戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道

戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道

ビジネス・実用
1,100円 (税込)

5pt

現代の政治状況を表現するときに用いられる「ポピュリズム」。だが、それが劇場型大衆動員政治を意味するのであれば、日本はすでに戦前期に経験があった。日露戦争後の日比谷焼き打ち事件に始まり、怪写真事件、満洲事変、五・一五事件、天皇機関説問題、近衛文麿の登場、そして日米開戦。普通選挙と二大政党制は、なぜ政党政治の崩壊と、戦争という破滅に至ったのか。現代への教訓を歴史に学ぶ。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道
  • タイトルID
    :
    577878
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年01月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

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戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    筒井先生の本はよく読ませていただいているのだけれども,本書はその中でも面白い。戦前期のポピュリズム台頭の様子が,日比谷焼き討ち事件,大正期の大衆運動,朴烈怪写真事件,田中義一寺内閣時代,統帥権干犯問題,満洲事変,五・一五事件裁判,国際連盟脱退,帝人事件,天皇機関説事件,近衛内閣時代といくつかのトピックスを通じて活写している。

    旧平価による金解禁もある意味ポピュリズムの賜物。政治家と新聞が結託して昭和恐慌をもたらした。

    現代のわれわれにとってもモリカケ問題は言うに及ばず,あらゆるところでポピュリズムが蔓延っている。

    最後にマスコミが民主主義の健全な発展に不可欠という指摘はその通りだと思うが,実に暗澹たる気持ちにならざるを得ない。戦前期の湛山や清沢洌を生んだ某経済誌からして,ポピュリズムに汚染されているからなぁ……(ため息)

    1
    2018年03月16日

    Posted by ブクログ

    戦前日本の政治動向を、マスメディア、特に新聞の影響力を軸に描き出す。日比谷焼き討ち事件の時から、新聞記者がその騒動の直接的な担い手であったことに驚く。その後の各時局における記事の書きぶりも自在に紹介され、普通選挙時代に展開された新聞の扇動的な役割を活写している。戦前ポピュリズムの具体的な展開を見るにつけ、現代と重なる部分の多さに薄ら寒さを感じる。今まさに読まれるべき本だと思う。

    0
    2024年07月30日

    Posted by ブクログ

    「議会・世論を考えたからこそ(トラウトマン)和平工作は潰れ、強硬な声明が出され、戦争は拡大していったのだった」
    良書

    0
    2022年03月02日

    Posted by ブクログ

    選挙権の範囲は広がって、政治指導者は選挙民の顔を伺うようになり、小村寿太郎のような政治家は出にくくなった。政治家だけにその責任を負わせるのは非対称だ。では有権者はどうだったのかまで触れないと完全な分析、研究とは言えない。

    0
    2018年11月04日

    Posted by ブクログ

    日本のファシズムは、ドイツやイタリアと比べると、あまり全体主義的ではなく(いろいろな意見・利害対立があって、バラバラで、「全体」になってない)、下からの運動というより、天皇の権威を利用した上からの統制という具合に理解しているのだが、それでもやはりファシズム的であるのは、大衆からの支持があったから。

    そして大衆の支持は、マスコミによる影響が大きいのだろうという予測のもとに、この本を読んでみた。

    大きくは、こうした事前の予測とは異なるわけではなかったのだが、それでも具体的にメディアがどういう論調の記事を書いたのか、そして、それに大衆がどういうふうに反応したのかを読むと、あらためて戦前の日本がどういう国だったのかが伝わってきて、驚きがある。

    ここには、現在の常識では考えられない愚かさがあるとともに、現在でも相変わらずな構造も多く見受けられる。

    やはり、日本型のファシズムは、それを支える世論があり、指導者は、最初は大衆の意見とは異なっても、それが国益であるのならば、嫌われてもやるべきことをやる人がいたわけだが、だんだん、(選挙権をもった)大衆の好みにうまく乗っかるのが上手な人が中心になるわけだ。

