堺屋太一のレビュー一覧
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大阪都の実現の是非を問う住民投票が行われるので、勉強するために読んだ。基本的な主張は一貫していて、今までは府と市で別々に事業を行っており、無駄が多かったので、今後は大阪市を特別自治区に再編成し、無駄をなくした上で、都市の国際競争を勝ち抜いていくという主張。
気になったのが、同じ主張を形を変えて繰り返している点。もう少し構成を変えた方が伝わりやすい、というのも、制度を変えることで、市民にどのような実感をもたらすかが伝わってこなかった。この辺がうまく伝わらないと支持を集めづらいと思う。
あとは当時の大阪市長の悪口が多かったこと笑。仮想敵を作ってギャーギャー責めるのは常套手段であるし、その手段に問 -
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読書録「歴史からの発想」3
著者 堺屋太一
出版 日経ビジネス人文庫
P86より引用
“信長は社会の諸勢力を一つの実力集団としてしか見なかったの
である。”
目次から抜粋引用
“知の宝庫「戦国」を読む
日本史に学ぶ「組織」と「人間学」
中国史ーー万古不変の知恵”
元官僚で作家である著者による、歴史の中から現代の状況に役
立つ教訓を紹介する一冊。
日本の戦国時代から近代中国まで、偉人たちの軍事・政治・経
済での成果を取り上げて書かれています。
上記の引用は、織田信長について書かれた項での一文。
何か一つしっかりとした基準を持っていれば、いざという時に判
断に迷わなくて良いの -
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新聞連載小説。
国家公務員の木下さんが主人公。
世の中は何度も改革が唱えられながらも、官僚に押さえ込まれて「何もしない」まま平成30年を迎えていた。
主人公が所属する情報産業省大臣・織田信介が、着々と改革を巻き起こしていくお話。
明智さんや波多さんやら、戦国大名の名前を戴いた登場人物たちによって平成の世が語られる。
新聞に掲載された平成9年~10年からは20年後の話であり、現時点で近いことも有れば、全然違うこともある。
けども、「何もしない」ままでいると決して良い方向には行かないのであり、官僚に任せっぱなしでは日本は倒壊してしまうんだと描かれていた。
このままだとこの「平成 -
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最近、仕事でも趣味の中でも、「一対多」の場を作るという機会があります。
そんな時に、「もっと多くの人に集まってもらいたい」と思う場合がまま、あります。
この本は、大阪万博を仕掛け、のちに経済企画庁長官も勤めた、国レベルの「人集めのプロ」による一冊。
まず、イベントというものの意義と効果を説き、大阪万博、沖縄の観光地化といった、自らの経験から得られたことを記述しています。
そして、80年代以降に多発した博覧会の問題点分析と、自身が携わり大阪以来の入場者記録を樹立した上海万博の分析を通じて、イベントを開催するにあたって考慮すべき項目を整理しています。
本書で繰り返し書かれていることを自分なりに要約