堺屋太一のレビュー一覧

  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯

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    大河から。ドラマだとイマイチどんな活躍をしていたかわからない羽柴秀長の、「補佐人」としての働きぶりが良くわかる。
    兄、秀吉の補佐として、決して目立ちはしないが重要で、他の人が嫌がる仕事をする秀長。秀吉が外交や調略、出世争いや領土拡大をしている陰で、秀長は内部調整や兵糧の整備、敵陣に近い城の留守居をし、時に戦局を左右するほどの活躍をする。
    秀吉もすごいが、秀長もまた常人ではできないことをやってのけたというのが良くわかる。
    羽柴家は当初と天下統一後では人材の質も違ってきており、作者が例えたように「新興ベンチャーで最初からいるメンバーと新規メンバーの対立」のような状態だったと推察できる。そんな軋轢すらもよく調整した秀長の、地味かもしれないけど不可欠な仕事ぶりは非凡なものだったろう。

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    2026年09月21日
  • 日本を創った12人

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    現代の日本に与える影響を切り口に歴史上の人物や出来事が示されており、特に後半は納得感があって面白い。官僚主導や業界団体などの日本的な特徴の背景が腹落ちでき、あらためて今後の変革の必要性を感じた。

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    2026年07月25日
  • 油断!

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    ネタバレ

    堺屋 太一氏が、通産省勤務時代に有志と行った『油減調査』を元にした

    『予測小説』。

    ホルムズ海峡封鎖200日想定です。アメリカとイランが交戦状態の現在、きわめて、リアルに感じられる。


    教訓は

    ① 公害や保身も大事だが、国家的な方針では揺れないこと

    ② 個人においては平時に準備をし、緊急時は惑わされないこと

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    2026年05月05日
  • 油断!

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     随分前に読んだ本だ。今の時代だからこそ再読する。実に50年前の本だ。なんとなく、現実味を帯びている気がする。日本という国のエネルギー海外依存のありようが問われる。日本の国の脆さを感じる。
    本書は、高度経済成長を経て「エネルギーは永遠に安価で手に入る」と信じ切っていた当時の日本社会に警鐘を鳴らした。日本という国がいかに「石油」という外部資源に依存し、それが断たれた瞬間にどれほど脆く崩れ去るかを突きつけた。「明日も昨日と同じように物資が届く」という根拠のない確信が、いかに危険であるかを解いた。

    通商産業省エネルギー庁石油第一課課長寺木鉄太郎は、中東に依存している石油(81%)にもし供給が途絶えた時に、備蓄も65日分しかなく、石油輸入大幅減少した時に、どう対応するか?を調査を始める。主人公は石油第一課課長補佐の小宮幸治、34歳。

    この当時の日本のエネルギーは、石油が75%占めていた。現在は、石油が約36〜38%、天然ガスが約21〜23%、石炭が約16〜19%、再生可能エネルギーが約12〜15%、原子力が約4〜8%。原子力は、2030年には20%程度まで戻す政府目標がある。2026年2月現在、日本国内で再稼働している原発は合計14基(試験運転中を含む)。1975年当時は、原子力は2%弱でまだ原子力発電はなかった。その当時のエネルギーは石油依存であったことは確かだ。

    中東において紛争が勃発し、日本への石油供給が完全に停止するという未曾有の事態が発生する。ホルムス海峡を封鎖すると、イラク、クエート、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦、イランなど。中東アジア地区は世界石油生産の3分の1を占めている。日本はその81%を中東アジア地区から輸入。

    物語は、通商産業省(現・経済産業省)の若手官僚が最悪のシナリオを予測し、上層部に進言する場面から始まる。しかし、平和ボケした政府および企業は「そんなことは起こり得ない」とこれを取り合わない。やがて石油の在庫が底を突き始めると、社会は一変する。
     石油が輸入されないことで、買いだめが始まる。そのシュミレーションは連鎖していく。警察も消防も、全く備蓄はなかった。その上、自衛隊も石油を備蓄していない状態だった。

