角山栄のレビュー一覧

  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    ネタバレ

    本作はイギリスの紅茶の歴史と文化を知るのにおすすめの作品です。

    しかも単にイギリスの紅茶史の変遷を見ていくのではなく、日本や中国、インド・スリランカといった世界とのつながりからその流れを見ていけるのが本書の特徴です。

    これは面白い本です。茶を通して世界の歴史を学べる素晴らしい一冊です。

    インドやスリランカの紅茶について知りたいと思い手に取った本書ですが、これは大当たりでした。ぜひぜひおすすめしたい作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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    2024年08月24日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    角山栄氏が1980年に刊行したものを2017年に改訂した作品。

    今作では主に大航海時代からの世界史をtea(紅茶)とcha(緑茶)を通して眺めているものである。

    中高の歴史の教科書出てくる内容とteaとchaは密接に関わってくると考えるとなかなか普段飲んでいる茶に対する見方が変わってきた。

    個人的には本作と川北稔氏の『砂糖の世界史』をセットで読んでみるとさらに奥深いものになるのでオススメです!(読みやすいのは『砂糖の世界史』の方だと思うのでこっちから読むのがいいかも…)

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    2023年09月01日
  • 生活の世界歴史〈10〉産業革命と民衆

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    イギリスの産業革命について深く勉強したいと思い本書を手に取りました。これまでにアシュトンの「産業革命」などを読んではいましたが、本書は産業革命時代の人間像を可能な限り生々しく記述されていて、とても勉強になりました。文庫版で購入しましたが読み応えは十分です。産業革命によって人々の生活が劇的に変わりましたが、当時の英国でもっとも重要だったのが社会的地位。上流、中流、下流(労働者層)という意識は産業革命時代に生まれたそうですが、本書を読むといかに多くの人々が自分自身の社会的地位をあげることに必死になっていたかわかります。21世紀の現在でも周りの人からどう見られているかを気にしながら生活している人が多

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    2023年04月28日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    世界には、お茶を指す言葉は二種類しかない、cha(チャ)とtea(ティー)。
    日本を始め、世界各地に広がっていった茶に関する歴史が、詳細なデータとともに綴られている、貴重な一冊。

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    2022年08月22日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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     「茶」という見方で地理や歴史を学ぶことができるので、とても面白かった。文章も難しくなく、グラフや絵が途中で入っているので、飽きずに読むことができた。よかったのは、ヨーロッパから見た「茶」と、日本から見た「茶」というのが、史実とともに丁寧に解説されていたことである。特に、イギリスがどうして今のような紅茶大国になったのかというのが、端的なアプローチではなく、水のことやオランダとの貿易のこと、航海のこと、貴族の文化に至るまで多岐にわたる見方で考えることができたので、とても勉強になった。
     最後の章で、日本茶が世界に挑戦しようとしていたことを知った。そして、日本茶は、文化的アプローチではなく、世界の

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    2022年01月16日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    Xの世界史と名付けられた本は名著が多いが、この本も茶という商品に注目することで、世界史の見方を変えてくれる良書。経済学部の教授がおススメしてくれていた理由がよくわかる。

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    2020年04月05日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    2018の冬から春に読んだようだけども

    茶の歴史を通して、日本の茶の位置付けもみえてくる

    食品偽装とかやってたせいで、今や世界は紅茶で揺るぎない

    最近、やっと緑茶が評価伸ばしてる?

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    2018年11月19日
  • 生活の世界歴史〈10〉産業革命と民衆

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    このシリーズも自分の専門だけあげますが、他のも面白そうでシリーズ買いしたのかな?中国史のとかも面白かったです。

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    2009年10月04日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    経済学という視点から出発しているので、ただ歴史を辿る本とは違う。なぜ茶は欧米で受け入れられたか、当時の世界的ブームのスタート地点は日本の茶道であったにも関わらずなぜ近代において日本の茶は売れなかったか。西洋に負けた中国と日本。

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    2025年10月16日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    ガイアの夜明けで伊藤園の人が紹介されてたので読んでみた。

    文字通り、もともと東洋で好まれていたお茶がどのように世界に広がっていったのかについて記載されている。
    なぜイギリス人はコーヒーではなくティーを好むのかといったところに始まり、もともとは日本茶、中国茶を輸入していたところからどのように、セイロンティーやダージリンティーといったところにシェアが変わっていったのかについても記されており、産業革命・資本主義の一連の勃興の中で茶が大きな役割を果たしていたことを知ることができる。

    ただ結局なぜミルクと砂糖を入れて飲むのか、緑茶が他の国の人に受けいられらないのかが分からなかっただけが心残り。

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    2024年12月01日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    自分が読んだのは改訂版だった!

