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「よいことも悪いことも大阪からはじまる」といわれる。長引く経済の低迷、莫大な負債など、大阪を取り巻く情勢はまさに日本の縮図だ。そんな大阪が変われば、日本全体が変わる! いままでの改革はなぜ全て失敗してきたのか? どうして「大阪都」でなければならないのか。いま何をすべきか。橋下徹が掲げる「大阪都構想」は、大阪、そして日本革命の切り札となるか──その全貌を橋下徹と堺屋太一が論じ尽くし、衰退から成長への具体的な「オンリープラン」を提案する。
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Posted by ブクログ
内容紹介 「よいことも悪いことも大阪からはじまる」といわれる。長引く経済の低迷、莫大な負債など、大阪を取り巻く情勢はまさに日本の縮図だ。そんな大阪が変われば、日本全体が変わる! いままでの改革はなぜ全て失敗してきたのか? どうして「大阪都」でなければならないのか。いま何をすべきか。橋下徹が掲げる...続きを読む「大阪都構想」は、大阪、そして日本革命の切り札となるか──その全貌を橋下徹と堺屋太一が論じ尽くし、衰退から成長への具体的な「オンリープラン」を提案する。 内容(「BOOK」データベースより) 「よいことも悪いことも大阪からはじまる」といわれる。経済の低迷、莫大な負債など大阪を取り巻く情勢は日本の縮図ともいえる。橋下徹知事が掲げる「大阪都構想」は、大阪、そして日本改革の切り札となるか―。その全貌を論じ尽くす。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 橋下徹 1969(昭和44)年、東京都生まれ。88年大阪府立北野高校卒。第67回全国高校ラグビー全国大会出場、ベスト16。94年早稲田大学政治経済学部卒業、司法試験合格。97年弁護士登録。98年橋下綜合法律事務所開設。その後テレビ等でコメンテーターとして活躍。08年大阪府知事就任 堺屋太一 1935(昭和10)年、大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。70年の日本万国博覧会を企画、開催にこぎつける。78年退官、執筆・講演活動に入る。98年7月から2000年12月まで経済企画庁長官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 本の感想 この本は橋下徹市長(当時)と作家の堺屋太一氏との対談形式で、大阪府と大阪市の改革の必要性についての議論が展開されている。 この本の最初に取り上げられていたセンチュリー交響楽団・国際児童文学館・ワッハ上方・槇尾川ダムの廃止問題について、橋下徹氏が大阪府知事に就任する直後に改革のメスを入れた問題で、当事のことを思い出した。大阪府だけでなく、大阪市の職員の厚遇問題も取り上げられていて当時の問題点を整理して、大阪府・大阪市の改革の必要性が述べられている。 これから松井一郎大阪府知事・吉村洋文大阪市長の下で大阪都構想の住民投票があるかもしれない。大阪都構想について考え直すには良い本である。
個人的に大阪都構想には賛成である。 制度的にうまくいくかどうかは別にして、地域が独立して自治を行う気概を育てないと地域は沈没してしまう。 国として取り組むべきこと、地域で取り組むべきこと、それぞれを見極めていくべきだ。
著者の政策の賛否はともかく、考えた上で行動していることがよく解かった。 ※それでもすべてを解決できる政策など無いと思うが。 感心させられる記述が多く自分にとっては勉強にもなったので評価高め。
2011年と内容は古いが「大阪都構想」の必要性が語られている。政治手段は大きく3パターン(①金融政策②財政政策③構造改革)に分類されるが、当然③の必要性が繰り返し述べられている。個人的には①や②も同様に重要だと思うが、あまり触れられていない。本書の趣旨ではなかったかもしれない。個人的に注目したいのは...続きを読む大阪府または大阪市という伝統的組織の構造改革に挑戦した橋下徹さんの知見だ。長くなったので詳細は省くが、やはり構造改革は生え抜きのサラリーマン人材には難易度が高いと感じた。身も蓋もないが、インセンティブがないからだ。
