堺屋太一のレビュー一覧

  • 鬼と人と 下巻 信長と光秀

    Posted by ブクログ

    織田信長と明智光秀がそれぞれ独白するという面白いスタイル。上巻は織田信長の独白性がいかんなく発揮されており、下巻はいよいよ本能寺の変へと動いていく。明智光秀の口から本能寺の変を描いた発想は面白く、最後は自分で判断が出来なくなり、織田信長へどのようにしたら良いか問いかけるシーンはなんだかリアリティーがあって自分的には好きなところであった。

    0
    2014年11月01日
  • 鬼と人と 上巻 信長と光秀

    Posted by ブクログ

    織田信長と明智光秀が主人公。それぞれの立場や考えを本人が独白するという珍しい形式の小説。読んでみると織田信長の独白は、『なるほど!』ということが多くて参考になった。対する明智光秀の葛藤なども分かりやすかった。たまたま、フジテレビの新しい月9ドラマで『信長協奏曲』が始まったので、ドラマと対比しながら下巻も読んでいきたい。楽しみです!

    0
    2014年10月13日
  • 体制維新――大阪都

    Posted by ブクログ

    著者の政策の賛否はともかく、考えた上で行動していることがよく解かった。
    ※それでもすべてを解決できる政策など無いと思うが。

    感心させられる記述が多く自分にとっては勉強にもなったので評価高め。

    0
    2014年08月08日
  • 日本を創った12人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本の独特の風土・社会を根付かせてきた12人の人物について、各々、現代の自分たちにとってどのような影響を及ぼしているのか?堺屋太一の視点で鋭く興味深く書かれている。単一民族で最近ではクールジャパンなどともてはやされている日本であるが、少し前までは「自分の国に自信を持てない日本人」という風潮もあったように記憶している。堺屋の指摘は、これら12人の及ぼした営業を業績として紹介し評価するだけでなく、現在の日本人が乗り越えて行かなければならない社会変動の中に置かれていることにも言及されている。
    特に印象に残ったのは、聖徳太子と渋沢栄一、マッカーサーかな?

    堺屋太一の視点はどうしてこのような見方ができ

    0
    2013年11月04日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    企業組織の改革と創造の示唆提供と組織論の体系を広めるために書かれたという書。1996年発表。組織の構成要素、良い組織の定義など体系的に組織の本質的な意味を切り出しているところは秀逸。1989年を「戦後型組織」の終焉として、3つの神話、土地・株は上がる、消費の拡大、雇用の保証の終わりを描いているが、まだ2010年代にも、それにしがみついている企業はあるのではないか。組織が「死に至る病」、機能組織の共同体化、環境への過剰適応、成功体験への埋没を、どうのがれるのかについて視点が持ち出されているが、もうすこし体系化できそう。「失敗の本質」と併読が、楽しい。

    0
    2013年04月30日
  • 日本を創った12人

    Posted by ブクログ

    〈聖徳太子〉
    新道・仏教・儒教のええとこどりをした習合思想を考え出した世界で唯一の思想家。明治時代の西洋文明の流入期、戦後復興期の表面的な民主化にもええとこどりの発想が見られる。現在の日本社会における職縁社会が出来上がっているのは、職場にかわる結束体としての宗教集団がないからで、ええとこどりの習合思想が働いている。つまり大切なのは宗教集団ではなく、自分の属している人間関係であるのは、聖徳太子の習合思想に根源がある。

    〈光源氏〉
    日本社会では、それぞれ本来の仕事で有能な人間よりも、人間関係の面倒見のいい世話好きや他人の嫌うことを言わない社交上手、つまり光源氏型の人間が周囲に押し上げられ高位につ

    0
    2011年08月02日
  • 平成三十年 (下) 天下分け目の「改革合戦」

    Posted by ブクログ

    新聞連載から13年。平成30年はもう8年後に迫っている。筆者の想定が相当部分あたっていることに驚く。何もしない日本が着々と衰退への道を歩んでいるということか。不連続な飛翔がどこかで必要になる。国家も組織も個人も。今年をそのきっかけの年にしなくてはいけないのかもしれない。

    0
    2011年01月10日
  • 日本を創った12人

    Posted by ブクログ

    日本の独自性はいつ、誰によって、いかにして創り上げられたのかという切り口で、聖徳太子、織田信長、マッカーサー、渋沢栄一、松下幸之助…といった歴史上の12人を取り上げている本です。現在の日本と日本人にどのような影響を与えているかという視点が非常に面白く、所謂教科書に載っている歴史的事件・事実だけではない部分が興味深く書かれていて、“この人がこういう考えだったから今の日本はこうなんだ…”とか、逆もしかりで、いろいろ想像力がかきたてられます。いい影響、悪い影響の両面で書かれているのも面白いです。
    なぜ日本人は葬式は仏寺で行い、盆踊りや初詣に行きながら、クリスマスや教会式をあげるのか。そういった日本人

    0
    2010年06月29日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

    Posted by ブクログ

    内容としては、戦国時代や帝国陸海軍などを組織論で分析し、解説してある。また、良い組織とは何なのか。今後はどういう組織が理想なのかが語られている。あとは、「利益質(クオリティオブベネフィット)の向上」を追及せよ、と。すなわち外延性(新規顧客)、継続性(一時的なものか、継続的なものか)、高感度(顧客、従業員、世間)だと。かなり刺激になります。

    0
    2009年11月18日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

    Posted by ブクログ

    大学のときに読んで影響をうけました。
    なぜ、豊臣政権が短命なのか・・・。

    成功体験への埋没 がテーマです

    この本から実は石田三成が好きになりました。

    ちなみに僕にとって堺屋太一の本は、この本が
    最高傑作で 「日本を創った10人」以外に
    出版されている本は読むまでもない・・・ということ
    を教えてもらった著者です。(あくまで私見)

    0
    2009年10月04日
  • 日本を創った12人

    Posted by ブクログ

    これはすごい!
    すごすぎる!

