薬師寺克行の作品一覧
「薬師寺克行」の「炎上する言論 『新潮45』休刊が問うもの」「岡本行夫 現場主義を貫いた外交官」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
【国際会議に共通しますが、日本の場合、一の矢はいいんです。しかし、あとの自由討議になっていくと、気の利いたコメントを言えるかどうか。議論は進化しますから、大学教授同士の討議を聞いているようなもので、用意してきた紙だけでは対応できないんですね】(文中より引用)
日米外交のプロとして長年にわたって外交官を務め、退官後も民間で活躍するとともに総理大臣補佐官などを務めた岡本行夫。徹底的に足を使った現場主義で知られる人物の証言を収めた一冊です。著者は、『日米関係史』などの五百旗頭真他。
日本外交の節目節目に携わった人物の語る言葉だけあり、一般に知られていないエピソードやそこから得られる教訓がふんだんに詰まっています。岡本氏が精魂を傾けた沖縄に関する記録は重要な歴史資料と見ることもできるかと。
「外向官」でもあったのだと思います☆5つ
Posted by ブクログ
創価学会の文化部として誕生した公明党は2014年に結党から50年
を迎えた。本書は巨大な支持母体を持ち、政権与党に名を連ねる
公明党の50年の変遷を辿っている。
公明党本部でも党史を出版しているようだが、俯瞰した党史として
読むなら本書は良書だろう。
結党当初は創価学会の教えを反映しての宗教色の強い主張をして
いた公明党だったが、1969年に明治大学教授だった藤原弘達が書い
た『創価学会を切る』に対しての言論出版簿外事件を契機に政教
分離を打ち出す。但し、学会色を前面に押し出すことをしなくなった
だけで、現在でも票田は創価学会信者であることに変化はない。
この大票田が公明党の強みだ。投票率がどれほど低かろうが、
組織的な得票が安定した議員数に直結する。そして、これに目を
つけたのが自民党だ。
55年体制が終焉を迎え、国政選挙があるごとに投票率が低下し、
度重なるスキャンダルで盤石だった支持層が弱って来た自民党に
とって、公明党が保有している票田は喉から手が出るほど欲しい。
だからか…と思う。非自民連立政権に公明党が名を連ねた時、
自民党はとことん公明党を攻撃した。創価学会が支持母体である
ことを事あるごとに持ち出し、政教一致を猛攻撃した。
それが今はどうだろう。手のひらを返したような自公連立政権で
蜜月が続いているではないか。
あれだな。金目当てで言い寄って来た男に時々暴力を振るわれる
のだけれど、たまに優しい言葉をかけられたりプレゼントをもらった
りして「この人、私がいないとダメなの」と思ってしまう女性のよう
だな。まぁ、結局は選挙の為ならどんな政党とも組むカメレオン
でもあるんだけど。
ただ、現在は自民党に押し切られることが多い公明党だけれど、
その昔は自民党を追及していた時代もあったんだよね。創価学会
が絡んでいなければ、結構まともなことを主張していることもあるし。
「出たい人より出したい人」という候補者選びの様子など、これまで
分からなかったこともあって勉強になった。
「平和と福祉の党」との党是を掲げている公明党。山口代表曰く
「自民党の暴走に歯止めをかける役割をしている」そうだ。今後
予定されている消費増税に対して軽減税率対象品目の拡大は
公明党の手柄だろうが、安全保障関連法案に関してはなす術も
なく自民党に押し切られていやしないか。
党是と現実との乖離。この溝をどうやって埋めるのかが公明党の
今後の重要課題になるんじゃないのかな。
2015年夏、安全保障関連法案に対して公明党の支持母体である
創価学会信者の中からも反対の声が上がっていたものね。
巻末には公明党関連の年表、結党以来の国政選挙の候補者数・
当選者数・得票数の一覧表もあり資料としても充実している。
全体を読み通すのが面倒臭かったら、「終章」と「あとがき」だけを
読んでも十分面白い。