堺屋太一のレビュー一覧

  • 団塊の後 三度目の日本

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    東京オリパラ後の不況の時代を迎え,人口減少に拍車が掛かる日本を描いた近未来経済小説。連立内閣の首相の言葉を借り明治維新,戦後に続く三度目の大改革を主張する。その場しのぎに明け暮れていては先はない,日本もここまでやらないと立て直せないんだろうなあ。少し読みにくいが読む値打ちのある本だ。

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    2017年07月13日
  • 団塊の後 三度目の日本

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    本が出たと聞いてびっくり、まだ意欲的にご活躍されているのですね。堺屋太一氏の日本論かと思えば、(そうなのだが)小説仕立てで読みやすい。他の人にもおすすめ。

    数年後の日本を官僚をしている主人公、大学生の息子、現役引退している父の三世代の目線で捉え、話は進む。著者が考える日本がこうなれば良いな論。今の政治じゃなかなか難しいなと現実とのギャップを感じるが、立ち上がり引っ張っていく人がいれば、やってやれないことは無いと思うのだけれどもね。

    官僚たちの仕事、こうして政治は動くのか等政治の裏側がイメージできた点でも勉強になった一冊。

    【学・共感】
    天国を創った日本人は天国から落ちまいとしてみなしがみ

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    2017年06月21日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

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    ありそうで中々ない、組織論にフォーカスして深掘りした本。日本史から組織の盛衰に繋げている点がわかりやすい。機能体/共同体の概念などは、日本の民族性からできるタテ社会について理解を深めてから読むと、非常にしっくりくる。

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    2017年05月14日
  • 体制維新――大阪都

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    非常に面白く読んだ。今となっては夢物語ですが、確かに地方分権とは何ぞやを考え直せる良書だと思います。

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    2015年06月01日
  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    主に戦国時代の武将達が勝ち得た理由を組織論の立場から述べた本。中学生ぐらいまでの薄い歴史しか学んでいないが、最近のNHKの大河ドラマでもクローズアップされる参謀の重要さも本書では特に述べていた。

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    2015年01月08日
  • 都会国・日本像 大競争世界で栄える道

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    ネタバレ

    20年も前に書かれた本だが「都会」という考え方を今一度考えてみようと思った一冊。これからの日本が目指すべき国はどういったものなのか。どの分野で今後生きていくのか21世紀が15年ほどたっても見えない。その原因は官僚統治による日本の社会の仕組みが原因の一つではないか。また高齢社会となりつつある日本に合った今までの大量生産型とは違う社会のために政策転換を図るべきだと改めて考えるようになった。

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    2014年11月13日
  • 鬼と人と 上巻 信長と光秀

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    もともと通じているようないないようなボスと右腕の関係が、些細な事から、または、単にごまかされて来たズレの表出により、急速に壊れていく。
    やはりボスは開拓者、世界を創る人。
    右腕は右腕、頭ではない。

    開拓者になりたい。
    なれたら、殺されないようにちょっと注意。

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    2014年08月15日
  • 鬼と人と 下巻 信長と光秀

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    読み終わった印象としては、信長の思想を肯定的に、光秀の思想を否定的に捉えているという印象です。

    しかし、信長の思想を肯定的に考えることは、果たして正しいのだろうか。信長には、光秀のような人が必要であり、光秀にとっても信長のような人が必要だったのではないか。結局は、信長も光秀も、自分の思想に固執して、身を滅ぼしたのではないかと思いました。

    仮に信長が天下統一したとしても、泰平の世を築くことはできなかったと思います。第二、第三の明智光秀の反乱を招き、世の中は乱れたのではないかと想像しました。強烈な信長のリーダーシップにより、一時的には、世の中を安定させることはできでも、長期間世の中を安定させる

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    2014年04月23日
  • 鬼と人と 上巻 信長と光秀

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    信長と光秀がそれぞれ独白をしているという、珍しい小説。同じ出来事に対して、全く異なる見方、考え方をしている様は、人間がお互いを理解することは難しく、現代の人間関係にも大いに通じるなと、感慨深く思いました。

    それぞれの正義、信念があるのに、どうしてそれを理解し合うことができないのか。信長、光秀に対し、もうちょっと別の言い方、やり方があるんじゃない?と言いたくなってしまいます。

    下巻はどんな話になるのか、楽しみです。

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    2014年04月19日
  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    「歴史から学ぶ」ということの真の意味を理解させられた一冊。

    無数の歴史事例の中から本質を見抜く観察力、そしてそれを現代の人間心理に当てはめながら理解する応用力、さらにそこから導き出される今後の姿への説得力。
    「堺屋史観」の実力をまざまざと見せつけられました。

    この一冊を機に、私は堺屋氏の書籍を読み漁るようになりました。

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    2013年09月17日
  • 日本を創った12人

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    名著
    素晴らしいとしか言いようがない。
    歴史上の12人の影響が、今日まで強く残っていることがよくわかった。
    その12人が生きた時代と現在とか糸で結ばれ橋が渡されたような感覚。
    学校の歴史を学んできた意味はこのためだったのかと今さら感動ぴかぴか(新しい)
    現在を考える上で最低限知っておかなければならない人たちである。
    筆者の意図も最後に明確に書かれており、構成も抜群!
    恐らく、全ての人にオススメできる。
    私も1年に1度は読み直したいと思う。
    ここから、いまの日本について考えていきたいと思う。
    何度も言うが最高の本である。

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    2013年07月23日
  • 体制維新――大阪都

