天の川の太陽(上)

天の川の太陽(上)

小説・文芸
1,257円 (税込)

6pt

大化の改新のあと政権を保持する兄・天智天皇の都で、次第に疎外される皇太弟・大海人(おおしあま)皇子。悲運のなかで大海人の胸にたぎる想いは何か。額田王との灼熱の恋、鬱勃たる野心。古代日本を震撼させた未曾有の大乱の全貌を雄渾な筆致で活写する、小説壬申の乱。吉川英治文学賞受賞作。

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天の川の太陽 の一覧

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 天の川の太陽(上)
    1,257円 (税込)
    大化の改新のあと政権を保持する兄・天智天皇の都で、次第に疎外される皇太弟・大海人(おおしあま)皇子。悲運のなかで大海人の胸にたぎる想いは何か。額田王との灼熱の恋、鬱勃たる野心。古代日本を震撼させた未曾有の大乱の全貌を雄渾な筆致で活写する、小説壬申の乱。吉川英治文学賞受賞作。
  • 天の川の太陽(下)
    1,485円 (税込)
    鉄剣を磨き、馬を養って時に耐える大海人(おおしあま)皇子はついに立った。東国から怒濤のような大軍が原野を埋めて近江の都に迫り、各地で朝廷軍との戦いがはじまる。激動の大乱のなかの息詰まる人間ドラマの数々。歴史学をふまえて錯綜する時代の動きをダイナミックにとらえた著者渾身の歴史長編。

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天の川の太陽(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    667年の12月に、中大兄皇子は、翌年即位する旨を告げた。即位と同時に、これまでの大王の呼称を天皇と変更する旨を宣言した。

    壬申の乱で大海人皇子が大勝した原因の最大理由は、大海人皇子と地方豪族出身の舎人達の人間関係の緊密さにある。それにより、豪族である郡司が総て大海人皇子に味方したからだ。

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

    日本最初の大規模内戦、壬申の乱を描いた古代歴史小説。

    主人公は勝者となった大海人皇子(天武天皇)。権力者としても武人としても策略家としても才能豊か。さらに部下にも女にも優しく、慕われている。歴史上の人物をここまで完璧にしてしまうのはやり過ぎな気がするが、そのおかげでストーリーは非常にわかりやすい。

    大化の改新を経て、倭国のトップとなった中大兄皇子は異常な猜疑心の持ち主。自分の敵になり得る者を次々と葬る。しかも、老いるにつれて、実子の大友皇子への愛情を隠そうとしなくなる。大海人皇子はそんな兄に対して、自分の才能や野心を目立たせぬよう細心の注意を払う。その一方で、朝鮮と唐との争いに倭国は巻き込まれていた。

    いずれは自分がこの国の統治者となり実力を発揮したい大海人皇子と、最愛のわが子を後継者にしたい中大兄皇子のシーソーゲームを中心に中臣鎌足や大海人の妻たちが活躍。現代人以上に人間関係や権力に敏感な古代の人間の行動は血なまぐさく、欲望むき出し。そんな中で冷静に周囲を分析し、我慢すべきところは我慢し、将来に向かっての布石を打っていく大海人皇子。ウソみたいによくできた人間だ。

    彼の「倍返し」、壬申の乱が起こる前で上巻終了。

    0
    2020年10月17日

    Posted by ブクログ

    黒岩重吾氏による古代小説。
    壬申の乱を軸に天武帝=大海人皇子の生涯を描いています。
    彼の統治以後、日本は「日本」になったと言われていますね。

    とにかく面白い。
    時代を辿るのはもちろん楽しいですが、登場人物が活きています。
    古代日本を舞台にした小説は、なんとなく人物描写が薄くて感情移入しにくいものが多い。
    しかし、黒岩氏による登場人物への肉付けは素晴らしいの一言。
    生々しいと言っても過言ではないかも。
    だから好き嫌いも分かれるかも知れませんね。

    ・大海人皇子=豪放磊落。日に焼けて頑丈なスポーツマンタイプ。いつも舎人たちと野山を馬で走り回っている。意外としたたかで感情もうまくコントロールできるので、謎めいた一面もある。

    ・中大兄皇子=頭脳明晰。隙のないタイプ。白皙の貴公子。かなりの美男子で遊び人。沈着冷静に見えるけど意外と熱血漢・直情的でわかりやすい一面もある。

    こんな感じ。私の中でもこのイメージで定着してしまってるので、他の設定の作品を読んだ時に違和感を感じる事になります。

    サブキャラクター=大海人皇子の舎人たちの人物像も大好き。
    男依、雄君、恵尺、根麻呂…みんなキャラがあって凄い。
    彼らを描いた短編集もおすすめ。(後日レビューします)

    0
    2009年12月20日

    Posted by ブクログ

    この作品は黒岩重吾氏が初めて古代史に取り組んだ歴史長篇である。
    昭和51年(1976)より連載され、昭和54年(1979)に刊行された。
    作品が発表される数年前に奈良県の明日香村で高松塚から壁画が発見され
    タブー視され続けていた天皇家及び古代への感心が高まっていた時期であった。
    一部の人を除き古代への感心が今一つなのは当時のことが謎に包まれて、
    未だに研究者達の間でも論争が続いてはっきりしないことや、
    その当時の人々の姿が思い浮かばないからであると思われる。

    実際古代史好きのあたしにも、当時はどんな服装だったのか、
    どんな住居でどのように暮らしていたのか、想像でしかないので
    こういった古代史作品を読んで、文字と雰囲気でしか分からない。

