今谷明のレビュー一覧

  • 近江から日本史を読み直す

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    「近江から」読むだけで、知っているはずの日本史が別の顔を見せる。近江は琵琶湖を抱え、東西の交通が収束する"塞ぐと止まる"地勢を持つ。そのため、古代の王権、比叡山を中心とする仏教、惣村の自治や商人の交易、そして壬申・承久・本能寺・関ヶ原といった戦乱が、時代を超えて同じ場所に吸い寄せられる。

    本書の面白さは、この「要衝に集中する圧力」と「そこで生き延びる仕組み(自治・商業・情報)」を一本の見取り図にする点にある。創作の目線で読むと、城が湖面に迫る水城の景観、山越え交易の武装キャラバン、村の存続のために"乙名"が名乗り出る自己犠牲、アーカイブを守る中立勢力、

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    2025年12月22日
  • 近江から日本史を読み直す

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    ネタバレ

    東西の日本をつなぐ要衝の地・近江から日本史を描きだした本。

    京都に近い位置にある近江を視点に据えて、古代から近代までの日本史の流れが書かれています。

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    2021年04月14日
  • 戦国期の室町幕府

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    まだ途中。禅宗寺院の外交・財務官僚組織としての役割を論じた前半部分が非常に面白い。
    室町幕府はそれなりにしかりした官僚機構と統治能力があったのではないかという気がする。特に京都周辺の行政権の接収こそが、幕府がグダグダになっても滅ぼされずに200年持った要因になっているのではないか。
    ただ、叙任権闘争や帝国教会政策と、禅宗・旧仏教の対立や朝廷の役割が対比されているのではないか?とも感じた。今谷氏の視点は非常に洞察力があり、アイデアとしても鋭いものを感じるが、時に海外の物差しで日本史を測ってしまっていないか、という危惧の念を抱かせる。そうした議論が煮詰まると、当時は王朝(=現在天皇制と中傷されてい

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    2009年10月07日
  • 封建制の文明史観 近代化をもたらした歴史の遺産

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    09/01/23 前半は興味深く読むことができたが、後半は封建制論の論争史的になり興味が殺がれた。
         しかし、今谷さんの本は知的刺激に溢れてる。

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    2009年10月04日