堺屋太一のレビュー一覧

  • 鬼と人と 上巻 信長と光秀
    織田信長と明智光秀が主人公。それぞれの立場や考えを本人が独白するという珍しい形式の小説。読んでみると織田信長の独白は、『なるほど!』ということが多くて参考になった。対する明智光秀の葛藤なども分かりやすかった。たまたま、フジテレビの新しい月9ドラマで『信長協奏曲』が始まったので、ドラマと対比しながら下...続きを読む
  • 体制維新――大阪都
    著者の政策の賛否はともかく、考えた上で行動していることがよく解かった。
    ※それでもすべてを解決できる政策など無いと思うが。

    感心させられる記述が多く自分にとっては勉強にもなったので評価高め。
  • 日本を創った12人
    日本の独特の風土・社会を根付かせてきた12人の人物について、各々、現代の自分たちにとってどのような影響を及ぼしているのか?堺屋太一の視点で鋭く興味深く書かれている。単一民族で最近ではクールジャパンなどともてはやされている日本であるが、少し前までは「自分の国に自信を持てない日本人」という風潮もあったよ...続きを読む
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか
    企業組織の改革と創造の示唆提供と組織論の体系を広めるために書かれたという書。1996年発表。組織の構成要素、良い組織の定義など体系的に組織の本質的な意味を切り出しているところは秀逸。1989年を「戦後型組織」の終焉として、3つの神話、土地・株は上がる、消費の拡大、雇用の保証の終わりを描いているが、ま...続きを読む
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • 日本を創った12人
    〈聖徳太子〉
    新道・仏教・儒教のええとこどりをした習合思想を考え出した世界で唯一の思想家。明治時代の西洋文明の流入期、戦後復興期の表面的な民主化にもええとこどりの発想が見られる。現在の日本社会における職縁社会が出来上がっているのは、職場にかわる結束体としての宗教集団がないからで、ええとこどりの習合思...続きを読む
  • 平成三十年 (下) 天下分け目の「改革合戦」
    新聞連載から13年。平成30年はもう8年後に迫っている。筆者の想定が相当部分あたっていることに驚く。何もしない日本が着々と衰退への道を歩んでいるということか。不連続な飛翔がどこかで必要になる。国家も組織も個人も。今年をそのきっかけの年にしなくてはいけないのかもしれない。
  • 日本を創った12人
    日本の独自性はいつ、誰によって、いかにして創り上げられたのかという切り口で、聖徳太子、織田信長、マッカーサー、渋沢栄一、松下幸之助…といった歴史上の12人を取り上げている本です。現在の日本と日本人にどのような影響を与えているかという視点が非常に面白く、所謂教科書に載っている歴史的事件・事実だけではな...続きを読む
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか
    内容としては、戦国時代や帝国陸海軍などを組織論で分析し、解説してある。また、良い組織とは何なのか。今後はどういう組織が理想なのかが語られている。あとは、「利益質(クオリティオブベネフィット)の向上」を追及せよ、と。すなわち外延性(新規顧客)、継続性(一時的なものか、継続的なものか)、高感度(顧客、従...続きを読む
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか
    大学のときに読んで影響をうけました。
    なぜ、豊臣政権が短命なのか・・・。

    成功体験への埋没 がテーマです

    この本から実は石田三成が好きになりました。

    ちなみに僕にとって堺屋太一の本は、この本が
    最高傑作で 「日本を創った10人」以外に
    出版されている本は読むまでもない・・・ということ
    を教えて...続きを読む
  • 日本を創った12人
    これはすごい!
    すごすぎる!

    こんな「日本」のルーツがこの人にあったとは...と思わずうなってしまう一冊.

    日本になぜ「無宗教」に人が多いのか(無宗教ではないのですが..)

    日本の「官僚社会」はどこにルーツがあるのか

    もう,えーーーーー!そうだったのか.でもほんとに??うーーんでもそういわれ...続きを読む
  • 鬼と人と 上巻 信長と光秀
    この本は、上・下巻の二冊で一作品です。

    歴史小説の中でも異色の作品。
    信長と光秀の独白が、交互に現れ、物語を構成します。

    同じ場面を、信長が見た場合と光秀が見た場合を巧みに対比させ、両者の違いを浮き彫りにします。
    時代の先駆者たる信長が光秀をどう見たのか、そして、信長の生き方を光秀はどう感じたの...続きを読む
  • 油断!
    世界初の予測小説

    堺屋太一さんが経産省時代にした経済予測をもとに書かれた小説。

    現在もであるが、日本の石油の中東依存率は世界でもトップクラスに高い。

    中東石油が200日間、供給不能になった場合、日本では300万人が死に、国富が7割減になるという。

    実際にイラク戦争では起きなかったが、...続きを読む
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか
    いわゆる教科書には分類されないが、組織論の理論と実践の自分的バイブル。複雑系マネジメントにも通じるものがある。
  • 鬼と人と 上巻 信長と光秀
    織田信長と明智光秀が、それぞれ同じ事件や光景を見て独白する形式で書かれた本です。信長のような主観性の強い天才の思いと行動を解き明かすために、信長自身に語らせ、それを批判する記述を補うために、光秀の当時の常識豊かな口述を借りるという、画期的な本です。
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか
    自分の組織は、その組織に所属している人の満足のためにあるのか?それとも、対外的な目的を果たすためにあるのか?多くの気づきが得られる1冊。
  • 体制維新――大阪都
    2011年と内容は古いが「大阪都構想」の必要性が語られている。政治手段は大きく3パターン(①金融政策②財政政策③構造改革)に分類されるが、当然③の必要性が繰り返し述べられている。個人的には①や②も同様に重要だと思うが、あまり触れられていない。本書の趣旨ではなかったかもしれない。個人的に注目したいのは...続きを読む
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯
    かなり前に読んだものの、控えめながらも、補佐役として、兄一代で築いた豊臣家のブレーンとして生涯徹した主人公の姿が目に浮かぶような小説でした。成功者には優秀な補佐あり、また、補佐役とはかくありなんという姿が描かれており、主人公のファンになりました。手元に置いてある1冊です。
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯
    一流の補佐役小一郎。単に家臣、郎党の少ない羽柴家いや木下家で兄の庇護により功を遂げた人物かと思いきや、秀吉の成功を支えた第一人者と思わせてくれる1冊でした。着眼点含めて素晴らしい。いずれのエピソードもさもありなんというものばかり!
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯
    補佐役の生涯はとても興味深い。秀長亡き後、秀吉の変貌ぶりをみると、いかに補佐役が大切か、あらためて思う。

    まったく目立たない、人が嫌がる仕事ばかりを黙ってやる。かと言って、人を妬んだりをしない。自分のやるべきことをしっかりと守る。華やかしい実績を残す人や企業の裏には必ずこんな人が存在する。

    本書...続きを読む