    鬼登沙和子は小宮に「失望は早くしたほうが、傷浅く済むものよ」という。石油を50%削減する計画を持ってきた。

    鬼登沙和子はいう「日本の社会組織は、一般に考えられているよりもはるかに脆弱である。もともと、宗教的連帯を欠き、地域的共同体も薄く、戦後においては血縁的結束をも失った日本の社会は、核家庭という 最 小社会単位と国家という最大社会単位との間には、企業=職場という毀れやすい社会組織以外に、 ほとんど中間社会組織を持っていないからである」
    「すべての危険の中で最も重大な危機は社会組織の崩壊である」

    物流が停止し、トラックが動かなくなることで、スーパーから食料が消えていく。次に、都市機能が麻痺し、電力供給が制限されるため、エレベーターや鉄道が稼働しなくなる。これに伴い、パニックと暴動が発生し、飢えと寒さに直面した市民は略奪行為に走る。結果として、日本は中世のような無秩序な状態へと転落する。
     「豊かさは不変ではない」高度に効率化された社会ほど、サプライチェーンの一部が切れた際の影響が全体に波及する(ドミノ倒し的な崩壊)というリスクを警告する。

    1. 最悪を想定したシナリオプランニングの重要性
     起こる可能性の低い出来事や状態をあくまでも「起こり得ない」と断定するのではなく、「もしも起こったらどうなるか?」という視点を持つことが重要である。シナリオを想定する際には、理想的な未来だけを見るのではなく、最悪の事態を想定し、その場合に備えた計画や対策を立てることが求められる。この柔軟な想像力を持つことこそが、実際の危機発生時に冷静かつ迅速に対応できる基盤を作る。さまざまなシナリオを膨らませ、最悪ケースを詳細に想定し、そのシナリオに基づく準備や訓練を行うことは、予測不能な事態に対しても動じず、適切に対応できる能力を養うために不可欠である。

    2. システムの冗長性(バッファ)の確保の意義
     社会や組織の安全性を高めるためには、効率性だけを追い求めるのではなく、あえて「無駄」や「余裕」を設けることが重要である。システムの冗長性、すなわち、複数のバックアップや代替手段を持つことは、一見非効率に思えるかもしれないが、実際には危機や異常時に大きな効果を発揮する。例えば、重要な供給ラインの二重化や、エネルギー備蓄の拡充、通信手段の多様化などは、まさに予測できない事態に備えるための余裕を生む。こうした余裕やバッファを意図的に持つことで、突発的な事態にも耐えうるレジリエンスの高い社会システムとなるのである。

    3. 個人の自立と危機管理意識の深化
     個人レベルでの備えも非常に重要である。国家やインフラに全てを依存するのではなく、個人が自立した危機管理能力を持つことが求められる。そのためには、日頃から危機に対する意識を高め、自ら情報収集や備蓄、代替手段の確保を進めることが必要である。
     具体的には、非常食や水の備蓄を行うこと、簡単な応急処置の知識を習得すること、自宅の安全性を確認し、避難経路や避難場所を理解しておくことなど、多岐にわたる準備が考えられる。個人一人ひとりがこの意識を持ち続けることにより、社会全体の危機対応能力が向上し、いざというときにおいても冷静かつ効果的に行動できる土台となる。

     シナリオプランニング、システムの冗長性、個人の自立といった視点は、いずれも危機に対し堅実な備えをするための重要な要素である。それぞれを意識し、実践に移すことこそが、予測不可能な事態に強い社会と自己を築き上げる最良の道であるといえる。

     この本書が出た後で、様々な事件が起きた。阪神大震災、地下鉄サリン事件、東日本大震災、原発事故、コロナ禍など、予測できない、ありえないことがありうる時代に今生きている。

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    2026年02月24日
  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    信仰心と暴力の光と影が歴史の構造なんだとようやく理解。理想のために残酷な英雄たち。その後の伝わり方で印象はグッと変わる。人間というものの揺らぎと、危うさが「歴史」なんだと知る。時代が進んで豊かになって、時代が同じようには繰り返されないようにこういう本を役立てたい。

    日本の歴史解釈ももっと誇れるものになれば良いのになあ。

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    2025年06月23日
  • 組織の盛衰 決定版

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    めちゃくちゃ良かった。日本史や日本軍を例にして、組織の衰退について、詳細に分析している本。

