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Posted by ブクログ 2015年06月04日
政治史というよりは政党政治史と言った方が近い。「憲政の常道」における二大政党制と、5.15後における両党の模索を描く。
戦前の政党政治下でも多くの政策が実行された。日華関税協定による日華関係改善、ロンドン海軍軍縮条約の調印など。しかし、国内世論あるいは党利党略により憲政の常道=ワシントン体制から「逸...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月26日
戦前の二大政党、政友会と民政党を主軸に描く昭和史。
解釈に疑問を持つ点が無いわけでも無かったが、
個人的にはこれまで他書で触れたことのない観点で
昭和史を振り返ることができ、非常に有用であった。
内容も読みやすく、かつ納得がゆき、示唆に富んでいる。
帝国憲法の限界をもどかしく思う一方で、
大衆迎合...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月10日
戦前、「憲政の常道」と呼ばれた、政友会と民政党の二大政党が交互に政権を担う時代があった。本書は、その時代を中心に、政友会、民政党それぞれの成立・展開・崩壊の軌跡を丹念にたどっている。
両党ともに外交政策は協調外交路線で共通度は高いのに、民政党は不戦条約に難癖をつけ、政友会はロンドン海軍軍縮条約を「統...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月16日
戦前の政友会・民政党の2大政党制はなぜ崩壊したのか。そして、現在の日本の政党政治はどうあるべきか。歴史に教訓を求めるべきとの本書の主張は、副題に「戦前の二大政党制に何を学ぶか」にある通り。複雑な昭和戦前期の政治経済、そして外交情勢を念頭に置きながら、政党がどのような方向性を模索したのかをリアルに想像...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月03日
二大政党制の限界がよくわかる
米国で二大政党制が成立するということは、それだけはっきりとした思想の対立があるということ。日本は所詮経済よければすべて良し、すると異なる政策を打ち出すのは困難。つまらない議論で足を引っ張りあうのが関の山。政友会を批判しながら議会政治、政党政治を自己否定してしまう鳩山一郎...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月20日
日本は二大政党制が機能する国なのか?
この疑問に答えるべく、戦前の政友会と民政党に焦点を当て、日本戦前史を振り返る。
二大政党制は、制作の優劣を競うシステムでは無くなってしまう。党利党略が激しくなる。相手の失点が自分の得点になる制度なのだ。
協力すべき時に協力しないことの代償は大きい。政友会は民政...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月27日
戦前において極めて高度な民主政治が行われ、「憲政の常道」と呼ばれる二大政党制による政権交代も行われていた。
それがなぜ崩壊したかが手に取るようにわかる。
有り体に言ってしまえば、政党が自らそれを放擲したのだった。
政権をとるためには対立党の失点は自党の得点となる。
自らの哲学を曲げても批判に血...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月10日
戦前の2大政党制についてその誕生から終焉までを描いた新書。
民政党が成立した昭和初期から大政翼賛会が誕生しアジア太平洋戦争に敗戦するまでの期間について
政策と政争の両面から眺めることで、軍部や行政府、新官僚に比べると影が薄いこの時期の政党勢力がどのような原理で動いていたのかを明らかにする。
両党の社...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月15日
時系列に従った整理がなされている。前の筒井氏の本と比べるとあまり大差はないと思われる。強いて差を言うならばこちらの方が扱っている期間が気持ち長いということと、史料に基づく分析がなされているが、平易な文体でそれを説明しているのが本書の特徴。
最後の筆者の見解がよくまとまっている。戦前の二大政党制を分析...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月11日
民主党がまだ元気だった頃に、政友会を自民党に・民政党を民主党に見立てて二大政党制の在り方について論じた本(本文中に直接的な現代政党との比較こそないが、あとがきから自民・民主の二大政党制を念頭に置いているのは明らか)。
既得権益層の支持を背景に政局的に物事を推し進める政友会と、政策的見地から政治を進...続きを読む
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