カゼやインフルエンザがはやる季節を乗り切るにはビタミンを取る。ということで「コンカツ」ならぬ「トンカツ」でブタミンパワー全開、ブーブー言わせれば、病気が吹っ飛ぶ。
今回の本は、これでもかと言わんばかりのトンカツ特集だ。トンカツだけに文庫本にしてはちょっと厚めだ。写真付きで読んでいるとトンカツが
...続きを読む食べたくなる。
珍しいカツと言えば、「紙かつ」だ。この「紙かつ」を出している店は、新宿西口にある「豚珍館」という珍しい名前の店だ。もちろん、分厚いロースカツもある。ライスと豚汁おかわり自由なのがうれしい。行くとついおかわりしてしまう。ただという言葉に弱いせこいモクモク羊でした。
新宿から山手線で高田馬場を降りて高田馬場から早稲田まで歩くいわゆる「馬場歩き」をしていくと「キッチンオトボケ」が見える。トンカツ定食650円、チキンカツ定食500円という安さ。さすが学生街だけに安さとボリュームは欠かせないということか。特色がないと大学の学食に客が奪われるからなあ。ついでに言うと反対の通りを少し歩いたところにある「ごんべい」といううどん屋で使っているカツはオトボケで作っている。ここのうどんはコシがあっておいしい。その上、ボリュームもあって財布とお腹にやさしい。
東京都内の有名店、チェーン店、全国のとんかつ店やとんかつを巡る歴史が書かれていてトンカツ好きにはたまらない1冊だ。読んでだけで腹いっぱいになってくる。トンカツ一つとってみても歴史がある。トンカツを思いついて広めていった人たちに感謝したい気分になった。