    どの組織も成熟してくると、人事圧力シンドロームに陥り、それが衰退の要因になるといったことが印象深い。この事象は、組織の安定欲求と個人の成長欲求の軋轢によるもの。

    例えば、ベンチャー企業が規模を拡大して大企業になる際に起こる。創業時からの成長意欲の高い社員や成長を期待して入社する社員は、更なる成長を求めるものの、会社側は仕組みや制度づくりで安定させたり、新たな市場を開拓する必要がある。組織内の成長欲求の圧力に屈して、拡大しようとした結果、失敗してしまう。

    これを本書では、豊臣秀吉を例にして説明している。秀吉は、貧しい身分から組織を大きくすることに成功するものの、天下統一した後は家臣に分け与える土地がなくなり、新たな領地拡大のために朝鮮出兵をする。しかし、これが失敗に陥り、秀吉の組織は崩壊していく。

    このように現代の大企業も拡大路線に走り、失敗に陥っている例は多い。

    また企業は量的拡大ではなく、質的拡大に注力して行くべきといった主張もしている。量的な指標の代表例は、三比主義、つまり前年比、他社比、予算比である。これらの指標に依存している以上、苦しいラットレースは続くため、質的評価に移行すべきと述べている。

    指標としては、外延性や継続性、好感度といったものを重み付けした回帰モデルのようなものを提唱している。モデルの内容はともかく、量から質への転換は、これからより重要になる。というか、未だに多くの企業は、売上高の対前年比何%増加みたいな指標から抜け出せていない。

    まだまだ企業の価値や考えを転換するのは時間がかかるだろうし、そのうち環境への過剰適応によって衰退して行くんだとも思う。


    本書は90年台に出版されているものの、現代にも通じる内容になる。筆者の慧眼に驚く。再読したい。

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    2025年03月12日
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯

    匿名

    購入済み

    2026大河楽しみ!

    豊臣秀長という人物像に作者の視点で迫るこの作品は非常に興味深いものでした。
    2026年に向け、是非読んでおいて損はない作品かと。

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    2024年04月26日
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯

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    あらためた再読して感じる名著。No.2として自ら影の存在であることを選んだ天下人の弟の生涯。

    随分昔に読んだ本を「どうする家康」を見ながら再読。生没年不詳、豊臣秀吉の弟、補佐役として稀代のサクセスストーリーを支えた存在。

    作家というより官僚、経済評論家としての堺屋太一の視点があるからこその作品。史実に筆者の視点を加えたオリジナルストーリー。

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    2023年12月24日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

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    本書の目的は、2つ
    ①現在の組織の現状を点検して正確に観察認識し、その改革改善と新しい創造に役立つような発想と手法を提供すること
    ②この国に組織論または、組織の体系を広めること
    です。

    単行本で一度読んだのですが、ちょっとニュアンスが変わった感じがします。

    気になることは以下です。

    ■日本史上劇的な組織の事例が3つ

    ①豊臣家 史上まれにみる急成長した組織

    組織の規模の拡大にしたがって、管理の方法がかわる
     1)中小企業 船乗りの人数 200人ぐらいまで いわゆる全員顔のみえる組織
     2)中堅企業 管理監督のための組織を入れる 1000人くらいまで
     3)大企業 管理監督機構自体を管理する必要になる 3000人くらいまで すべてを規則化基準化する
     4)一部上場 現場指揮だけではなく、遠隔指揮が必要となる 数千人
     5)巨大企業 総合的な状況判断が必要、管理職も多様化 数万人

    最初は、親父でも、成長するにあたって、組織の長へ
    段階ごとに、組織の近代化、管理層のスキルチェンジが必要となる

    ②帝国陸海軍

    軍隊であるには
     1)重武装性 他と隔絶した武器を組織的に運用できること
     2)自己完結性 自己の組織の中ですべてのかつどうが完結できる

    欧米では、徴兵で採ったものには決死隊に使ってはいけないという暗黙の倫理がある

    機能化から、共同化したがために、日本軍は、戦力が著しく低下した
     1)成功体験への埋没(日露戦争) 失敗の責任は追及されず、馬力と迎合だけが評価される
     2)環境への過剰適応
     3)創造性の拒否、排除 仲間ぼめの組織 対して米海兵隊は組織の揺らぎを定期的にうけた機能集団
    ただ、日本兵一人一人は、他の軍隊からみて劣っているというわけではない