    しかし黒岩氏の作品のどこがすごいのかと言うと、
    登場する人物一人一人が実に活き活きとしていて読んでいる時も
    映像として想像できるところだと思う。

    戦が行われた場所も、行った事も見た事もないあたしでも
    その文字を追うだけで映画館で見るような迫力ある映像が頭に浮かぶのだ。
    登場人物も顔の細部までは想像出来ないけれど
    その時々にどんな表情をしていたかまで思い浮かべることが出来る。
    一人一人がとても魅力的なので、読んでいて目頭が熱くなる。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    古代歴史小説の最高傑作のひとつ。小説してだけでなく、歴史を研究している作者ならではの考察も興味深い。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    信ぴょう性の高い資料がほとんどない古代史で、日本では空前絶後の天皇家の内戦、壬申の乱を想像で埋めてダイナミックにとりあげた作品。
     天智天皇は兄、天武天皇は大海人、弘文天皇は大友皇子、藤原鎌足は内臣、持統天皇は讚良(さらら)と表記されます。たくさんの登場人物が出てくるのですが、メインキャストはこの4人で、前半では弟の大海人から息子の大友に皇位継承の気分が移りつつある中で、誰が味方か誰が敵か、色分けに収れんされます。女性の地位はかなり低く(天皇になる人もいますが)、政略で親がまぐあわせるケースが続出するのですが、その関係は狭い狭い。例えば、天智天皇は娘4人を天武天皇に嫁がせてますが、天武天皇は弟ですから、天武天皇は自分の姪を4人めとったことになります。白村江の戦いに絡めて、百済・高句麗・新羅・唐との日本との関係もけっこうがっつり触れられているので、ストーリーをおいかけてくのは大変ですが、天皇家での内戦をとりあげた壬申の乱がテーマだと、日本ではテレビにも映画にもできないので、エンタメ作品として楽しむには小説しかないのです。

    0
    2021年03月26日

    Posted by ブクログ

    中臣鎌足とともに大化の改新を実行した中大兄皇子(のちの天智天皇)とその弟の大海人皇子の確執を主題とする古代歴史小説。
    兄弟と額田王や鵜野讃良などの女性たちとの奔放な愛の遍歴や大友皇子、大津皇子らをめぐる皇位継承に対する兄弟のやり取りなどを時間をかけて丁寧に描写。

    上巻は自由奔放な中大兄皇子に対し忠実にサポートをし牙をひそめながら反撃の機会を狙う大海人皇子の苦悶の日々を描く。

    0
    2023年06月12日

    Posted by ブクログ

    670年ごろ。大海人皇子(天武天皇)が中大兄皇子(天智天皇)の子供の大友皇子を倒し,天皇になるまでの物語。いわゆる壬申の乱の話。
    戦自体の記述は少なく,主に,大海人皇子が天智やその取り巻きに疎外され吉野宮滝に仏門に入るまでのやりとりが物語の半分を占める。
    このため,上巻は読んでいても少しだらける。下巻になると,挙兵までの大海人と舎人達のやりとりがスピード感を増し,いっきに読める。
    また,黒岩小説の割には,鵜野讃良(大海人の妻。後,持統天皇)など女人との関係の記述は少ない。
    本小説は大海人側に立った見方だが,大友皇子の取り巻き連中である左大臣の蘇我赤兄,右大臣の中臣金らは,近江朝側が持ち応えられなくなると見るや,大友皇子に最後まで着き従うことなく遁走。大友皇子の最後までつき従ったのは物部連麻呂で,大友皇子自害後,その首を大海人に届けることになる。大友皇子も自分の器量や大海人の器の大きさを見誤り,愚かではあったが,恐らく智将として大海人の下に着いたなら,すばらしい才を発揮したのではないかと思う。唐の賢人達との話も好きであったことなども考えると決して悪い人間ではなかったのだろう。
    救われるのは,麻呂が大友皇子の隣にいて,最後をみとることが出来たことだろう。今度は,麻呂の物語なども読んで見たい。きっとすばらしい武人だと思う。
    麻呂は壬申の乱後,天武に赦され,石上麻呂と名を改め,左大臣にまで昇進を遂げるのである。
    全2巻

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大海人皇子を主人公に壬申の乱を描く長編小説の前半です。
    この巻では658年の有馬皇子処刑から、天智天皇が亡くなる672年までの物語が語られます。
    記紀や万葉集、藤原家伝を相当に読み込み、なおかつ独自の見解も含め、話を大きく盛り上げていきます。
    当初は皇太弟として次期天皇の有力候補とされ、兄の中大兄皇子からも頼られる大海人ですが、百済や高句麗の撲滅や白村江の戦での倭国大敗、唐の進出といった韓土の状況、教養溢れる大友皇子の出現などによって、次第に政治から遠ざけられていきます。その間の大海人の心理を丹念に描き、とても面白く読めます。
    そして、主人公以上に異彩を放つのが妻であり中大兄の娘である鸕野讃良。後に自分の直系を天皇にするために自ら持統天皇となった女性らしく、極めて強い気持ちを持った女として、大海人にも大きな影響を与えていきます。
    さて、下巻はいよいよ壬申の乱。大津京に風雲が巻き起こります。

    0
    2016年06月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大化の改新のあと政権を保持する兄天智天皇の都で、次第に疎外される皇太弟大海人皇子。悲運のなかで大海人の胸にたぎる想いは何か。額田王との灼熱の恋、鬱勃たる野心。古代日本を震撼させた未曾有の大乱の全貌を雄渾な筆致で活写する小説壬申の乱。吉川英治文学賞受賞作。

     1997年7月27日購入

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    2012年03月22日

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