作品一覧

  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    3.9
    1巻990円 (税込)
    一六世紀に日本を訪れたヨーロッパ人は茶の湯の文化に深い憧憬を抱いた。茶に魅せられ茶を求めることから、ヨーロッパの近代史は始まる。なかでもイギリスは独特の紅茶文化を創りあげ、茶と綿布を促進剤として伸長した資本主義は、やがて東洋の門戸を叩く。突如世界市場に放り出された日本の輸出品「茶」は、商品としてはもはや敗勢明らかだった。読者がいま手に茶碗をお持ちなら、その中身は世界史を動かしたのである。
  • 生活の世界歴史〈1〉古代オリエントの生活
    -
    1~10巻880円 (税込)
    灼熱の太陽と肥沃な粘土の地に地球最古の農民生活はいかに営まれたのか。パン食を始め、ビールを飲む古代人の心配事は、現代とほとんど変わらない。新しい史観にたって生活のディテールから意識までを描く。

ユーザーレビュー

  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本作はイギリスの紅茶の歴史と文化を知るのにおすすめの作品です。

    しかも単にイギリスの紅茶史の変遷を見ていくのではなく、日本や中国、インド・スリランカといった世界とのつながりからその流れを見ていけるのが本書の特徴です。

    これは面白い本です。茶を通して世界の歴史を学べる素晴らしい一冊です。

    インドやスリランカの紅茶について知りたいと思い手に取った本書ですが、これは大当たりでした。ぜひぜひおすすめしたい作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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    2024年08月24日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

    Posted by ブクログ

    角山栄氏が1980年に刊行したものを2017年に改訂した作品。

    今作では主に大航海時代からの世界史をtea(紅茶)とcha(緑茶)を通して眺めているものである。

    中高の歴史の教科書出てくる内容とteaとchaは密接に関わってくると考えるとなかなか普段飲んでいる茶に対する見方が変わってきた。

    個人的には本作と川北稔氏の『砂糖の世界史』をセットで読んでみるとさらに奥深いものになるのでオススメです!(読みやすいのは『砂糖の世界史』の方だと思うのでこっちから読むのがいいかも…)

    1
    2023年09月01日
  • 生活の世界歴史〈10〉産業革命と民衆

    Posted by ブクログ

    イギリスの産業革命について深く勉強したいと思い本書を手に取りました。これまでにアシュトンの「産業革命」などを読んではいましたが、本書は産業革命時代の人間像を可能な限り生々しく記述されていて、とても勉強になりました。文庫版で購入しましたが読み応えは十分です。産業革命によって人々の生活が劇的に変わりましたが、当時の英国でもっとも重要だったのが社会的地位。上流、中流、下流(労働者層)という意識は産業革命時代に生まれたそうですが、本書を読むといかに多くの人々が自分自身の社会的地位をあげることに必死になっていたかわかります。21世紀の現在でも周りの人からどう見られているかを気にしながら生活している人が多

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    2023年04月28日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

    Posted by ブクログ

    世界には、お茶を指す言葉は二種類しかない、cha(チャ)とtea(ティー)。
    日本を始め、世界各地に広がっていった茶に関する歴史が、詳細なデータとともに綴られている、貴重な一冊。

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    2022年08月22日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

    Posted by ブクログ

     「茶」という見方で地理や歴史を学ぶことができるので、とても面白かった。文章も難しくなく、グラフや絵が途中で入っているので、飽きずに読むことができた。よかったのは、ヨーロッパから見た「茶」と、日本から見た「茶」というのが、史実とともに丁寧に解説されていたことである。特に、イギリスがどうして今のような紅茶大国になったのかというのが、端的なアプローチではなく、水のことやオランダとの貿易のこと、航海のこと、貴族の文化に至るまで多岐にわたる見方で考えることができたので、とても勉強になった。
     最後の章で、日本茶が世界に挑戦しようとしていたことを知った。そして、日本茶は、文化的アプローチではなく、世界の

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    2022年01月16日

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