【感想・ネタバレ】人斬り以蔵の道理のレビュー

あらすじ

忠臣か、異常者か。最恐の暗殺者の本性とは?

「死んだら助かるろう? 幸せになれるがよ」
元治元年(一八六四年)、土佐藩の獄卒・小田切聡介は尋問の場にあった。罪人の名は岡田以蔵。かつて幼なじみであったこの男は、数多の人々の命を奪った罪に問われ、さらには聡介の兄を殺害した下手人である可能性があった。張りつめた空気の中、以蔵は子どもの頃と変わらぬ笑顔で、自らが手を染めた殺人の記憶を語り始める。
幕末期の記録に残る岡田以蔵の不可解な言動。そこには、常人には理解しがたい恐るべき「道理」が存在した――。
気鋭の筆が「人斬り以蔵」の謎に迫る、戦慄の歴史サスペンス。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

数多の小説で岡田以蔵が描かれていたが、本作の岡田以蔵はユニークな人物像としてその精神性の奇異さを表していた。
歴史小説が事実と事実の間を創作で埋めるのだが、本作の隙間の埋め方は新たな見方を提示していてかなり興味深く読めた。
「救うために殺す」という以蔵の道理と、それに感化されてしまった横目の小田切の結末が意外過ぎて読み応えのある歴史小説だった。

0
2024年06月22日

Posted by ブクログ

時代小説でありながら心理サスペンス的で、大変面白かった!でも怖かった。
サイコパス以蔵、ほんとにそうだったら土佐勤王党はやばかったですね。

0
2024年05月25日

Posted by ブクログ

以蔵は以蔵で論理的破綻は無い
だからこそ、「他人」にとっては脅威なのである

江戸から明治へ、あの頃の人たちが目指した世の中になっているはずなのに、何ぜ日本はこんなに生き苦しいんだろう

0
2024年09月29日

Posted by ブクログ

人斬り以蔵、岡田以蔵、武市半平太、、尊皇攘夷の渦巻く幕末の大混乱期の中で、様々な人々が様々な思惑の中で、何が正義か、何が国のためか、何が人の幸せをもたらすのか?岡田以蔵の話は読んだことがあるが、サイコパスの視点から取り上げた話は大変恐ろしく、興味深い物語となっていた。

0
2024年07月31日

Posted by ブクログ

幕末の志士「人斬り以蔵」こと岡田以蔵がサイコパスだったという設定

うーん、そうかー

うーん、そうねー

うーん、そうかー(何回言うねん)

とっかかりの設定としては悪くないと思うんだけど、なんかこうすごい重厚なテーマを扱ってるわりに全体が緩いというか…
結局なんかサイコパスの言うことにも一理あるみたいな危ない思想にいっちゃってるし
でもって終わり方もちょっとフィクションが過ぎるというか

歴史観みたいなんがゆるゆるなところに斬新な設定持って来て全体が崩れちゃってる
軸がしっかりしてないから以蔵がサイコパスって設定を支えきれてないんよな
なんか惜しい

そして多分岡田以蔵好きの幕末オタには受け入れてもらえないと思う
わいは別に幕末オタではないけど

うーん、そうかー(もうええて)

0
2024年06月09日

「歴史・時代」ランキング