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Posted by ブクログ
大変申し訳ないが、堂場瞬一先生がどなたであるかは存じ上げていなかったし、今もそこまで承知はしていない。ただ、この本は抜群に面白い。
古代バビロニアに実在したと考えられるラガーン人(空想である)の末裔だと自称する民族集団と主人公、さらにはスウェーデン警察にアメリカCIAなどをも巻き込んだグローバルな小説である。
歴史設定も見事であるし、国家間の複雑に絡み合った思惑も丁寧に描いている。また、途中のカーアクションなどの細かい描写も臨場感あふれる記述で素晴らしい。
上下巻あり、そこそこ長めだと思うかもしれないが、読み進めると途中でしおりを挟むのが嫌になるくらい夢中になれる本である。
Posted by ブクログ
著者は、文庫本書下ろしが多いが、本書の初出は単行本。
それだけに著者の意気込みが感じられ、時間空間的にもスケールの大きい大作となっている。
多作ゆえにマンネリ・ワンパターンと見られがちな警察小説に対し、本作は見事に一線を画す意欲作といえる。
物語の中心にあるのは、四千五百年前のバビロン文書。シュメル人の末裔というラガーン人が、予言に基づきバビロンの再建を企てる。
発端は、国際言語研究所の爆破事件。恋人に失踪とともに、主人公は否応なしにその騒動に巻き込まれてゆく。
ハードボイルドタッチに一人称で語られる主人公の行動。
一方、他の登場人物たちは、三人称で綴られる。その相乗効果もあり、いやがうえにも疾走感を掻き立てる。
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