第一次世界大戦と日本

第一次世界大戦と日本

880円 (税込)

4pt

2014年は第一次世界大戦の開戦100年目です。その影響は第二次世界大戦以上で日本にも深く及んでいました。大戦前後の日本社会を観察すると「複数政党制への過渡期」「好景気から長期停滞へ」「大衆社会のなかの格差拡大」という、まさに今日的な課題がみえてきます。この戦争が浮かびあがらせた課題は21世紀の現在も構造としては変わっていないのです。本書は、さまざまな側面から「現代日本」の始まりを考える一冊です。(講談社現代新書)

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第一次世界大戦と日本 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    書名通りの本。
    第一次世界大戦と日本の「外交」「軍事」「経済」「社会」「文化」の関係について述べられる。
    戦争がもたらした好景気と「船成金」、そして、その反動となる恐慌。経済格差。
    翌年の起こる「真珠湾攻撃」までの記述。しかし、消費文化に勤しむ上流階級の姿が描かれていて空寒い。

    第一次世界大戦が「

    0
    2015年08月25日

    Posted by ブクログ

    本書は、第一次世界大戦前後から1930年代までの日本を、外交・軍事・政治・経済・社会・文化の6つの視角から描写。当時の日本の再現を試みている。

    最初はちょっと文章のリズムに馴染めない部分もあったが、まずは国際協調の時代としての第一次大戦後の世界が外交という大枠から描写され、次に軍事、政治とそれが規

    0
    2014年08月05日

    Posted by ブクログ

    欧州を破壊した第一次世界大戦は世界に国際協調をもたらした。日本もその潮流の中で大正デモクラシーが開花する。好景気と大衆消費社会、政党政治の確立、皇太子の欧州訪問と立憲君主としての自覚、アメリカ、イギリスとの協調による軍縮。その一方で戦後の反動からくる不況、貧富の差の拡大、二大政党の腐敗など、影の面も

    0
    2014年09月11日

    Posted by ブクログ

    この人の本、俺は随分と読んでいるけど、相変わらず歴史を語る「定点」のようなものが見えにくい。

    イデオロギーを前面に打ち出した歴史本はそれはそれでうっとおしいし、「客観性」を重視した歴史語りが大切であることを俺も理解しているつもりなんだけど、もうちょっと筆者の立場を出しても良いんじゃない、といつも思

    0
    2014年08月12日

    Posted by ブクログ

    WWI開戦100周年にあたり、日本史教科書での扱いが小さい性もあるのか、あまり話題にならないが、後の日中戦争、太平戦争に至る道のりが整地されていったのがこのWWIの時期である。政党政治の興隆とその崩壊による軍部へ期待、その軍部にしてもWWIへの参戦と、観戦分析による総力戦の決意とそれ故の絶望、日本史

    0
    2014年07月28日

    Posted by ブクログ

     第二次世界大戦は。日清・日露戦争と太平洋戦争の間で、日本人にとっては今一つピンこないと思う。「世界大戦」といっても、主戦場は日本から遠く離れた欧州。そして、「大正」時代も15年しかなく、これまた明治と昭和の間に埋没しがちだと思う。

     本書は大正時代を解説するように、外交、軍事、政治、経済、社会、

    0
    2020年11月08日

    Posted by ブクログ

    「日清・日露戦争と第二次世界大戦との間の第一次世界大戦に具体的なイメージがともなわないのは、明治と戦前昭和に挟まれた大正の時代像があいまいなことに関連している。」

    第二次世界大戦に向かう戦前の体制に関して、なぜそうなったのか関連書籍を何冊読み進めていってもよくわからない、よくわからないものをわから

    0
    2015年02月08日

    Posted by ブクログ

    高校の社会史の先生が「戦後日本の次に平和だった時代」と評していた大正時代。今までおぼろげにしか知らなかったが、この本はその平和であった時代の見取り図を与えてくれる。

    格差・二大政党制への指向と挫折・金融不況とその脱却、女性の社会進出、いずれも現代日本と同じような話である。

    戦間期の国際連盟や国際

    0
    2015年01月03日

    Posted by ブクログ

    「欧州大戦」である第一次世界大戦をいわば奇貨として、極東の島国日本は国際社会に打って出る。

    国力においては一人あたり国民所得は昭和14年のピークへ向けて上り坂、外交においても「国際会議屋」の八面六臂の大活躍をみるに、けっこういい線いっていたのだ。
    (「大正時代の日本は光り輝く文明国だった」p8)

    0
    2014年10月16日

    Posted by ブクログ

    なぜ、日本は第一次世界大戦に参戦した理由を政治・外交・軍事の面から詳しく解説してほしかった。この著作は大戦後の影響を中心に語られていました。「海軍は 第一次世界大戦後の国際秩序から利益を受けていた。海軍にとって南洋群島は戦略的な拠点だった。その旧ドイツ領南洋諸島は、国際連盟からの委任によって日本が統

    0
    2014年10月02日

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