堺屋太一のレビュー一覧
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豊臣秀長という人物像に作者の視点で迫るこの作品は非常に興味深いものでした。
2026年に向け、是非読んでおいて損はない作品かと。匿名 -
あらためた再読して感じる名著。No.2として自ら影の存在であることを選んだ天下人の弟の生涯。
随分昔に読んだ本を「どうする家康」を見ながら再読。生没年不詳、豊臣秀吉の弟、補佐役として稀代のサクセスストーリーを支えた存在。
作家というより官僚、経済評論家としての堺屋太一の視点があるからこその作品。...続きを読むPosted by ブクログ -
本書の目的は、2つ
①現在の組織の現状を点検して正確に観察認識し、その改革改善と新しい創造に役立つような発想と手法を提供すること
②この国に組織論または、組織の体系を広めること
です。
単行本で一度読んだのですが、ちょっとニュアンスが変わった感じがします。
気になることは以下です。
■日本史上...続きを読むPosted by ブクログ -
豊臣秀吉の実弟にして補佐役を務めた豊臣秀長の人生を描いた歴史小説。とても面白かった。小説の書き手としての素晴らしさもさることながら、著者の歴史に対する丁寧な理解と豊臣秀長への愛着が伝わる的確な思考に触れ、「この人は日本史、豊臣秀長が本当に大好きなんだな」と思い、好印象を覚えた。
そして、豊臣秀長。...続きを読むPosted by ブクログ -
戦国時代もいつの時代も、組織統治の本心は変わらないことを学べた。時間を置き、繰り返し読み直したい。"「俺はわかっているが、資金不足と社内事情でやれないことが多い」などと嘆いている経営者は、「勝てる組織」づくりに成功していない証拠である。"とのフレーズは大変考えさせられた。Posted by ブクログ
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従来からの著者堺屋太一氏の基本スタンスは「脱東京」
東京は国の資金投入の特権階級 この東京を活用することで全国の地方活性化が実現
今は、その熱狂すらがない
高い価値のある東京を始め、各地を時価評価の上、道州制に国債負担とセットで譲渡
国鉄の分割民営化と同じやり方による、国家財政の再建、これしかない...続きを読むPosted by ブクログ -
ちょうど今から14年前に書かれた小説。
今年、平成30年。
今だからこそ読む価値があると思う。
先見性のある内容… 今でも何もできていない日本。
さあ、今夜から下巻。Posted by ブクログ -
800ページ近いので、文庫カバーがきつきつだった。
ボリュームに負けない内容で、読み応えアリ。秀吉の弟がこんなに凄かったとは。Posted by ブクログ -
組織論というものはよく聞くが、組織『そのもの』にスポットを当てた本というのは思っていた以上に少ない。その少ない本の中で、いち早く組織そのものに目をつけた一人が堺屋太一氏である。失敗事例としての豊臣家、帝国陸海軍、石炭産業など軽く取り上げており、それだけでも読み物として面白い。Posted by ブクログ
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名著。歴史的史実なども参照しながら、組織について深く考察し、まとめた本。バイブルとして手元に置きたいと思った。情報としては古い部分ももちろんあるが、時を経ても繰り返される組織の本質的な内容を考察されている。
<メモ>
・豊臣家の盛衰。徳川家の盛衰を成長戦略、人事組織という切り口からわかりやすく分析...続きを読むPosted by ブクログ -
織田信長と明智光秀がそれぞれ独白するという面白いスタイル。上巻は織田信長の独白性がいかんなく発揮されており、下巻はいよいよ本能寺の変へと動いていく。明智光秀の口から本能寺の変を描いた発想は面白く、最後は自分で判断が出来なくなり、織田信長へどのようにしたら良いか問いかけるシーンはなんだかリアリティーが...続きを読むPosted by ブクログ