堺屋太一のレビュー一覧
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ネタバレ名著。歴史的史実なども参照しながら、組織について深く考察し、まとめた本。バイブルとして手元に置きたいと思った。情報としては古い部分ももちろんあるが、時を経ても繰り返される組織の本質的な内容を考察されている。
<メモ>
・豊臣家の盛衰。徳川家の盛衰を成長戦略、人事組織という切り口からわかりやすく分析をされているところは素晴らしい。
・全体の手段が部分の目的となるということ。
・組織の規模が拡大する質的な転換が発生する。数十人から二百人までは顔も気心もわかる中小企業の組織。これをこえると一人の長では目が届かなくなり、管理監督のための組織が必要になる。中小企業から中堅企業に組織の質も飛躍する。管理 -
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ネタバレ日本の独特の風土・社会を根付かせてきた12人の人物について、各々、現代の自分たちにとってどのような影響を及ぼしているのか?堺屋太一の視点で鋭く興味深く書かれている。単一民族で最近ではクールジャパンなどともてはやされている日本であるが、少し前までは「自分の国に自信を持てない日本人」という風潮もあったように記憶している。堺屋の指摘は、これら12人の及ぼした営業を業績として紹介し評価するだけでなく、現在の日本人が乗り越えて行かなければならない社会変動の中に置かれていることにも言及されている。
特に印象に残ったのは、聖徳太子と渋沢栄一、マッカーサーかな?
堺屋太一の視点はどうしてこのような見方ができ -
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ネタバレ企業組織の改革と創造の示唆提供と組織論の体系を広めるために書かれたという書。1996年発表。組織の構成要素、良い組織の定義など体系的に組織の本質的な意味を切り出しているところは秀逸。1989年を「戦後型組織」の終焉として、3つの神話、土地・株は上がる、消費の拡大、雇用の保証の終わりを描いているが、まだ2010年代にも、それにしがみついている企業はあるのではないか。組織が「死に至る病」、機能組織の共同体化、環境への過剰適応、成功体験への埋没を、どうのがれるのかについて視点が持ち出されているが、もうすこし体系化できそう。「失敗の本質」と併読が、楽しい。
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〈聖徳太子〉
新道・仏教・儒教のええとこどりをした習合思想を考え出した世界で唯一の思想家。明治時代の西洋文明の流入期、戦後復興期の表面的な民主化にもええとこどりの発想が見られる。現在の日本社会における職縁社会が出来上がっているのは、職場にかわる結束体としての宗教集団がないからで、ええとこどりの習合思想が働いている。つまり大切なのは宗教集団ではなく、自分の属している人間関係であるのは、聖徳太子の習合思想に根源がある。
〈光源氏〉
日本社会では、それぞれ本来の仕事で有能な人間よりも、人間関係の面倒見のいい世話好きや他人の嫌うことを言わない社交上手、つまり光源氏型の人間が周囲に押し上げられ高位につ -
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日本の独自性はいつ、誰によって、いかにして創り上げられたのかという切り口で、聖徳太子、織田信長、マッカーサー、渋沢栄一、松下幸之助…といった歴史上の12人を取り上げている本です。現在の日本と日本人にどのような影響を与えているかという視点が非常に面白く、所謂教科書に載っている歴史的事件・事実だけではない部分が興味深く書かれていて、“この人がこういう考えだったから今の日本はこうなんだ…”とか、逆もしかりで、いろいろ想像力がかきたてられます。いい影響、悪い影響の両面で書かれているのも面白いです。
なぜ日本人は葬式は仏寺で行い、盆踊りや初詣に行きながら、クリスマスや教会式をあげるのか。そういった日本人 -
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今大河ドラマを見ていて手に取ったが、読み進めてまず驚いたのは、40年前の小説でありながら、ドラマと構成や人物像がほぼ重なるという点だ。秀長という人物像が、時代を超えて普遍的に語られてきた証なのだろう。
兄・秀吉ががむしゃらに出世を目指す一方で、秀長は「兄をどう支えるか」を生きる軸に据える。家臣として、武士として、そして弟として、兄の成功のために自分がどう動くべきかを常に考え続ける。その姿勢は、まさに“名補佐役”の原点だ。
そしてこの本は、さすが堺屋太一、サラリーマン小説としても読める。
戦には金がかかり、兵站が必要で、傭兵をどう扱うかにはメリットとデメリットがある。中世から近世へ価値観が