あらすじ
この独立は、四五〇〇年前に預言されていたことだ――。ラガーン過激派による建国宣言は世界を震撼させた。しかし過激派は成功の鍵〈バビロン文書〉を入手できず、文書の争奪戦は激化する。一方、鷹見はCIAエージェントの助けを得ながら文書の解読に奔走する。やがて辿りついたのは、一人の日本人少女のもとだった……。
預言の日が近づく中、鷹見の秘策は世界を、愛する人を救うことができるのか?
堂場瞬一の新境地にて最高傑作、堂々の文庫化!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
“愛こそすべて”
主人公鷲見正輝、なんてストレートなんだ。
スゥエーデンなどの警察も、CIAもラガーンも、日本の外交官すら右往左往。
なんだかわからないうちに世界を股にかけ、派手なアクションにも必死で喰らいつく。そこに政治的な意図がないだけに単純明快で、興味は「バビロン文書」に集約される。
もう少し古代バビロニアの情景を描いてほしかったが、それでこの疾走感が損なわれるのなら、要らない。
何年か前、真保裕一の「アマルフィ」シリーズが映画化された。これも、と思うが、現在の映画界事情では無理だろうなぁ(netf××ならできる?)
ともかく、目まぐるしいほどの読書でした。
Posted by ブクログ
とても面白かった。
楔文字とか読めるようになりたいと思った。誰が味方で誰が敵?と言うかスパイ?と言うか、誰を信じれば良いのかわからない状況が最後まで続きます。
久しぶりにすごい興味深く読み進みましたー。
Posted by ブクログ
最後まで緊張感が緩むことのない面白い作品でした。
全く素人の鷹見さんに対して各国の警察やCIAがここまで協力的なのは小説ならではの演出だとしても、彼の行動力や駆け引きはまさにヒーローです。
登場人物たちに細かい点を突っ込めばキリがありませんがそんな事はさておいて、古代のロマンとアクションの世界にどっぷり浸って楽しむことをお勧めします。
著者最高傑作の看板に偽りなしでした。
Posted by ブクログ
原宿には、怪しい外人がウヨウヨいるのね、ステキ!
味わって読みたいのに、イッキ飲みしてしまった、喉越し最高!
何かね~このワクワク感が、血流に良い気がするのよね。
Posted by ブクログ
海外と日本と世界を舞台に繰り広げられるストーリー。世界遺産とか好きな私としては、なかなか楽しめました。ダイナミックな展開で、映画化されたりしても楽しめるのでは。
Posted by ブクログ
最後は少し切なかった。
どんでん返し的なシーンとかを期待してたけどたぶんそういう作品ではなく、古代の産物の謎を解いて彼女を助け出すアドベンチャーというよりはヒューマン系の作品だと思った。
Posted by ブクログ
単行本3冊分を文庫本2冊に集約した対策ゆえ、一気に読みこなすのは正直シンドイ。
しかし、カーチェイスあり、古代ロマンの謎あり。
さらに、シュメル人の末裔を名乗るラガーン人に、日本の公安、CIAも登場。米軍とそれに黒幕的なロシアの存在。
そして、主人公と恋人との再会は・・・
多彩な人物が入り乱れ、関係も複雑化し、いやがうえにも興味は加速され、エンターテイメントの魅力が十分に味わえる小説。
Posted by ブクログ
やっぱ、この作者、国際エスピオナージは、あんまり得意じゃ無いのかもな。いや、つまらない訳では無いんだけど、なんか国際的視点に立ってない感じがするんですよねぇ。どこがとは言い難いけど。
Posted by ブクログ
バビロン、秘文字!
歴史が好きな私はこのワードにワクワクして読み始めました。
登場人物の言動に、なんだか共感出来ないところ多々あり。
カーチェイスやご飯のシーンなどは、映像を見ているようで、読み始めたら展開が気になりサクサクと読めました。
Posted by ブクログ
長かった…
遺跡とかあんまり興味なかったけど
イシュタル門は観てみたくなった
うーん 長い
カメラマンが空爆を止めるとか ちょっと現実的には
ないかも 殺されててもおかしくないよね
でも 物語だから
遺跡の見方が変わりそう
今度 展覧会的なものがあったら行ってみよ
Posted by ブクログ
遺跡の一部から古代を幻想することは、神秘的で歴史の一部になったような感覚になるのかな。そこには、先祖の壮大なロマンが隠れている。確かに、魅力的だ。
Posted by ブクログ
謎を追い、様々な場所や人を巻き込みながら物語が展開していく様子は読んでいて面白かったです。
が、謎が1つ1つ溶けていくという爽快感はあまりなく、しばらく謎が残ったままの展開。終盤に一気に進むが、なんだかあっさり終わった印象。
というか、物語の根本となっていた里香の行動の真実があっけなさすぎる気が・・・。もっと何か深い事情があったのかと思ったけど。
文章は読みすく様々な展開にワクワクしながら面白く読めましたが、最後の展開にはあまり共感できずでした。
Posted by ブクログ
主人公は世界の紛争地を飛び回る若いカメラマン。
ストックホルムに赴任中の恋人に呼ばれ赴くが、再会した翌日に彼女の職場が爆破され、彼女が現場から逃走するのを目撃する。
彼女の行方を追うにつれ、故郷を失ったある民族たちの国家再建の動きに巻き込まれ、命を狙われたりする。その騒動の中心となるものがバビロン文書という古代遺跡から発掘された粘土板。それを手に入れて解読しようと様々な人たちが関わり、主人公もまた、それを解読することが恋人に再会できるきっかけとなると信じ、自ら渦中へ飛び込んでいく。
上巻はとにかく追う追われるに終始し、街中でのカーチェイスなどが繰り広げられ、古代遺跡とか文書の謎解きなどは出てこないのでけっこう飽きる。下巻からやっと文書の解読の場面が出てくるがそれもほんのわずか。後半はスピード感が上がってくるので上巻よりはマシだが、やはりダヴィンチコードなどよりは深くないので、そういった感じを期待するとがっかり感が否めない。
また、これだけ壮大にあちこちを巻き込んでおいて、結局ことの発端は恋人の仕事および生き方に対する信念、別の言い方をすればただのわがままだというのが腹立だしい。初めからちゃんと自分の考えを説明していれば主人公も死ぬ思いをしないで済んだし、ここまでの騒動にならなかったのに。まぁ、そうなったらそうなったで小説にはならないのだが、よくあるパターンのひとつという感じ。