    そういう意味では、日本のファシズムの源泉は、やはり大衆の好みというところにあって、その好みが第2次世界大戦に向かって、日本が突き進んでいく原動力になったのだ。

    戦後において、日本型のファシズムは、陸軍のせいにされることが多く、国民は騙されていたというふうな理解がある気がするのだが、こうして歴史の流れをポピュリズムという観点でみるとその理解は陸軍をスケープゴートにして、自らを正当化する心理であったのだろうと思われる。

    2.26に関する記述があまりなかったり、日米開戦に先行する中国における戦争とそれに対するメディアや大衆の反応などもも少なめで、もうちょっと知りたいところもあったが、新書という分量のなかでは、十分な内容かな?

    1
    2022年01月13日

    Posted by ブクログ

    日露戦争後の日比谷焼き打ち事件に端を発した劇場型大衆動員政治は、その後日本を戦争へと導く大きな要因になった。当時の新聞やラジオなどのマスメディアが世論に与えた影響が非常に大きいことが分かる。

    0
    2018年10月21日

    Posted by ブクログ

    なぜ日米戦争に向かったのかを、軍部ではなく政治と社会の側から探る。政党政治を崩壊させたものは何だったのか。結局、当時の日本社会では民主主義が幼稚に過ぎたためってことなんだろうけど、これって今とどれだけ違うのか? 既存政党を批判するばかりでは、民主主義は育たない。自ら判断できる知力と、正確な資料報道の重視が求められるのだろう。こりゃ道は遠いわな。

    0
    2018年04月05日

    Posted by ブクログ

    日本の大衆は、日比谷焼き討ち事件から始まった。日露戦争の講和条約ポーツマス条約に反対する国民大会。
    徳富蘇峰の国民新聞だけが、講和条約に賛成した。

    日比谷焼き討ち事件は、討幕派から226事件までの中間的な思想事件。

    排日移民法排撃運動ではアメリカ大使館の前で切腹。

    初の普通選挙では2大政党時代が訪れた。政策より大衆人気が勝利する。

    ロンドン海軍軍縮条約では国際協調主義の世論が、わずか3年後の国際連盟脱退では、松岡全権を大歓迎した。新聞の誘導が原因。

    515事件は、国民の減刑運動によって海軍による刑は軽いものとなった。

    満州国はフランスでは、不戦条約などに違反していないという論もあった。アメリカの一部にもあった。
    リットン報告は、日本にも配慮した者であった。
    国際連盟には制裁がないのだから、無視してそのままいつづければよかった=頬かぶり論。

    ポーツマス条約では、国民の意向に逆らっても断固たる決断があったが、国際連盟脱退では、日本国中が大衆世論に埋め尽くされていた。

    1937年近衛内閣が成立。空前の人気。進歩的な青年公家。
    第二次近衛内閣のときに、ドイツの一時的な成功に幻惑され、枢軸の道へ走った。
    バスに乗り遅れるな=政党は解党し、大政翼賛会へ合流。

    0
    2018年08月15日

    Posted by ブクログ

    ちょっと長い。
    つまみ読みになってしまった。
    日本のこれまでの民主主義は、マスコミの報道によって出来上がったもの、と紹介されていると受け止めた。
    ポピュリズムと民主的手続きとメディア。
    もう少し考えてみようと思う。

    0
    2018年06月16日

    Posted by ブクログ

    日比谷焼き討ち事件から近衛内閣による日米開戦まで。
    日本史の教科書を読んでいるようだ。
    ポピュリズムが大きく反映された世相、政治経済。
    大きな事件には必ず世論が動く。
    それは今でも同じだがネットが無い時代、やたらと人が集まる時代だった。なかなか面白く読めた。
    戦後編は無いのかな?

    0
    2018年05月22日

戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道
  • タイトルID
    :
    577878
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年01月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

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