    こんな「日本」のルーツがこの人にあったとは...と思わずうなってしまう一冊.

    日本になぜ「無宗教」に人が多いのか(無宗教ではないのですが..)

    日本の「官僚社会」はどこにルーツがあるのか

    もう,えーーーーー!そうだったのか.でもほんとに??うーーんでもそういわれてみれば納得できるかも.

    みたいな自問自答を繰り返し

    歴史が苦手な私でもかなり面白かった!

    というわけで,これは買い!

    ちなみにこれは中国人に勧めてもらいました.

    0
    2009年10月04日
  • 鬼と人と 上巻 信長と光秀

    Posted by ブクログ

    この本は、上・下巻の二冊で一作品です。

    歴史小説の中でも異色の作品。
    信長と光秀の独白が、交互に現れ、物語を構成します。

    同じ場面を、信長が見た場合と光秀が見た場合を巧みに対比させ、両者の違いを浮き彫りにします。
    時代の先駆者たる信長が光秀をどう見たのか、そして、信長の生き方を光秀はどう感じたのか?

    光秀人間である私には、深く頷く場面がしきりです。

    0
    2009年10月04日
  • 油断!

    Posted by ブクログ

    世界初の予測小説

    堺屋太一さんが経産省時代にした経済予測をもとに書かれた小説。

    現在もであるが、日本の石油の中東依存率は世界でもトップクラスに高い。

    中東石油が200日間、供給不能になった場合、日本では300万人が死に、国富が7割減になるという。

    実際にイラク戦争では起きなかったが、中東は非常に緊張した状態にある中で、本当にこのようなことが起こったらどうなるのだろうと息を飲む。

    政治やエネルギー問題に興味がある方、必読です。

    0
    2009年10月04日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

    Posted by ブクログ

    いわゆる教科書には分類されないが、組織論の理論と実践の自分的バイブル。複雑系マネジメントにも通じるものがある。

    0
    2009年10月04日
  • 鬼と人と 上巻 信長と光秀

    Posted by ブクログ

    織田信長と明智光秀が、それぞれ同じ事件や光景を見て独白する形式で書かれた本です。信長のような主観性の強い天才の思いと行動を解き明かすために、信長自身に語らせ、それを批判する記述を補うために、光秀の当時の常識豊かな口述を借りるという、画期的な本です。

    0
    2009年10月04日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

    Posted by ブクログ

    自分の組織は、その組織に所属している人の満足のためにあるのか?それとも、対外的な目的を果たすためにあるのか?多くの気づきが得られる1冊。

    0
    2009年10月04日
  • 組織の盛衰 決定版

    Posted by ブクログ

    組織論について考えたことのない私には、高い視座を求められる本だった。大切なことが書かれているのに、理解しきれない歯痒さ。同時に、未知の世界に足を踏み入れることのできる本の楽しさも感じた。

    0
    2025年09月01日
  • 組織の盛衰 決定版

    Posted by ブクログ

    組織についてはこの本で全てがわかる!
    戦国武将,戦時中の陸海軍,企業など様々な実例が多いので歴史の勉強になる.様々な戦いは組織の体制如何で結果が変わったかもしれないとのこと.企業人は必読の本.

    0
    2025年08月09日
  • 戦国千手読み 小説・本因坊算砂

    Posted by ブクログ

    日海(後の本因坊算砂)を主人公とする。天正2年16歳から天正10年24歳、本能寺の変までを描く。信長、秀吉、家康の三代に仕えたことが最大の特徴の人物であるのに、これでは1/3で終わってしまった感じ。ここから先はドラマはないということなのか。
    信長との関わりについて碁の流れを無理矢理戦いに当てはめている。ちょっとやりすぎ。

    0
    2025年02月23日
  • 体制維新――大阪都

    Posted by ブクログ

    2011年と内容は古いが「大阪都構想」の必要性が語られている。政治手段は大きく3パターン(①金融政策②財政政策③構造改革)に分類されるが、当然③の必要性が繰り返し述べられている。個人的には①や②も同様に重要だと思うが、あまり触れられていない。本書の趣旨ではなかったかもしれない。個人的に注目したいのは大阪府または大阪市という伝統的組織の構造改革に挑戦した橋下徹さんの知見だ。長くなったので詳細は省くが、やはり構造改革は生え抜きのサラリーマン人材には難易度が高いと感じた。身も蓋もないが、インセンティブがないからだ。

    0
    2023年04月28日