    ③日本石炭産業

    あれほど、豊かな資金と大きな利益、人材があったにもかかわらず、石油その他産業に乗り出した企業は皆無であった
    人手温存体質、どの企業も組合も積極的に人減らしをしようとはしなかった
    結果、製造業全体が国際競争に遅れ、輸出拡大が不可能だという問題が生じた

    ■組織とは何か

    組織とは何か
     1)組織を構成する人間、構成員がいる
     2)何らかの共通の目的と共通の意志が存在する
     3)一定の規範が存在する
     4)命令と役割が存在する
     5)共通の情報環境がある

    良い組織とは
     1)大きな組織 モノ、カネ、情報が多い
     2)固い組織 結束力、団結力
     3)強い組織 目的達成能力の高さ
      ・組織としての意思決定を迅速かつ明確に行う必要がある
      ・命令の徹底と実行の確実さ
      ・目的達成のために能力集中を行う

    組織の目的
     1)組織設立の目的と組織自体がもつ目的が一致するとは限らない
     2)全体の手段が、部分の目的となる
     3)組織の目的と、組織構成員の目的が一致しない

    構成員の組織への期待
     1)公正性
     2)特権性

    2種類の組織
     1)ゲマインシャフト 共同体、自然発生的、家族、地域社会、など構成員の満足追求
     2)ゲセルシャフト 機能体、目的を達成することを目的とした組織、企業、官庁など
    機能体は長期的永続性はなく、負担の最小性こそ重要

    日本史上最強の機能体組織 織田軍団 地域共同体⇒利便性・機能体への変革
     1)黒鍬者:工兵隊の新設
     2)軍制・軍令の分離による方面軍の確立
     3)中央管理機能と地方行政軍事機能の分離

    ■劉邦の組織

    張良 「共に天下をとるも、共に天下を治めるに能わず」 

    トップの役割とは
     1)組織全体のコンセプトの明確化と、その伝達の徹底
     2)基本方針の決定と伝達
     3)総合調整

    漢創業の三傑 大将軍(現場責任者)、名参謀、名補佐役

     1)大将軍(現場責任者)
     ・専門的な知識の深さ
     ・適切な判断力
     ・勤勉さ
     ・指揮する部門の人心掌握力

     2)名参謀
     ・情報収集と分析力、先見性
     ・創造力と実現可能性
     ・企画に対する積極性

     3)名補佐役
     ・隠れている小さな問題や日常的に発生する庶務雑事の発見
     ・他人と功績を競わない
     ・一利を興すには一害を除くに如かず、一事を生かすは一事を省くに如かず ようは省事
     ・匿名の情熱、自分の功を顕示しない
     ・トップの基本方式の枠を超えない
     ・次期トップではありえない

     4)悪役 負の補佐役
     
     5)後継者
     ・次期トップを早く決めてしまうと、そこに側近が形成されてしまう、現トップの側近との確執が生まれる
     後継者の3つの行き方
     前トップの老臣や重役を引継ぎ、そっくりそのまま真似をする
     前トップの老臣や重臣に任せて、自己の意志を出さない
     前トップとはまったく違うことをする

    ■組織の「死に至る病」

    伝統もあり、資産も多く、規模の大きい組織は簡単には消滅しない⇒組織体質が健全であり内部の自浄作用と修復機能が必ず働く

    死に至る病とは
     1)機能体の共同体化
     2)環境への過剰適応
     3)成功体験への埋没

    組織体質の点検
     1)要素の点検 人員、施設、資金、技術、製品、数量、品質
     2)中身の点検 効率、生産工程、営業販売の効率、労働生産性、製品の市場性と将来性、原材料製品在庫、郵送、下請企業、販売店の配置、資産運用
     3)気質の点検 構成員の士気、協調性、命令実行度
     4)倫理の点検 世間の水準からの逸脱度、一般常識からの乖離、頽廃、

