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当代きっての作家たち、ガチンコ競作シリーズ!慶長五年九月十五日、霧立ちこめる地に戦国時代の終焉を告げる運命を背負った男たちが集結した。天下分け目の大戦「関ヶ原の戦い」。徳川家康率いる「東軍」圧勝の理由、石田三成率いる「西軍」敗北の契機、そして両軍の運命を握る男。七人の作家が七人の武将の視点で描く競作長編「決戦!」シリーズ初陣。刊行当初から話題沸騰!業界初の立体的(3D)な競作長編!
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Posted by ブクログ
『決戦!関ヶ原』 誰もが知る関ヶ原の戦い。 4時間で決着がつき、そして最後の西軍 島津が退陣するまでが8時間。 ●読みどころ 1.関ヶ原 家康と三成。 戦い前に密談あり。 互いの狙いは何か? 2.戦終えての三成 「勝者はいない。 徳川も豊臣もそして毛利も、さらに私三成も全員 敗者なり...続きを読む。」 その意図とは? 3.織田信長弟 長益。兄に囚われた人生 武勲無しの武将。 最初で最後に近い戦いは家康方で。 千利休の弟子であった長益。 戦場で何を思えたか? 4.島津義弘 66歳。西軍の敗北が決まり、1500の兵で家康の 本陣3万人に向かう。 「己の魂と引きかえに敵をうつ。」 ●歴史好きではない私 一人一人の武将を一人称で展開をする描写。 それが臨場感をさらに駆り立てる。 関ヶ原。 舞台はひとつなれど、武将の想いは千差万別なり。 想いのうらには、それまでの人生の曲折がある。 兵どもの夢の跡。 いまから約400年前に存在した史実には、まだまだ知らない物語がある。 #読書好きなひとと繋がりたい
怪僧恵瓊(木下昌輝著)は文庫版でのみ参戦。対するは毛利元就や、毛利の両川に比べて智謀に劣る毛利隆元が率いる毛利本家を案ずる、吉川広家。徳川家康に弓引かないことで、本領安堵を狙ったが…。敗戦後囚われても何故か余裕を見せる恵瓊。この一作も快作、買って損無し!
それぞれの関ヶ原。勝つものがいれば、当然負けるものもいる。領土への野心のため。天下のため。家を守るため。戦う理由はひとそれぞれ。 怪僧恵瓊の毛利に対する態度。家康と三成との結託。面白かったけど、人間的に好きになったのは小早川秀秋。徳川と豊臣との間で揺れながら米のことを考える姿がよい。幼少より秀秋の...続きを読むことを考える家臣がいたなら世間の評価はまた変わったものになったかもと思う。
関ヶ原の合戦をさまざまな人物の視点から描いたアンソロジー。それぞれの物語が最後に繋がるのかと思っていたけれど、結局は完全に独立したままだったのが少し残念ですが、短編程度の文章量で立場を変えて見ることができるのは興味深い。
歴史小説は好きでこれは面白いと思って読んだが期待通りであった。7人の上手い書き手による人物ごとの短編である。それぞれが書き込まれているので、短編集にありがちな薄さ物足らなさはなかった。 書き手の取り上げ方によって史実の見方を変えている所も興味深い。一番は「怪僧恵瓊」だった。 このシリーズは追っかけた...続きを読むい。
関ヶ原の戦いを7人の武将の視点から、7人の小説家が描いたオムニバス短編。一つの事件でも、異なる立場から見たら別々の物語になる。ということを感じさせてくれる。
先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。 今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。 2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏...続きを読む切りや傍観や致したかなく、という気持ちで参戦する者、戦いが終わった途端に保身や論功行賞に走る者、純粋に戦うことを突き詰める者、自分自身でなく自分の国をどう守るかに徹する者…。 この戦いでの勝者と敗者ははっきりとあるものの、その後の人生や評価、あるいは自分自身が顧みての勝者と敗者はそれぞれで、何が勝ちで何が負けかは分からない。 それらを七人の作家人が七様に描いてくれたのでどれも面白かった。 個人的には安国寺恵瓊も面白そうな人物で、その後に別の人物像で描いてもらえないだろうかとも思った。 この中では織田有楽斎や宇喜多秀家、小早川秀秋は面白かった。
ありえないとも言い切れない設定、前提が面白い連作だった。冲方丁目当てで読んだが、どれも読み応え十分だった。
同時刻で起こったことが、様々な作家からの視点で、書かれている。もっと立体的になるかと期待して読んだ。新しい説での展開は良いが、ちょっとしっくりこない印象であった。
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決戦!関ヶ原
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葉室麟
冲方丁
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