作品一覧 2024/04/10更新 文藝春秋 NEW 試し読み フォロー 鬼と人と 試し読み フォロー 危機を活かす 試し読み フォロー 堺屋太一が見た 戦後七〇年 七色の日本 試し読み フォロー 堺屋太一の見方 試し読み フォロー 三人の二代目 上杉、毛利と宇喜多 試し読み フォロー 三人の二代目 上杉、毛利と宇喜多 上下巻合本版 試し読み フォロー 新規の世界・転機の日本 「新戦後」90年代を読む 試し読み フォロー 次代思考の座標軸 試し読み フォロー 時代末 試し読み フォロー 常識が変わる!? 日本史の大論争 試し読み フォロー 千日の変革 日本が変わる 社会が変わる 試し読み フォロー 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯 試し読み フォロー 組織の盛衰 決定版 試し読み フォロー 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか 試し読み フォロー 体制維新――大阪都 試し読み フォロー 「大変」な時代 常識破壊と大競争 試し読み フォロー 団塊の後 試し読み フォロー 知価革命 工業社会が終わる 知価社会が始まる 試し読み フォロー 地上最大の行事 万国博覧会 試し読み フォロー 超巨人・明の太祖朱元璋 試し読み フォロー 都会国・日本像 大競争世界で栄える道 試し読み フォロー 日本革質 社会の質を変えねば繁栄はない 試し読み フォロー 日本とは何か 試し読み フォロー 日本を創った12人 試し読み フォロー 人を呼ぶ法則 試し読み フォロー 平成三十年 試し読み フォロー 油断! 試し読み フォロー 油断! 試し読み フォロー 歴史からの発想 試し読み フォロー 1~30件目 / 30件<<<1・・・・・・・・・>>> 堺屋太一の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯 堺屋太一 2026大河楽しみ! 豊臣秀長という人物像に作者の視点で迫るこの作品は非常に興味深いものでした。 2026年に向け、是非読んでおいて損はない作品かと。 匿名 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯 堺屋太一 あらためた再読して感じる名著。No.2として自ら影の存在であることを選んだ天下人の弟の生涯。 随分昔に読んだ本を「どうする家康」を見ながら再読。生没年不詳、豊臣秀吉の弟、補佐役として稀代のサクセスストーリーを支えた存在。 作家というより官僚、経済評論家としての堺屋太一の視点があるからこその作品。...続きを読む史実に筆者の視点を加えたオリジナルストーリー。 Posted by ブクログ 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか 堺屋太一 本書の目的は、2つ ①現在の組織の現状を点検して正確に観察認識し、その改革改善と新しい創造に役立つような発想と手法を提供すること ②この国に組織論または、組織の体系を広めること です。 単行本で一度読んだのですが、ちょっとニュアンスが変わった感じがします。 気になることは以下です。 ■日本史上...続きを読む劇的な組織の事例が3つ ①豊臣家 史上まれにみる急成長した組織 組織の規模の拡大にしたがって、管理の方法がかわる 1)中小企業 船乗りの人数 200人ぐらいまで いわゆる全員顔のみえる組織 2)中堅企業 管理監督のための組織を入れる 1000人くらいまで 3)大企業 管理監督機構自体を管理する必要になる 3000人くらいまで すべてを規則化基準化する 4)一部上場 現場指揮だけではなく、遠隔指揮が必要となる 数千人 5)巨大企業 総合的な状況判断が必要、管理職も多様化 数万人 最初は、親父でも、成長するにあたって、組織の長へ 段階ごとに、組織の近代化、管理層のスキルチェンジが必要となる ②帝国陸海軍 軍隊であるには 1)重武装性 他と隔絶した武器を組織的に運用できること 2)自己完結性 自己の組織の中ですべてのかつどうが完結できる 欧米では、徴兵で採ったものには決死隊に使ってはいけないという暗黙の倫理がある 機能化から、共同化したがために、日本軍は、戦力が著しく低下した 1)成功体験への埋没(日露戦争) 失敗の責任は追及されず、馬力と迎合だけが評価される 2)環境への過剰適応 3)創造性の拒否、排除 仲間ぼめの組織 対して米海兵隊は組織の揺らぎを定期的にうけた機能集団 ただ、日本兵一人一人は、他の軍隊からみて劣っているというわけではない ③日本石炭産業 あれほど、豊かな資金と大きな利益、人材があったにもかかわらず、石油その他産業に乗り出した企業は皆無であった 人手温存体質、どの企業も組合も積極的に人減らしをしようとはしなかった 結果、製造業全体が国際競争に遅れ、輸出拡大が不可能だという問題が生じた ■組織とは何か 組織とは何か 1)組織を構成する人間、構成員がいる 