吉川永青の作品一覧
「吉川永青」の「華屋与兵衛 江戸前握り、始めます」「裏関ヶ原」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「吉川永青」の「華屋与兵衛 江戸前握り、始めます」「裏関ヶ原」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
悪名残すともは、これまで謀反人という印象しか持っていなかった陶晴賢の人生を描き、なぜ彼が悪名を背負う道を選んだのかを考えさせられる物語であった。
陶晴賢は、単なる謀反人としてではなく、「主家を思うからこそ動いてしまった人」として描かれているように感じた。大内家を守るために必要だと信じ、そのために動いた結果、本来なら選ばなかったはずの道へ踏み込んでいく。一本気で堅物な人物と言ってしまえばそれまでだが、そこには主家を思う強さと不器用さがあった。
毛利元就は、その対比の中でより現実的な人物として浮かび上がる。情ではなく状況を見て判断し、必要であれば切り離すこともできる人物である。その冷静さは非情というより、「家を残すために必要な選択」として描かれていたと感じた。
この物語の中で特に印象的だったのは、陶晴賢が大内家を守る思いから出発しながら、その思いが強すぎるあまり視野が狭まり、結果として自分自身と大内家の滅亡へと繋がってしまった点である。守ろうとする気持ちが裏返り、別の方向へと進んでしまう危うさに人間らしさを感じた。
この物語には「どちらが正しいか」という単純な答えはない。それぞれが自分なりに主家を思い、家を思い、生き残るために動いている。その結果として選ばれた道が交差し、歴史としての結末へと繋がっていく。
読み終えたあとに残るのは、「それぞれが何を守ろうとしたのか」という問いだった。そしてその中で、誰もが自分の信じるものに本気だったということだけが確かに残っている。
作中で語られる陶晴賢の「それでも成さねばならぬなら…我こそ、進んで悪名頂戴せん」という言葉は、まさに彼の生き様を象徴しているように思えた。非難されることを承知の上で、それでも主家のために行動する。その覚悟に触れたとき、単純な正しさや悪さでは語れない人間の在り方を強く感じた。
Posted by ブクログ
これは秀逸。
戦国時代の脇役の心理がわかる。作者によって見方が少しづつ変わるのも面白い。作品の並びも素晴らしい。秀吉の朝鮮出兵が与えた武将らの心持ちが、それ以降の人生を変えていく様もしゆういつ。
・人を致して、伊藤潤
人に致されてきた家康、今回も三成が取り除きたいと考えた武将に絡む策に乗る。
・笹を噛ませよ、吉川永青
敗軍の将につかい続けた槍の名手可児歳三、とった首には笹を噛ませる。一番槍を横取りした味方の井伊直政を追う。何のために戦うかを学んだ才蔵、直政の配慮。
・有楽斎の城、天野純希
信長の13歳下の弟、父信秀の11番目の男子として生まれた。武芸よりも芸事。武運にも見放され茶の湯にハマる。武将らからは蔑まれるものの兄の威光で本能寺後も配慮される。その有楽の心の動きを一人称で追う。
・怪僧恵瓊、木下昌輝
恵瓊は元々武田の一棟、安芸の武田。信長や秀吉の行先を予言。父が毛利に殺された恨みは忘れてはいない。毛利に恨みと感謝、どのような策を練るのか。吉川広家を主人公に展開。
・丸に十文字、矢野隆
島津維新義弘、激情の男。家康の依頼に意気を感じたものの、また三成は三成、急激に冷めた心を、また、燃え上がらせたものは。
・真紅の米、冲方丁
小早川金吾中納言秀秋、子どもの頃から必要なものは全て与えられてきた。食としての米、財政としての米、を知り、朝鮮出兵の総大将も経験。三成の所業に不満。こだわった米に毒。
・狐狼なり、葉室麟
三成は誤算ではなく、自ら計算づくでこの結果を導いたと言う。これは無理あるんちゃう?と思いました。すいません。