角山栄のレビュー一覧

  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    角山栄氏が1980年に刊行したものを2017年に改訂した作品。

    今作では主に大航海時代からの世界史をtea(紅茶)とcha(緑茶)を通して眺めているものである。

    中高の歴史の教科書出てくる内容とteaとchaは密接に関わってくると考えるとなかなか普段飲んでいる茶に対する見方が変わってきた。

    ...続きを読む
  • 生活の世界歴史〈10〉産業革命と民衆
    イギリスの産業革命について深く勉強したいと思い本書を手に取りました。これまでにアシュトンの「産業革命」などを読んではいましたが、本書は産業革命時代の人間像を可能な限り生々しく記述されていて、とても勉強になりました。文庫版で購入しましたが読み応えは十分です。産業革命によって人々の生活が劇的に変わりまし...続きを読む
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    世界には、お茶を指す言葉は二種類しかない、cha(チャ)とtea(ティー)。
    日本を始め、世界各地に広がっていった茶に関する歴史が、詳細なデータとともに綴られている、貴重な一冊。
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
     「茶」という見方で地理や歴史を学ぶことができるので、とても面白かった。文章も難しくなく、グラフや絵が途中で入っているので、飽きずに読むことができた。よかったのは、ヨーロッパから見た「茶」と、日本から見た「茶」というのが、史実とともに丁寧に解説されていたことである。特に、イギリスがどうして今のような...続きを読む
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    Xの世界史と名付けられた本は名著が多いが、この本も茶という商品に注目することで、世界史の見方を変えてくれる良書。経済学部の教授がおススメしてくれていた理由がよくわかる。
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    2018の冬から春に読んだようだけども

    茶の歴史を通して、日本の茶の位置付けもみえてくる

    食品偽装とかやってたせいで、今や世界は紅茶で揺るぎない

    最近、やっと緑茶が評価伸ばしてる?
  • 生活の世界歴史〈10〉産業革命と民衆
    このシリーズも自分の専門だけあげますが、他のも面白そうでシリーズ買いしたのかな?中国史のとかも面白かったです。
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    前半(第1部)では世界史的な視点で茶を語り、後半(第2部)では日本の茶産業の歴史を記述する。

    大航海時代以降、特に近世ヨーロッパの重商主義時代の貿易を語る上で使える記述が多々あった。
    大西洋三角貿易、産業革命、アヘン戦争につながる重要な「茶」をテーマ見直すのも良いかもしれない。

    以下引用

    P4...続きを読む
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
     本書は、「東洋の『茶の文化』に対するヨーロッパ人の畏敬と憧憬――ここからヨーロッパの近代史は始まる」として、茶と綿布を求めたヨーロッパの近世資本主義を中心に、世界史を動かした茶について論じる。

     本書によれば、ヨーロッパに最初に運ばれた茶はオランダによってもたらされた日本茶だったそうだ。ヨーロッ...続きを読む
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    東洋で初めて『茶』(と、日本人の茶道)に出会い、惹かれた西欧人が、その後どのように『茶』と付き合い、或いは『茶』を乗り越えていったのか。
    あるいは、国際情勢と経済的事情により『茶』が如何にして英国の国民的飲料としての地位を築いたのか。
    明治維新後の最初期の外貨獲得に『茶』の果たした役割とはいかなる物...続きを読む
  • 生活の世界歴史〈2〉黄土を拓いた人びと
    読んでいる途中ですが、中国の(主に明代の?)生活文化や氏族文化がまとめられていて、資料としてとてもよかったです。
    ただ明中心という割りには、他の時代の話も同時に同じ章に出てくるのでちょっ読みにくいところはありました。

    新書よりはずっと内容が濃いと思います。
  • 生活の世界歴史〈3〉ポリスの市民生活
    島をぶらぶらしてる時に読んだ。めっちゃおもしろい。日常生活について書かれているから抵抗なく読めると思う。
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    世界史がマイブームなので読んだ。一度読んだことがあるが内容は全く覚えていない。
    西洋の人は東洋に憧れていた!なぜならお茶に興味を持ったから!確かに当時の中国は発展していた印象があるから違和感ない。ティーカップは陶磁器を模していた。なるほど。お茶は健康に良い?悪い?そんな論争が当時の医者の間で論争にな...続きを読む
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    大きな流れで「茶」の歴史をとらえると…

    16世紀中頃ヨーロッパ人が最初に知るお茶は、「茶の湯」に代表される文化としての茶であった
    17世紀はじめから実際に輸入される(オランダ東インド会社が日本の茶を輸入)
    オランダへはじめ輸入され、イギリスを含むヨーロッパ諸国の一部へ
    イギリスで定着したもののあ...続きを読む
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    茶という東アジアにしかなかった嗜好品がなぜイギリスなどの西洋に広がったのか、考えれば不思議である。16世紀のヨーロッパ人の発見からイギリスの定着、インドでの栽培までわかりやすく説明されている。
    これを読むと保守的と言われる食文化もしばしば大きく変化すること、それも全く地域にないものが定着することによ...続きを読む
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
     世界史というだけあって、本書の大部分は経済の話に費される。

     もし文化としての茶並びにそれに付随する精神性に興味があるならば、この本は予備知識以上の役割は果たさないと思う。
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    中国雲南省あたりが原産地。清国のお茶が欲しさの余り支払いの銀が勿体ないので麻薬アヘンと交換し、中国の隙をみてインドダージリン地方で大規模農園開発。地元民に低賃金重労働させたお茶を英国庭園アフターヌーンティで高級な陶器と紅茶楽しむ婦人達。紅茶には何故ミルクと砂糖を入れるか以上の濁った英国紅茶歴史。
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    今まで読んだ紅茶に関する本の中で一番難しく、歴史的な内容が多くてちょっと理解しきれなかった。完全に自分の勉強不足。世界史をきちんと学んだ人には容易いと思う。

    日本における日本茶と紅茶については勉強になった。何度か読み直す必要があるかなぁ。
  • 茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
    角山栄 「 茶の世界史 」緑茶と紅茶の盛衰記。資本主義に負けた日本の緑茶文化と 資本主義に乗ったイギリスの紅茶文化。

    日本から 文化としての茶(緑茶)が 16世紀に イギリスに渡り 普及したが、資本主義の中で 茶の文化性を失い 衰退。逆に 紅茶は イギリス資本主義の中で、砂糖を巡る奴隷史、アヘン戦...続きを読む
  • 生活の世界歴史〈6〉中世の森の中で
    専門の学者たちが共同執筆した中世ヨーロッパの概説本。諸侯、騎士、僧侶、農民、町人の身分の別なく、全体の風俗を広範囲に取り上げていて当時の空気を垣間見ることができる。ヨーロッパ史に興味のある方ならオススメ。