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世界の「混迷」を解き明かす最強の入門書。
一神教世界はかなり「あぶない」。だが日本は、もっと「あぶない」。ではどうする?(社会学者・橋爪大三郎)
大陸から隔絶された島国で暮らす日本人にとって、いま何が足りないのか。目に見えない知を論理的に突き詰めて、超越的な世界を知ろうとする態度―― 一神教に対する理解だと思うのです(元外務省主任分析官・佐藤優)
9.11テロから「イスラム国」誕生まで。キリスト教世界とイスラム教世界の衝突が激しさを増している。だが、歴史を遡れば、両宗教は同じ「神」を起源としていたはず。どこで袂を分かち、何が異なり、なぜ憎しみ合うのか。社会学者・橋爪大三郎氏と元外務省分析官・佐藤優氏による白熱対談。
キリスト教徒23億人。イスラム教徒16億人。世界の半数を占める一神教信徒のルールを知ることで、日本人が国際社会で闘うための術も見えてくる。
【目次】
まえがき
序章 孤立する日本人
第一章 三大一神教の誕生
第二章 迷えるイスラム教
第三章 キリスト教の限界
第四章 一神教と資本主義
第五章 未知なるものと対話するために
あとがき
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Posted by ブクログ
ルターが、農民を皆殺しにしたほうが良いと述べたことについて、「あぶない一神教」の性質を感じた。
オレはルターが好きだし、ドイツ語聖書が引き起こした歴史的な作用はあまりにも大きかったと考えてて、わざわざルターが住んでたドイツの家まで訪ねて行ったくらいなんだけど、同時に、ルターには、一神教の危なさを感じないわけにはいかない。
ルターが1543年に書いたユダヤ人を差別する文章『ユダヤ人と彼らのうそについて』では、ユダヤ人をけちょんけちょんに貶す非常に過激な言葉が綴られており、ここまで差別する?っていうくらいひどい。
日本人から見れば、意味が分かんないほど激しい憎悪。
キリスト教とユダヤ教の、埋めがたい溝を感じた。
当時は、ルターだけが偏狭だったのではなく、キリスト教社会全体にユダヤ人差別が蔓延していて、カトリック側のユダヤ人差別はもっとひどかったらしいのだが。
ヒトラーが、最も尊敬するドイツ人としてルターをあげてたらしいんだけど、あのユダヤ人差別の文章とも、関係があるんだろうな。
「シナゴーグを焼き払い、ユダヤ人の家を打ち壊し、ユダヤ教の経典を没収し、従わないラビを処刑し、高利貸しを禁じて金銀を没収し、ユダヤ人を農奴として働かせるべきだ」
って書いてあった。
イスラエルで、シリアで、イラクで、ヴァチカンで、アメリカ合衆国で、EUで、中国で、インドで、インドネシアで、これからも、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の、危険な相互作用は、続いてゆく。
地球上の人口の多くの割合を占めるのは一神教の信者たちだからだ。
橋爪大三郎が、アメリカでは、ユニテリアンに所属しているという話はおもしろかった。
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