正直、東京に住んでいると、大阪都構想が実現すると何がよくなるのかピンとこなかったんですけど、これを読んで非常によく理解できた。 主張されていることはごくごくシンプルなんですよね。 中央が号令かけて地方を画一的に統制し、恣意的に分配するやり方はもう時代に合わない。 地域地域で、最適な形を自ら選択できる...続きを読むようにすることで活力を生む。 シンプルかつ真っ当な考え方です。 それと、政治と行政の役割分担について。 政治家はビジョンと方針を示し、行政は実務が回るよう細部を組み上げる。 お互いが衝突する際は、とことん議論を尽くす。 これもまたシンプルかつ真っ当。 そして、組織マネジメントの大切さ。 政治家は政策を示すことより、体制・組織をデザインすることに注力すべし。という慧眼。 なんだか拍子抜けするくらいシンプルで真っ当です。 過激なところなんて全くありません。 「ハシズム」だ「独裁」だ、と批判している人はこれを読んだのでしょうか。 とはいえ、職員基本条例や教育基本条例がシンボリックに取り上げられるのは、橋下氏から「仕掛けている」面もあるように感じます。 その点は”小泉流”な「わかりやすい敵を作る」手法の踏襲に思え、ポピュリスティックに感じられるのも事実ですが。 主張がシンプルな分、同じ内容が繰り返されて、読み物としてはやや冗長。 それと、「第三の敗戦」「下り坂」など堺屋氏の時代認識は的を外しているような気が。
大阪都構想のことがよくわかります。 堺屋氏が書いている 一章「大阪の衰退、日本の衰退」で大阪都構想の必要性が明快に書かれています。ここだけ読めば本質はわかると思います。 対談部分は同じことの繰り返しな感じがしたので読み飛ばしてもよいでしょう。 橋下氏の執筆部分は具体例、府知事時代の体験話もあり面白...続きを読むかったですが、あらゆる反対意見に反論・論破しようとしているので、本として冗長な部分が多いかと思います。 政治と行政の役割分担についてよくわかり勉強になりました。 大阪都構想は日本全体の構造的問題を指摘しているので大阪府民以外も読んで役に立つと思います。
大阪都構想と聞いたことはあるものの、中身をしっかり知ろうとしたことかなかったので、この本を通じて、体制という地味だけど抜本的な改革かできる仕組みの話、政治と行政の違い、大阪市とその他の市町村のアンバランスさが詳しく分かった。
橋下知事(当時)と堺屋太一による大阪都構想を始めとする体制改革についての考えを書いた本。今まで漠然としかわかっていなかった橋下氏の考え方がよくわかった。考えには全く同意であり、官僚機構の特徴をよく理解していると思う。同じような内容が何カ所かに出てきており、冗長な感じはある。 「新聞は、もっと話し合...続きを読むいをしろ、議論を尽くせと書きます。もちろん議論すべき問題は議論を尽くすべきだと思います。しかし権力の再配置に関しては、話し合いでは絶対に決着がつきません」p74 「あれだけ「市町村別(試験の)結果の公表をしたら過度な競争が生じる、不当な学校序列が生じる」と主張していた文科省や教育委員会、そして有識者、朝日新聞や毎日新聞は、その後の総括をしていますか?」p79 「(私立、公立高校の無償化について)公立高の尻にも火がついたのです。今までは、授業料が安いから、タダだから、という理由で生徒が入学していたのが、どんどん私立に流れるようになったため、定員割れの全日制公立高校が3割も出た」p135 「日本の行政機構のシステムも基本は明治以来の中央集権体制。4年の任期のお客様知事よりも、国の判断に従うのは当然といえば当然です」p139 「日本の行政システムは、決定権者をはっきりさせると権力の集中になることを恐れて、できる限りぼやかすシステムを構築した。そして責任者をあいまいにして、誰も責任をとらなくてもよいシステムにした。だからいつまでも議論ばかりし続け、決断・決定ができない。反対論者が1名でもいると、今決断しなければならないことでも先送りになる。決定できないと最後は現状維持になるのです」p211
大阪都構想を述べた書。日本に東京以外にも引っ張っていくエンジンを!という発想は分かる。器を変えなくては、システムを変えなくては、そうでなくては政策だけでは革新ができない。
非常に面白く読んだ。今となっては夢物語ですが、確かに地方分権とは何ぞやを考え直せる良書だと思います。
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体制維新――大阪都
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橋下徹
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