2)何らかの共通の目的と共通の意志が存在する 3)一定の規範が存在する 4)命令と役割が存在する 5)共通の情報環境がある 良い組織とは 1)大きな組織 モノ、カネ、情報が多い 2)固い組織 結束力、団結力 3)強い組織 目的達成能力の高さ ・組織としての意思決定を迅速かつ明確に行う必要がある ・命令の徹底と実行の確実さ ・目的達成のために能力集中を行う 組織の目的 1)組織設立の目的と組織自体がもつ目的が一致するとは限らない 2)全体の手段が、部分の目的となる 3)組織の目的と、組織構成員の目的が一致しない 構成員の組織への期待 1)公正性 2)特権性 2種類の組織 1)ゲマインシャフト 共同体、自然発生的、家族、地域社会、など構成員の満足追求 2)ゲセルシャフト 機能体、目的を達成することを目的とした組織、企業、官庁など 機能体は長期的永続性はなく、負担の最小性こそ重要 日本史上最強の機能体組織 織田軍団 地域共同体⇒利便性・機能体への変革 1)黒鍬者:工兵隊の新設 2)軍制・軍令の分離による方面軍の確立 3)中央管理機能と地方行政軍事機能の分離 ■劉邦の組織 張良 「共に天下をとるも、共に天下を治めるに能わず」 トップの役割とは 1)組織全体のコンセプトの明確化と、その伝達の徹底 2)基本方針の決定と伝達 3)総合調整 漢創業の三傑 大将軍(現場責任者)、名参謀、名補佐役 1)大将軍(現場責任者) ・専門的な知識の深さ ・適切な判断力 ・勤勉さ ・指揮する部門の人心掌握力 2)名参謀 ・情報収集と分析力、先見性 ・創造力と実現可能性 ・企画に対する積極性 3)名補佐役 ・隠れている小さな問題や日常的に発生する庶務雑事の発見 ・他人と功績を競わない ・一利を興すには一害を除くに如かず、一事を生かすは一事を省くに如かず ようは省事 ・匿名の情熱、自分の功を顕示しない ・トップの基本方式の枠を超えない ・次期トップではありえない 4)悪役 負の補佐役 5)後継者 ・次期トップを早く決めてしまうと、そこに側近が形成されてしまう、現トップの側近との確執が生まれる 後継者の3つの行き方 前トップの老臣や重役を引継ぎ、そっくりそのまま真似をする 前トップの老臣や重臣に任せて、自己の意志を出さない 前トップとはまったく違うことをする ■組織の「死に至る病」 伝統もあり、資産も多く、規模の大きい組織は簡単には消滅しない⇒組織体質が健全であり内部の自浄作用と修復機能が必ず働く 死に至る病とは 1)機能体の共同体化 2)環境への過剰適応 3)成功体験への埋没 組織体質の点検 1)要素の点検 人員、施設、資金、技術、製品、数量、品質 2)中身の点検 効率、生産工程、営業販売の効率、労働生産性、製品の市場性と将来性、原材料製品在庫、郵送、下請企業、販売店の配置、資産運用 3)気質の点検 構成員の士気、協調性、命令実行度 4)倫理の点検 世間の水準からの逸脱度、一般常識からの乖離、頽廃、 ■組織がかわる 情報伝達の技術と、経路の変化は組織そのものに対して、深刻な影響を及ぼす。個人にとっても重大な問題である 三比主義からの脱却 前年比、他者比、予算比 量のノルマは質の悪化を招く テクノロジは、ハードウェア、ソフトウエア、そして、ヒューマンウエア PHP文庫 組織の盛衰何が企業の命運を決めるのか 著:堺屋 太一 目次 文庫版への序文 はじめに 第1章 巨大組織の生成から崩壊まで 第2章 組織とは何か 第3章 組織管理の機能と適材 第4章 組織の「死に至る病」 第5章 社会が変わる、組織が変わる 第6章 これからの組織 ISBN:9784569568515 。出版社:PHP研究所 。判型:文庫 。ページ数:336ページ 。定価:562円(本体) 。発行年月日:1996年 Posted by ブクログ 組織の盛衰 決定版 堺屋太一 なかなかちゃんと組織を論証できている本が存在しない中、科学根拠ではなく仮説ベースではあるものの、歴史を振り返りながら納得感ある整理をしている本。組織論の本としては名著ではないだろうか。 Posted by ブクログ 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯 堺屋太一 豊臣秀吉の実弟にして補佐役を務めた豊臣秀長の人生を描いた歴史小説。とても面白かった。小説の書き手としての素晴らしさもさることながら、著者の歴史に対する丁寧な理解と豊臣秀長への愛着が伝わる的確な思考に触れ、「この人は日本史、豊臣秀長が本当に大好きなんだな」と思い、好印象を覚えた。 そして、豊臣秀長。...続きを読む数ある文献の中でも、その名が記されているものは少ないそう。それでも、その貴重な記載から浮かび上がる補佐役としての優秀さ、兄を支える影の存在に徹底し、面倒で厄介な仕事を粛々とこなす肝と力量。輝かしい実績を持つ人の裏には、いつもこういった人がいるんだろうなと、妙に納得してしまった。 好きな戦国武将(?)リストに、豊臣秀長の存在がしっかり刻み込まれました。 Posted by ブクログ 堺屋太一のレビューをもっと見る