    ■組織がかわる

    情報伝達の技術と、経路の変化は組織そのものに対して、深刻な影響を及ぼす。個人にとっても重大な問題である

    三比主義からの脱却 前年比、他者比、予算比

    量のノルマは質の悪化を招く

    テクノロジは、ハードウェア、ソフトウエア、そして、ヒューマンウエア
     
    PHP文庫
    組織の盛衰何が企業の命運を決めるのか
    著:堺屋 太一

    目次
    文庫版への序文
    はじめに
    第1章 巨大組織の生成から崩壊まで
    第2章 組織とは何か
    第3章 組織管理の機能と適材
    第4章 組織の「死に至る病」
    第5章 社会が変わる、組織が変わる
    第6章 これからの組織

    ISBN:9784569568515
    。出版社:PHP研究所
    。判型:文庫
    。ページ数:336ページ
    。定価:562円(本体)
    。発行年月日:1996年

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    2023年10月12日
  • 組織の盛衰 決定版

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    なかなかちゃんと組織を論証できている本が存在しない中、科学根拠ではなく仮説ベースではあるものの、歴史を振り返りながら納得感ある整理をしている本。組織論の本としては名著ではないだろうか。

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    2022年06月12日
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯

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    豊臣秀吉の実弟にして補佐役を務めた豊臣秀長の人生を描いた歴史小説。とても面白かった。小説の書き手としての素晴らしさもさることながら、著者の歴史に対する丁寧な理解と豊臣秀長への愛着が伝わる的確な思考に触れ、「この人は日本史、豊臣秀長が本当に大好きなんだな」と思い、好印象を覚えた。

    そして、豊臣秀長。数ある文献の中でも、その名が記されているものは少ないそう。それでも、その貴重な記載から浮かび上がる補佐役としての優秀さ、兄を支える影の存在に徹底し、面倒で厄介な仕事を粛々とこなす肝と力量。輝かしい実績を持つ人の裏には、いつもこういった人がいるんだろうなと、妙に納得してしまった。

    好きな戦国武将(?)リストに、豊臣秀長の存在がしっかり刻み込まれました。

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    2021年07月02日
  • 日本を創った12人

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    ネタバレ

    ちょっと暇だなと言う時につい手にとって何度も読んでる本。

    日本人の特徴的な国民性を創った12人の紹介で、例えば神仏習合のような世界でもレアな宗教観は聖徳太子が作ったもので日本人が各国の文化のいいとこ取りをうまくしながら発展してきた柔軟性の基盤になっている…とか、維新後に大久保利通がドイツから取り入れた官僚制が現在の官僚至上主義を作ったとか。

    日本人のルーツはそんなところから!という発見が面白い

    1人数十ページなのでパラパラと読んで楽しめます。

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    2020年09月30日
  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    歴史の評価について、傑作です。
    日本の戦国時代、モンゴル帝国、組織史の論評は他では見られない内容でした。

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    2019年06月05日
  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    戦国時代もいつの時代も、組織統治の本心は変わらないことを学べた。時間を置き、繰り返し読み直したい。"「俺はわかっているが、資金不足と社内事情でやれないことが多い」などと嘆いている経営者は、「勝てる組織」づくりに成功していない証拠である。"とのフレーズは大変考えさせられた。

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    2019年04月01日
  • 日本を創った12人

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    娘のお薦め(高校の教材)で読んだ本。大変面白かった。現代日本人の国民性を形成する切っ掛けとして日本史上のレジェンド12名を紹介。
    例えば聖徳太子の「神・仏・儒の習合」思想のおかげでその後日本が海外から様々な学問・文化をスムーズに吸収できた、等々。
    こんな見方もあるのかと、著者(堺屋太一氏)の慧眼に感服。

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    2019年01月09日
  • 団塊の後 三度目の日本

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    従来からの著者堺屋太一氏の基本スタンスは「脱東京」
    東京は国の資金投入の特権階級  この東京を活用することで全国の地方活性化が実現
    今は、その熱狂すらがない
    高い価値のある東京を始め、各地を時価評価の上、道州制に国債負担とセットで譲渡
    国鉄の分割民営化と同じやり方による、国家財政の再建、これしかない!


