井上寿一の作品一覧
「井上寿一」の「機密費外交 なぜ日中戦争は避けられなかったのか」「英知25人が示す 日本の針路(WEDGEセレクション No.27)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「井上寿一」の「機密費外交 なぜ日中戦争は避けられなかったのか」「英知25人が示す 日本の針路(WEDGEセレクション No.27)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
太平洋戦争についての考察。
やはり経済問題だろうね。
◾️戦争の理由
第一 日本銀行支給券による公債乱発
第二 軍部の責任
第三 人口過剰と資源不足を補う目的
第四 資本主義の本来の性格
第五 経済新体制運動
◾️統帥権の独立
→明治憲法「運用」の不手際
→問題発覚は昭和の初期であるため論拠とする
◾️渡辺い蔵の反論
1930年代のブロック経済そのものが疑わしい
日本は異質を拡大していた。世界各国への輸出額が堅調であった。よって、孤立化を余儀なくされたわけではない。
◾️領土拡大も不要であった
・満州への移民が少ないこと
・内国の開拓が未完であること
Posted by ブクログ
1930年代を戦争による好景気の時代、庶民が生活の向上を希望できた時代、多くの国民が積極的に戦争を支持した時代として描写する。そのうえで、前線と銃後の社会的ギャップがあったことを指摘する。
本書の斬新な点は、帰還して銃後の社会に幻滅した兵士の視点に感情移入できるように構成されていることである。確かに帰還兵の心境が代表的な戦争支持の基盤であったことだろう。しかし反対に、銃後社会に感情移入したとき前線や帰還兵に対する印象はどうだったんだろうと思ったり。
都市と農村で銃後の緊張感が違うと感じる理由は何だろうと思うとき、顕然化された貧富の差のというよりも消費社会の発展度合いが大きいのだろうなと思う。