斗南藩―「朝敵」会津藩士たちの苦難と再起

斗南藩―「朝敵」会津藩士たちの苦難と再起

902円 (税込)

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二十八万石を誇った会津藩は戊辰戦争に敗れ、明治二年、青森県の下北半島や三戸を中心とする地に転封を命ぜられる。実収七千石の荒野に藩士とその家族一万七千人が流れこんだため、たちまち飢餓に陥り、斃れていった。疫病の流行、住民との軋轢、新政府への不満と反乱……。凄絶な苦難をへて、ある者は教師となって青森県の教育に貢献し、また、近代的な牧場を開いて荒野を沃土に変えた。知られざるもうひとつの明治維新史。

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斗南藩―「朝敵」会津藩士たちの苦難と再起 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    僕たちにはそれぞれに出自についての「歴史」があります。故郷や一族には過去にどのような出来事があったのだろうか。僕の場合、本当に知らなかったこと、理解しようと思わなかったことが山ほどあって、今でもすべてを把握しつくしているわけではない。少しでも出来事をつなぎ合わせたりして、僕につながり、連なることども

    0
    2019年05月07日

    Posted by ブクログ

    戊辰戦争に敗れ現青森県下北半島あたりに転封を命ぜられた会津藩=斗南藩の実際ついて、会津藩士=斗南藩士を中心に紐解く一冊。
    会津藩の戦後処理から始まり、旧南部藩領の荒野と移住の過酷さ、斗南藩の政治と差別、様々な道を歩んだ旧会津人たちについて語られます。
    会津藩は雄藩でしたが敗戦後に旧南部藩領にて斗南藩

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    まず、前提としてこの本は徹底的に会津の視点で書かれた本である。文章から伝わる筆者の強烈な会津への愛と薩長への憎しみに、読み始めのうちは少々引いてしまった。
    しかし、その筆者の熱は丹念な調査にも繋がっており、戊辰戦争敗北後に旧会津藩士たちが様々な人生を送ったことを調べあげている。西南戦争で政府軍として

    0
    2025年01月25日

    Posted by ブクログ

     明治維新後の大日本帝国が世界大戦に突き進んだのは、敗戦を経験していなかったからではないか。
     勝てば官軍、歴史は勝者が編纂する。

     戊辰戦争で敗れた奥羽越同盟の雄藩、会津藩は朝敵として転封される。
     向かった先は不毛の地、現在のむつ市を中心とする下北半島だった。
     28万石から3万石へ、実情は7

    0
    2019年05月26日

    Posted by ブクログ

    戊辰戦争その後、会津藩降参後に下された新政府の指示が
    青森県下北半島への移住命令。藩名を斗南藩という。
    会津若松の方々のそれぞれの明治時代の軌跡が語られています。
    歴史は双方から見ないといけないですね。

    0
    2019年02月24日

    Posted by ブクログ

    旧会津藩士が移住を命ぜられた知る人ぞ知る斗南藩。その成立経緯、行政機構、主な人物を中心に語られる。言語を絶する苦難、あたかも日本国内の難民であるかのような扱いであった。

    私もその末裔として本書を手に取ったが、このような境遇に追いやった薩長に悲憤を感じる。中公新書にはよくぞ出版してくれたと喝采したい

    0
    2018年11月11日

    Posted by ブクログ

    2018年は 明治維新 150年ではなく 戊辰戦争 150年
    忘れてはいけない
    「長州と 仲良くはするが、仲直りはできない」

    0
    2018年09月06日

    Posted by ブクログ

    「ある明治人の記録-会津人柴五郎の遺書」を読み、会津の歴史を補完する意味合いで手にした。

    戊辰戦争後の会津藩。
    そこに暮らしていた人々は朝敵の汚名を被り、不毛の地と言われた下北半島に移され屈辱の日々を強いられる。まったく理不尽な仕打ちの中で、力強く生き陸奥地域の発展に貢献した会津人魂を強く感じた。

    0
    2019年01月26日

    Posted by ブクログ

    戊辰戦争後の会津藩の辿った悲劇がわかる。人は、生まれた時代に寄ってその人生が決まってしまう。会津藩の人たちは、江戸時代に生まれれば、幸せな人生を送れたと思うが、維新後に生まれたために賊軍にされてしまう。会津藩の悲劇が書かれているが、薩摩・長州は江戸時代には外様大名として虐げられていた.....。

    0
    2018年11月24日

    Posted by ブクログ

    最近流行りの?雑な明治維新否定本でもなし、
    (あとがきに私見として若干書いてあるが、
    これはこの著者の変わらぬスタンスでしょうし)
    読みやすく、一気読みしました。
    ”ある明治人たちの記録”と言った感か。

    感想は色々あるのだが個人的に一番驚いたのは
    会津藩国家老の西郷頼母が糞みたいな評価だったことだ

    0
    2018年08月02日

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