自殺論

自殺論

1,650円 (税込)

8pt

4.8

自殺は個人的気質の結果か、それとも社会的事実か?

十九世紀ヨーロッパにおける自殺率の統計を仔細に分析し、自殺を「自己本位的」「集団本位的」「アノミー的」「宿命的」の四タイプに分類。
生の意味喪失や疎外感など、現代社会における個人存在の危機をいち早く指摘した、近代社会学の礎となる古典的名著の完訳。

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自殺論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    何事も自明とせず、あらゆる観点から分析命題を立てて、統計を駆使して解明していく緻密さ、社会の集合的傾向を安易に個人の価値観や精神論に帰さず実在するモノと同等に捉えて科学的に追究する姿勢など、近代社会学の古典としての偉大さを感じる内容。
    それに加えて、解説で言われている、
    「近代社会における個人の存在

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    初版から40年も経過した書物に、これほど現代に通ずる普遍的な事実の気づきや共感が得られると思っていなかった。データという事実をベースに、起こりうる事象を満遍なく回収し思考することで、読者の疑問を払拭しながら、自殺を①自己本位的自殺②集団本位的自殺③アノミー的自殺の3種類に見事に分類していた。(背表紙

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    19世紀末に書かれた社会学の教科書的存在。今ならこのレベルの統計分析を用いての論文は大学生でも書き上げられるような気もするが、その時代に手法として確立させ、実証に基づく今日の社会学の基礎を築いた功績は大きい。

    本書は社会構造的に〝必ず一定の自殺者が存在する“という点に着目し、自殺の定義から、死に方

    0
    2025年01月03日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    社会科学の原点のような本で、自殺率の高い国と低い国の違いは一体何なのかを解明していく本。

    結論から言ってしまうと「宗教の違い」で同じキリスト教でも自己責任論の強いプロテスタントのほうがカトリックよりも自殺率が高い傾向があるとのこと。

    自殺率と宗教には強い相関性があって自殺を明確に禁じるイスラム教

    0
    2021年11月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自殺って何なんだろうと、この度、読むことにした。


    19世紀末のヨーロッパに増加した自殺について、社会現象として各国各都市のデータをもとに、考察している。
    なんで昼間に自殺が多い?なんで都市に多い?なんでプロテスタント教徒に多い?なんで離婚した男性に多い?殺人との関係から言えることは?

    120年

    0
    2020年08月01日

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