今谷明の作品一覧
「今谷明」の「現代語訳 神皇正統記」「近江から日本史を読み直す」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
まだ途中。禅宗寺院の外交・財務官僚組織としての役割を論じた前半部分が非常に面白い。
室町幕府はそれなりにしかりした官僚機構と統治能力があったのではないかという気がする。特に京都周辺の行政権の接収こそが、幕府がグダグダになっても滅ぼされずに200年持った要因になっているのではないか。
ただ、叙任権闘争や帝国教会政策と、禅宗・旧仏教の対立や朝廷の役割が対比されているのではないか?とも感じた。今谷氏の視点は非常に洞察力があり、アイデアとしても鋭いものを感じるが、時に海外の物差しで日本史を測ってしまっていないか、という危惧の念を抱かせる。そうした議論が煮詰まると、当時は王朝(=現在天皇制と中傷されてい