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Posted by ブクログ
以前に岡倉天心の「茶の本」を読んで疑問に感じていた「紅茶を飲んでいる国の人に茶の湯はどの様に映ったのか?」という問いの答えがわかった気がしました。
緑茶や抹茶は1600年代にはオランダを経由してヨーロッパにも広がっていたんですね。そして、「茶の本」が発表された明治39年には、緑茶はアメリカ西部を中心に飲まれていたし、茶の湯を知っている人もいたんですね。
近代化の中において、「文化」であったお茶が、イギリスやアメリカで資本主義経済の「商品」となり、植民地産の紅茶との競合に敗れてゆく歴史背景がわかり、疑問がスッキリしました。
昨今では一周まわって「文化」としてのお茶は注目されているし、抹茶の人気は世界的にとても高い。食事の時のお茶も好きだけど、「文化」としてのお茶も大事にしたくなりました。
Posted by ブクログ
ガイアの夜明けで伊藤園の人が紹介されてたので読んでみた。
文字通り、もともと東洋で好まれていたお茶がどのように世界に広がっていったのかについて記載されている。
なぜイギリス人はコーヒーではなくティーを好むのかといったところに始まり、もともとは日本茶、中国茶を輸入していたところからどのように、セイロンティーやダージリンティーといったところにシェアが変わっていったのかについても記されており、産業革命・資本主義の一連の勃興の中で茶が大きな役割を果たしていたことを知ることができる。
ただ結局なぜミルクと砂糖を入れて飲むのか、緑茶が他の国の人に受けいられらないのかが分からなかっただけが心残り。
Posted by ブクログ
自分が読んだのは改訂版だった!
世界経済を語る上で奴隷貿易とプランテーションの話は必ずセットでついてくるねぇ…。
最近○○の世界史という、1つのものの視点から見た歴史の本にハマっている。
どうせなら好きな紅茶、茶葉に注目した本を読んでみようと思った。
◇感想
一言でいうとめちゃくちゃ興味深い話がいっぱいあった。
砂糖や紅茶の歴史は西欧に偏りがちだったので、近代以前のブランド品としての高い日本茶から、産業革命後の地位の失墜まで、歴史的背景が見えてくる。
16世紀のオランダでティーソーサにあえて茶を注いですする飲み方は茶道を模していたのか!とか、ティーとチャイの語源の違い。
鎖国終了後の日本がいきなり資本主義の世界市場に放り込まれ、家族経営の貧弱な生産体制、ノー情報、ノー人脈、ノーノウハウの状態で奴隷たちによるプランテーションでの大量生産商品に値段も量も敵うはずもないよね…。
そしてやはり対外へのはったりや商売のやり方って日本はへたくそなのね。
サンプルは高品質で、買ったら粗悪品とか…取引継続的な事を何も考えてないじゃないの…。というか海外への蔑視がそうさせたのかな。
ただ、今は緑茶も結構有名になってきたと思う。
グリーンティー、ノーカロリーでダイエットに良し!みたいな感じで認識されているよね。
200年ほど前に紅茶の成分は健康によく、壊血病に効く!(紅茶にはビタミンCはほぼないが…)みたいな名目で売り出しのと同じ手法だけど。
アメリカには健康手法がよく効くなぁ。
1980年出版時点で、茶道に関するアメリカ人の意識が変わってきた、とあとがきにあった。
物質主義に疲れたアメリカ人がヨガや茶道といった、精神的充足や「道」といった精神論に興味を持ち始めたのだろうとのこと。
こんまりメソッドが爆発的にヒットしたことも踏まえ、現代社会は機械による効率化、ITの進化で情報と刺激にさらされ続け、心身を休ませる機会が与えられない。
昔は「自立」を目標に生産を上げ続けることを目標にされてきたが、これからは個々の「自律」を目標に進んでいくべきだと思った。
◇海外で売れてる日本の本
「武士道」:新渡戸稲造(1900出版)
「茶の本」:岡倉天心(1906出版)
「茶の文化史」:村井康彦
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