    世界経済を語る上で奴隷貿易とプランテーションの話は必ずセットでついてくるねぇ…。

    最近○○の世界史という、1つのものの視点から見た歴史の本にハマっている。
    どうせなら好きな紅茶、茶葉に注目した本を読んでみようと思った。


    ◇感想
    一言でいうとめちゃくちゃ興味深い話がいっぱいあった。
    砂糖や紅茶の歴史は西欧に偏りがちだったので、近代以前のブランド品としての高い日本茶から、産業革命後の地位の失墜まで、歴史的背景が見えてくる。

    16世紀のオランダでティーソーサにあえて茶を注いですする飲み方は茶道を模していたのか!とか、ティーとチャイの語源の違い。

    鎖国終了後

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    2022年03月08日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    ネタバレ

    前半(第1部)では世界史的な視点で茶を語り、後半(第2部)では日本の茶産業の歴史を記述する。

    大航海時代以降、特に近世ヨーロッパの重商主義時代の貿易を語る上で使える記述が多々あった。
    大西洋三角貿易、産業革命、アヘン戦争につながる重要な「茶」をテーマ見直すのも良いかもしれない。

    以下引用

    P4
     彼ら(ヨーロッパ人)が日本で発見したものはいろいろあるが、その最大のものは、じつは茶であった。いや「茶の湯」文化であったといった方がよい。ヨーロッパの歴史で茶が初めて登場するのはこの時からである。

    P5
     当時の東洋は、いまと違って豊かな国であった。それにひきかえ、北緯40度以北の寒冷なヨーロ

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    2020年08月16日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    ネタバレ

     本書は、「東洋の『茶の文化』に対するヨーロッパ人の畏敬と憧憬――ここからヨーロッパの近代史は始まる」として、茶と綿布を求めたヨーロッパの近世資本主義を中心に、世界史を動かした茶について論じる。

     本書によれば、ヨーロッパに最初に運ばれた茶はオランダによってもたらされた日本茶だったそうだ。ヨーロッパの人々にとり神秘的な魅力をまとっていた茶は、くすりから飲料へ、そして文化から商品へと変遷し、巡り巡って世界市場に放り出された「日本」の眼前へとあらわれる。
    その時点で、世界の茶業界では「日本」で馴染みある緑茶よりも紅茶文化が優勢であり、また「日本」が宣伝材料とし得るような茶道などの喫茶における精神

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    2019年01月07日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    東洋で初めて『茶』(と、日本人の茶道)に出会い、惹かれた西欧人が、その後どのように『茶』と付き合い、或いは『茶』を乗り越えていったのか。
    あるいは、国際情勢と経済的事情により『茶』が如何にして英国の国民的飲料としての地位を築いたのか。
    明治維新後の最初期の外貨獲得に『茶』の果たした役割とはいかなる物か。
    等々、興味深く読めた。

    また、明治最初期の日本商人/商社の海外での悪戦苦闘というか、無謀さについても、一端を知ることができた。

    筆者の『緑茶/茶道』の精神的優位性云々という姿勢がなければ、もっと楽しく読めただろう。そこは残念。

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    2018年10月27日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    世界史がマイブームなので読んだ。一度読んだことがあるが内容は全く覚えていない。
    西洋の人は東洋に憧れていた!なぜならお茶に興味を持ったから!確かに当時の中国は発展していた印象があるから違和感ない。ティーカップは陶磁器を模していた。なるほど。お茶は健康に良い?悪い?そんな論争が当時の医者の間で論争になった。上流階級アピールのためにお茶と砂糖を求めた。日本は開国してお茶を輸出しようとしたけど上手く行かなかった。紅茶のシェアに割り込めなかったから。あとは三角貿易。
    読みやすかったけど事実が書かれた文章の最後に筆者の意見が述べられていることがあるから、鵜呑みにせず一呼吸置いて考えることが大事だとおもう

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    2023年10月09日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    大きな流れで「茶」の歴史をとらえると…

    16世紀中頃ヨーロッパ人が最初に知るお茶は、「茶の湯」に代表される文化としての茶であった
    17世紀はじめから実際に輸入される(オランダ東インド会社が日本の茶を輸入)
    オランダへはじめ輸入され、イギリスを含むヨーロッパ諸国の一部へ
    イギリスで定着したもののあくまで飲料としてであり、かつ紅茶文化に仕立て上げられた(悲しい…) 
    そして日本の意向は無視され、資本主義的な商品へと成り替わる(悲しすぎる)
    (輸出当初は薬としての効能や、日本の茶の湯 芸能文化、伝統文化に惹かれ…
    というのもあったが、結局そういった文化は一部の限られた間でしか定着せず、基本は海外

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    2023年06月23日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    茶という東アジアにしかなかった嗜好品がなぜイギリスなどの西洋に広がったのか、考えれば不思議である。16世紀のヨーロッパ人の発見からイギリスの定着、インドでの栽培までわかりやすく説明されている。
    これを読むと保守的と言われる食文化もしばしば大きく変化すること、それも全く地域にないものが定着することにより貿易や国際関係も変わることがわかる。
    わざわざ遠方からの産物を好んだのはヨーロッパ人の先取性か地域が貧しかったからなのか。いずれにせよ、他の人々からすれば災厄以外の何物でもない。

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    2021年09月27日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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     世界史というだけあって、本書の大部分は経済の話に費される。

     もし文化としての茶並びにそれに付随する精神性に興味があるならば、この本は予備知識以上の役割は果たさないと思う。

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    2021年02月02日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    中国雲南省あたりが原産地。清国のお茶が欲しさの余り支払いの銀が勿体ないので麻薬アヘンと交換し、中国の隙をみてインドダージリン地方で大規模農園開発。地元民に低賃金重労働させたお茶を英国庭園アフターヌーンティで高級な陶器と紅茶楽しむ婦人達。紅茶には何故ミルクと砂糖を入れるか以上の濁った英国紅茶歴史。

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    2020年11月06日
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会

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    今まで読んだ紅茶に関する本の中で一番難しく、歴史的な内容が多くてちょっと理解しきれなかった。完全に自分の勉強不足。世界史をきちんと学んだ人には容易いと思う。

    日本における日本茶と紅茶については勉強になった。何度か読み直す必要があるかなぁ。

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    2018年02月12日