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米朝首脳会談を通じて「恋に落ちた」と金正恩を讃えるトランプ。北朝鮮の背後にあって「海洋強国」を目指す習近平の中国。朝鮮半島は中華圏に引き寄せられ、日本は米中衝突の最前線で烈風に曝されつつある。「米朝開戦か!」と騒がれていた2017年秋、早くも「米朝はいずれ結ぶ」と言い当てたインテリジェンスの巨匠2人が、「新アチソンライン」という新たな視座とともに提示する驚愕のシナリオとは。日本の危機を直視せよ!
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Posted by ブクログ
基本的には、海洋国家である米国と如何に連携して、大陸国家である中国に如何に対峙していくか、が本書のテーマ。 気になったのは、今後朝鮮半島にて中国の力が強まれば、否応なく対馬海峡の両岸で向き合うことになる、という事。それはつまり、現在の台湾が置かれている状況に酷似してくる事ではないだろうか? ...続きを読む そう考えると、緩衝地帯・国家の存在(それが如何に気に障るものでも)が重要という事だろう。ただし、本書を読んでいると、その緩衝存在も緩衝として機能しなくなる事を思わされる。
オモロイ。Jアラートがイスラエルのコピーシステムで核弾頭には対応出来ない点、カジノは米朝、米中、日米でもキーワード。22年にマカオの米資本カジノ契約が切れる、北朝鮮と日本にカジノを売り込みたいアメリカ。GAFA新興米グローバル企業を米中、ヨーロッパどこが派遣を取り制御していくか。日本は何がやれるんで...続きを読むしょうか。。。
もうこのお二方の対談本で外れは絶対ない。今回も2018年の日米朝中関係の読み解きをして頂いて、終始目から鱗の内容。特に4章の北朝鮮とカジノについては、シェルドン・アデルソンを全く知らなかったのでとてもとても勉強になりました。新聞やネットニュースなんかどうでもよいので、お二方のウィークリ対談本(マンス...続きを読むリでもよいが)でも出してもらいたいものだ。
朝鮮半島を巡る情勢を中心に、米中の衝突について、手嶋・佐藤両氏の対談で語られます。 面白いと思ったのは、第2章。”OSを共有する米朝トップが「歴史的合意」を演出した”というタイトル。OSとは何か、というと、①反知性主義と②宗教(キリスト教長老派)、の2つ。 まず、”反知性主義”について。反知性主...続きを読む義とは、”日本語から受ける印象は、「知性がない人たち」になるのですが、それは違うのです。その考え方をごく簡単に言えば、「知性と権威が結びつき、エリートが国の舵取りを担うことに激しく抗う」ということになるでしょうか”(手嶋氏、66ページ)。トランプ大統領の強さの源泉として紹介されています。その考え方が行動に現れた場合、”すべての決断は組織のトップである自分がする。そして、その決断の結果責任は自分が取る”(手嶋氏、67ページ)ということになり、対談で直接的に触れられてはいませんが、金正恩氏にも当てはまりそうです。 もう一つ、宗教について。佐藤氏は”日本ではあまり注目されないのだけれど、彼はキリスト教プロテスタントの「プレスビテリアン」(長老派)だというのが、とても重要”と主張します。長老派では、予定説といって、”神様は救われる人と滅びる人を生まれる前から決めていて、自分は「選ばれた人間」なのだ、と考えている”、”だから、どんな試練にも耐え抜くことができるし、耐え抜いて成功させる歴史的使命がある、という固い信念を持つ”ということで、トランプ大統領の言動を説き明かしています(以上、67ページ)。金正恩氏の祖父、金日成氏も熱心なクリスチャンで長老派で、金日成主義にも長老派の思想が貫かれており、それを継承する金正恩氏にも影響していることが2013年の論文集のタイトル、『最後の勝利を目指して』にあらわれている、と。 そんな「歴史的使命」感を「共通OS」をして持つ2人。佐藤氏によれば、トランプ大統領からみて、安倍首相も同類=「光の子」。書かれていませんが、ドイツのメルケル首相は「闇の子」ということになるのでしょうか。
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米中衝突 危機の日米同盟と朝鮮半島
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