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    橋下さんが日頃から言っている大阪都構想についての内容や、なぜそうすることが大事かということが書かれている。最近大阪維新の会の活動を耳にしないが、基本的には橋下さんの考え方には全面賛成で、むしろやっとこういう人が現れたかという感じ。
    どの政治家も、できるできないといったレベルの議論ばかりしていて、話が進まないことが多いが、橋下さんの言っているように、できやすくするための仕組みや体制を整えることがまず大事だということは、昔からよく思っていた。基本的に橋下さんの言うことに反対の人間というのは、話の内容が理解できていない人か、ミクロの視点でしかものごとを見ていない人かメディアに煽られている人のどれかな

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    2013年03月20日
  • 知価革命 工業社会が終わる 知価社会が始まる

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    1985年当時、ベストセラーになった本です。

    「知価社会」「やさしい情知」という概念がとてもおもしろかったです。

    「知価」とは知恵と価値を合わせた造語で、知恵に値段が付き、それが消費されていく社会を「知価社会」と言っています。

    例えば、工業化社会での鉄の価値は、需要と供給のバランスによりその値段は上がったり下がったりするけど、決して価値が「0(ゼロ)」にはなりません。

    一方、知恵や知識自体に価値がある場合は、それが消費され陳腐化すると価値が「0(ゼロ)」になります。

    例えばネクタイなど、流行のデザインが販売当時に1万円の価値があったとして、流行が去った後、それが2千円まで価値が下がっ

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    2013年02月27日
  • 体制維新――大阪都

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    橋下さんの考えがよく分かるような気がする本です。
    現在は橋下さんの言っていることは少し複雑な気がします。そこであえてこの頃の構想を読み返してみると、当時の橋下さんの言っていることもあながち間違えではないのではないかと思えます。
    かなり大きな改革なので、批判は多いのは分かりますが橋下さんのような人が出てきてもおかしくない世の中ではないでしょうか。

    湯浅誠さんの『ヒーローを待っていても世界は変わらない』にも記述されているように、国民の意識が変わらないと橋下さんがいなくなっても、ポスト橋下が出てくるだけだと思いました。

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    2013年02月14日
  • 体制維新――大阪都

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    橋本さんが、堺屋太一さんと共同で「大阪都構想」について、書いた本です。

    著書の中で、いくつか印象に残っている部分を紹介します。

    ・本当の改革とは、人事の交代や政策の変更ではなく、体制(システム)を変えること

    ・国は国の仕事に専念して、日本の国際的プレゼンスを高めることに注力する

    ・都市間競争を促し、都市が世界と勝負をする

    ・トップに必要なのは組織マネジメント。組織が機能するように仕事の割り振り、役割分担を決めること

    ・政治マネジメントで最も重要なのは、議論を尽くすべき問題は徹底的に議論し、既に判断に機が熟したされるものは思い切って判断を下すこと

    いろいろ賛否両論もありますが、個人

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    2013年01月14日
  • 体制維新――大阪都

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    橋下現大阪市長、前大阪府知事の大阪都構想についての説明を、橋下徹と堺屋太一との対談で挟む構成になっている。堺屋さんが元々橋下さんをバックアップし、道州制などにも賛成の立場だと思うので、問題提起の対談→解決に関する論説→論説を補強する対談、という形となっていい構成だと思う。単に対談をまとめるだけよりもよほど工夫も感じられていい。

    元大阪市民(=大阪府民)として、気が付いていなかったが、二重行政の弊害はあるんだろうなと思う。

    この本が出た後、維新の会を結党して国政選挙に打って出た橋下氏。
    国からも変えなくてはという意識であったのかと思うが、今こそ都構想に集中してもいいのではないかと思う。小選挙

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    2013年01月06日
  • 体制維新――大阪都

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    橋下さんがやりたいこと、主張していることが読んだらよくわかる本。ただし、一方のサイドの視点で書かれているので、鵜呑みにはしずらい。大阪で起こっていることは簡単には理解できた。

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    2012年12月29日
  • 体制維新――大阪都

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    大阪都構想について勉強になった。ここで述べられてる橋下氏の考えにはほぼ全面的に賛成、今はどうなってるのかよくわからんけど。
    人を替えるとか政策いじるとかでなく、システムを変えることが政治家の仕事だとか、広域行政体と基礎自治体の異なる役割りだとか、日本の首相が内政に手いっぱいで外回ってないとか、マネジメントの経験に欠ける日本の政治家は政策を語れても実行させることができないとか、大阪の二元行政よ弊害だとか、ホントそうだなと思います。問題は今の維新の会が何やろうとしてるかですがね。

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    2012年12月18日
  • 体制維新――大阪都

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    日本維新の会の橋下徹さんの国・府・市の構想について書かれたもの。
    主に大阪都構想についてかかれ、現状と構想での問題点など橋下さんの考えについて書かれている

    これを読むと府知事から市長、そして国政に打って出た理由がわかる気がします。
    ちょっと繰り返しが多くて後半の方は結構飽きてしてしまうのが難点だが、それだけ人に訴えたい部分なんだろうな。
    これらの考えで大阪府の赤字財政を立て直したんだからそのあたりが今後の世に何らかの形になってくれることを祈ります。

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    2012年12月09日
  • 人を呼ぶ法則

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    1960年に通産省入省、1964年から1970年に開催された万国博覧会を手がけ、183日間に6422万人を導入した万博の記録を破った、2010年上海万博でも日本産業館のオーガナイザーを果たした著者による一冊。

    万博を横目に大暴れしていた兄ちゃん姉ちゃん(当時)も、その頃の空気感に、今、改めて触れる一冊になるのではないかと思いますw。

    国策と競争、行政、知識人、文化人、芸術家・・・が大きな祭りに飲み込まれ、光を放っていくドラマが克明に、かつオーガナイザーとしての冷静な視線にもとづき描かれているという点で大変な良書といえます。

    そうしたイベントのコアづくりを超えてなお、人を楽しませたい、意思

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    2012年10月24日