無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
以前、「とことん!とんかつ道」という本を取り上げたことがある。定食評論家である著者の最新作が洋食がテーマの今回の本だ。
老舗、町の人気店、チェーン店など様々。地域も東京以外にも首都圏、関西三都、そのほかの地域の店もいろいろ取り上げられている。写真も掲載されているので、ペラペラめくっていくと腹いっぱいになってしまう気分だ。
洋食の歴史を紐解き、著者なりの世代別洋食「ウキウキ」感の研究というめずらしい視点から洋食を語り、メインメニューとアラカルトの研究を通して、メニューについて述べる。
洋書「聖地」探訪として人形町、銀座(日比谷)、日本橋、浅草、上野、神保町界隈、横浜が取り上げられている。このあたりだと、精養軒、たいめい軒、資生堂パーラーなど全国でも知られている店が登場してくる。
洋食とチェーン店・のれん分けなどの章では、キッチン南海という店が取り上げられている。キッチン南海は、古本で有名なあの神保町をはじめとして、高円寺、高田馬場、駒場などにある。モクモク羊は、1度神保町の店に行ったことがある。その時に注文したのが「カツカレー」で、この店の名物の一つだ。何が名物かと言うとカレーのルーが皿からはみ出そうなくらい載っている。色から連想すると辛いのかなと思ったら意外と辛くなかったのでびっくり。男子学生が好みそうな味だなと思った。
この本を手に取って洋食店巡りをしてみたい気になった。ただし、ミシュランタイヤのキャラクターのようにたっぷりと脂肪の塊をつけないように注意しないと後でムンクの叫びのような表情になるのでご注意を。
Posted by ブクログ
今では珍しくもなくなった洋食だけれど、一定以上の年齢の人に
は「特別なごちそう」だったんだ時代があった。1960年代生まれの
私もそうなのだ。
時折、夕食の食卓に上るのは「アルデンテって何?」のナポリタン
か、ハンバーグ、それに精肉店で買って来たコロッケをはじめとした
フライの類。ある時、母が気合を入れて作ったコンソメ味のロール
キャベツは「ご飯のおかずにならない」と不評だった。
だから、洋食は外で食べる物だと思っていた。それはデパートの
食堂であったり、ぼつぼつでき始めたファミリーレストランであった
り、大人と一緒に入る喫茶店であった。
本書は洋食雑学少々で、ほとんどが著者が訪れた洋食屋さんと
そこで食べた物のエッセイだ。老舗洋食店は勿論のこと、学生街
のボリュームたっぷりのお店やホテルの洋食、喫茶店のランチ等
が写真入りで紹介されている。
どれも美味しそうなんだ。銀座の「煉瓦亭」のハムライスは私も食べ
たことがあるけれど、絶品。玉ねぎやグリーンピース、刻んだハムが
入ったライスの上に、こんがりと焼けたハムがドーンと鎮座してる。
この焼いたハムの周りがカリカリしていて途轍もなく美味しいのだ。
あぁ…涎が。ジュルッ。
「社会人になって自分でお金を稼いだら絶対に行くんだ」と思っていた
「資生堂パーラー」も出ている。著者はクロケットが入ったモダンランチ
のコースを食しているのだが、私はやっぱりここのチキンライスが好き。
当然のように池波正太郎の食べ物エッセイの影響であるのだが。
残念なのは著者の文章。これは個人的な好みの問題だと思うのだけれ
ど、文末での「ね」「な」「なあ」の多用が読みずらかった。食べた感想は
勿論必要だけれど、帯に「店もおいしい」とあるのなら店内の雰囲気や
外装などももう少々記して欲しかった。
尚、取材申し込みをして訪れているところは僅かなので店舗データや
地図はなし。取り上げられている店舗も東京近郊が多いのも物足り
なかった。関西圏については独立した章があるけれど、地方の店舗
が少ないね。
著者は上野が苦手らしく、本書では「精養軒」しか取り上げられていな
いがここには私のお気に入りの「黒船亭」という洋食店があるのだ。
お財布との相談で数回しか食べたいことがないのだが「ビーフとタンの
シチュー」なんて衝撃的な美味しさなのだ。
お店で食べるにはお行儀が悪いのでやったことはないのだが、シチュー
にライスを浸してもりもり食べたいのだ。
だから、私には夢がある。いつか、黒船亭で「ビーフとタンのシチュー」、
そしてライスとパンをオーダーする。
シチューの中の具をじっくりと味わって、その後、残ったシチューの中に
ライスを全部ぶち込んでシチューまみれになったライスをかき込みたい。
そうして、最後はパンで残ったシチューを綺麗にすくって頬張り、お皿が
ピカピカになるくらいに堪能したい。
ああ、私の夢が叶う日は来るのだろうか。叶えたら叶えたで、恥かしくて
今後一切、このお店には行けなくなるだろうな。
でも、でも、やってみたぁい!
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 「洋食の場」発達史と「ウキウキ」分析
第2章 メニューの研究
第3章 洋食「聖地」探訪~その1
第4章 洋食「聖地」探訪~その2
第5章 洋食ニッポン・関西三都物語
第6章 首都圏洋食紀行
第7章 洋食ニッポン・全国めぐり
第8章 洋食とチェーン店・のれん分けなど
終章 未来の洋食、世界の洋食
<内容>
結構分厚い本。大衆食堂と言えば今さんなのだが、今回ははしがきにあるように「ジャケットを着て」の洋食。最初に簡単な日本の洋食史。以降は、東京や横浜、神戸から各地方の名店を食べ歩き。ちゃんと各店の歴史も忘れない。やはり名店には歴史があり、そこには地域の歴史があることがわかる。一番多いのは「ハンバーグ」だが、ワンプレートのランチなども絶対うまいと思える描写。あと面白いのは、今さんの描写で、注文後に「水を飲む」が必ず書かれること。こだわっているのかな?
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。