    2020年のオリンピック後

    「偉大なる凡庸」(ハンナ・アーレント)(82)
    優秀なキャリア官僚は、善良・勤勉・調査能力と記憶力に長けている
    それぞれの省に忠実 2年ごとに異動
    考える間も変える期間も無しに前例踏襲
    問題を小さくして小手先の対症療法、抜本策の先送り
    みなその場凌ぎ、本質論を避ける
    官僚主導は恐ろしい 決断が出来ないことが怖い
    cf1941年「日米諒解案」合意を松岡洋右・外務省が蹴飛ばした 

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    2018年11月12日
  • 平成三十年 (上) 何もしなかった日本

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    ちょうど今から14年前に書かれた小説。
    今年、平成30年。

    今だからこそ読む価値があると思う。
    先見性のある内容… 今でも何もできていない日本。
    さあ、今夜から下巻。

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    2018年02月28日
  • 油断!

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    海賊とよばれた男をきっかけに、映画から本へ、そして主人公だった出光さんの本を何冊か読み、石油産業のリスクに興味を持ってたどりついた1冊。もしこの国でいきなり石油供給がとだえたら、どんな混乱が起こるかを物語形式で描かれていてすごくわかりやすく危機的状況を想像でき、だからこその今受けている恩恵も感じることができた1冊でした。時代は変わっているのでそのまま適用はできないだろうけど、起こりうる事態はあまり変わらないのかもしれない。なんにせよ、他の人に、他の地域に、他の国に依存しているものが断たれると自分の生活もいきなり苦境に陥る可能性は常にあるよな、と再確認させられた一冊でした。

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    2017年12月17日
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯

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    800ページ近いので、文庫カバーがきつきつだった。
    ボリュームに負けない内容で、読み応えアリ。秀吉の弟がこんなに凄かったとは。

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    2016年11月22日
  • 体制維新――大阪都

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    内容紹介

    「よいことも悪いことも大阪からはじまる」といわれる。長引く経済の低迷、莫大な負債など、大阪を取り巻く情勢はまさに日本の縮図だ。そんな大阪が変われば、日本全体が変わる! いままでの改革はなぜ全て失敗してきたのか? どうして「大阪都」でなければならないのか。いま何をすべきか。橋下徹が掲げる「大阪都構想」は、大阪、そして日本革命の切り札となるか──その全貌を橋下徹と堺屋太一が論じ尽くし、衰退から成長への具体的な「オンリープラン」を提案する。

    内容(「BOOK」データベースより)

    「よいことも悪いことも大阪からはじまる」といわれる。経済の低迷、莫大な負債など大阪を取り巻く情勢は日本の縮図ともいえる。橋下徹知事が掲げる「大阪都構想」は、大阪、そして日本改革の切り札となるか―。その全貌を論じ尽くす。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    橋下徹 1969(昭和44)年、東京都生まれ。88年大阪府立北野高校卒。第67回全国高校ラグビー全国大会出場、ベスト16。94年早稲田大学政治経済学部卒業、司法試験合格。97年弁護士登録。98年橋下綜合法律事務所開設。その後テレビ等でコメンテーターとして活躍。08年大阪府知事就任

    堺屋太一 1935(昭和10)年、大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。70年の日本万国博覧会を企画、開催にこぎつける。78年退官、執筆・講演活動に入る。98年7月から2000年12月まで経済企画庁長官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    本の感想

    この本は橋下徹市長(当時)と作家の堺屋太一氏との対談形式で、大阪府と大阪市の改革の必要性についての議論が展開されている。

    この本の最初に取り上げられていたセンチュリー交響楽団・国際児童文学館・ワッハ上方・槇尾川ダムの廃止問題について、橋下徹氏が大阪府知事に就任する直後に改革のメスを入れた問題で、当事のことを思い出した。大阪府だけでなく、大阪市の職員の厚遇問題も取り上げられていて当時の問題点を整理して、大阪府・大阪市の改革の必要性が述べられている。

    これから松井一郎大阪府知事・吉村洋文大阪市長の下で大阪都構想の住民投票があるかもしれない。大阪都構想について考え直すには良い本である。

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    2016年09月14日