あらすじ
4500年前の謎を解き、愛する人を救い出せ――。
恋人の里香に会いにストックホルムを訪れたカメラマン・鷹見。その眼前で、彼女の勤務先である国際言語研究所が爆破された。現場から姿を消した里香は、未解読の粘土板“バビロン文書”を持ち出していた。行方を追ううちに、古代アッシリアのシュメル人の末裔と称する、亡国の民ラガーンの存在を知る。そして鷹見自身にも、襲撃者の手が迫り来る――。
“バビロン文書”に記された、世界を揺るがす秘密とは?
圧倒的なスケールで描く新時代のエンターテインメント、待望の文庫化!
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Posted by ブクログ
大変申し訳ないが、堂場瞬一先生がどなたであるかは存じ上げていなかったし、今もそこまで承知はしていない。ただ、この本は抜群に面白い。
古代バビロニアに実在したと考えられるラガーン人(空想である)の末裔だと自称する民族集団と主人公、さらにはスウェーデン警察にアメリカCIAなどをも巻き込んだグローバルな小説である。
歴史設定も見事であるし、国家間の複雑に絡み合った思惑も丁寧に描いている。また、途中のカーアクションなどの細かい描写も臨場感あふれる記述で素晴らしい。
上下巻あり、そこそこ長めだと思うかもしれないが、読み進めると途中でしおりを挟むのが嫌になるくらい夢中になれる本である。
Posted by ブクログ
国家を持たない民族であるラガーン人が伝承を根拠に4500年の時を経て独立国家建立を目指す。
ラガーン人の穏健派と過激派の対立、アメリカとロシアの思惑などが絡み合い、ハリウッドのスパイ映画さながらのアクションエンターテイメントです。
展開が全く読めないまま下巻へ。
Posted by ブクログ
頭の中で、大画面の映像が!タフな主人公は阿部寛で バビロン 秘文字 砂漠の民
爆破 カーチェイス 行方不明の恋人!
血がたぎる!
血圧上がる!
時々必要な薬です。
Posted by ブクログ
発掘された古遺物にまつわるミステリー。
登場人物が、世界を股に掛ける日本人というのは、まぁ、日本人作家の作品である以上は仕方ない部分はあるけど、この手の話の時は、そこは日本人に限らない方が面白い気もします。
加えて、海外描写が甘くね?このあたりは、作者の不得手な部分なのかも。
Posted by ブクログ
下巻で感想を書く。
迫力満点の冒険小説。
カメラマンにして主人公の鷹見正輝の一人称目線以外に、ラガーンのバリ、ザリー、CIAのウォン目線(三人称ではあるが)で、物語は進む。
これらが交わるとき、物語は動く。
しかし、このところメソポタミアに縁があるようだ。
Posted by ブクログ
著者は、文庫本書下ろしが多いが、本書の初出は単行本。
それだけに著者の意気込みが感じられ、時間空間的にもスケールの大きい大作となっている。
多作ゆえにマンネリ・ワンパターンと見られがちな警察小説に対し、本作は見事に一線を画す意欲作といえる。
物語の中心にあるのは、四千五百年前のバビロン文書。シュメル人の末裔というラガーン人が、予言に基づきバビロンの再建を企てる。
発端は、国際言語研究所の爆破事件。恋人に失踪とともに、主人公は否応なしにその騒動に巻き込まれてゆく。
ハードボイルドタッチに一人称で語られる主人公の行動。
一方、他の登場人物たちは、三人称で綴られる。その相乗効果もあり、いやがうえにも疾走感を掻き立てる。
Posted by ブクログ
堂場瞬一先生にしては珍しい歴史物。
バビロン文字が書かれた粘土板の解読を行なっていた、国際言語研究所に勤める恋人に魔の手が伸びる!
主人公の鷹見は見事恋人を救出出来るのか!
展開は早いが、恋人の自己中感が気になる。
Posted by ブクログ
何に巻き込まれて誰を信じていいのやら?
って感じで物語を読み進め 上巻ももう読み終わりそうってところで ふむふむそう言うことかみたいな
でも まだ 主は誰で リカはどうなったのか
謎多く…
下巻へ続く
Posted by ブクログ
カメラマンが言語学者である行方不明の恋人を探すために彼女が関わっていたプロジェクトについての謎を解いていく話だが途中CIAや米国防省、ラガーン人の組織なども出てきて国際問題に発展していく。
カーチェイスや爆破シーンがあったり、かなり派手なので映画化したら、かなり映えそうだなと思った。