)、「中央銀行の正当性が世界中で問われている」(アナリース・ライルズ)
  • 憲法の正念場
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「激変する安保環境 9条といかに向き合うか」(大沼保昭×中西寛×木村草太)、「自衛隊合憲・違憲の“神学論争”にピリオドを打つ」(高村正彦)、「国際協調主義を阻むものは何か」(北岡伸一×篠田英朗)、「試される立憲民主主義への構想力」(井上武史)、「『睡眠』の質と憲法――『国民主権』から基本法制定を考える」(山本龍彦)、「世論調査から読み解く日本人の“移り気”な憲法観」(境家史郎)ほか
  • 50歳からの人生術 お金・時間・健康
    3.5
    人生後半の質は、自分自身で作るもの。お金があるからといって幸せとは限らない――。精神科医として長年中高年の心のケアをしてきた著者は、人生後半で大切なのは「少ないお金でも心豊かに過ごすこと」だと説く。定年を意識し始める50歳から、「老後のためにお金を貯める」のではなく「今を大切にしながら暮らしを考える」ことで、お金の不安を静かに解きほぐし、「楽しい老後」への道を開く! 心が軽くなるスマートな生き方のヒントが満載。
  • 京都の神社と祭り 千年都市における歴史と空間
    4.3
    京都の歴史は、千二百年を超える都市のなかで育まれた、神々への信仰と祭礼文化の歴史でもある。本書は、市内約三百の神社から、京都を代表する下鴨・上賀茂神社、松尾大社、伏見稲荷大社、八坂神社、北野天満宮、上・下御霊神社、今宮神社、平安神宮とその祭礼などを紹介。祭神はどのような性格をもち、なぜ祀られたのか。どのような氏子たちが支えてきたか。祭礼に込められた意味とは何か。秘められた歴史と特徴を解読する。
  • ミルクと日本人 近代社会の「元気の源」
    3.0
    「こんな強烈な匂いと味なのに、お茶に入れて飲むなんて!」牛乳を飲む英国人を見た日本人の言葉である。だが明治二年、築地で牛乳が売り出され、日本人はその味に慣れていった。芥川龍之介の実家も牧場を経営し、渋沢栄一はそこから牛乳を取っていた。大正期には牛乳を加工したキャラメルが大流行した。関東大震災で緊急配布が行われ、敗戦後に児童の栄養を案ずる人々により学校給食への導入が進む。飲み物が語る近代史。
  • カラー版 ダ・ヴィンチ絵画の謎
    4.0
    誰もが知っている「モナリザ」。しかし、よくよく見てみればさまざまな謎に満ちている。モデルはだれか、なぜ微笑を湛えているのか。左右の背景はなぜつながっていないのか、そもそもなぜこんなに荒涼とした風景なのか……。鏡文字で書かれたダ・ヴィンチの手稿を研究し、彼の抱く世界観を知悉する著者が、「モナリザ」や「受胎告知」等、現存する主要な絵に秘められた謎について、ダヴィンチ自身のものの見方考え方に立って、俗説を退け、解読を試みる。

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