堺屋太一のレビュー一覧

  • 団塊の後 三度目の日本

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    2026年の日本を描く近未来予測小説。

    堺屋さんの切れも鈍ってきているというか、昔からの主張を近未来小説の形で実現化させたがっているという感じがします。
    一番の注目点は東京オリンピック後に長期不況が来ている前提になっていることです。
    また、タイトルからもあるように団塊の世代が鬼籍に入っていく時代に医療や介護のシステムが余剰になるということです。
    加えて、いつもの道州制や税制改革が語られていますが、自分が勉強になったのは上記2点の堺屋さんの解決案でした。

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    2017年12月03日
  • 三人の二代目 上 上杉、毛利と宇喜多

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    上杉のその後は、大河ドラマ「天地人」、毛利のその後は、同ドラマ「軍師官兵衛」を照らし合わせながら、ああそうだったなあと思い出しつつ、宇喜多の場合は、未知の領域だったので、お福の根回しのよさに舌を巻いた。

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    2017年10月01日
  • 体制維新――大阪都

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    新しいことをするには、まず体制(システム)を変えないと物事が進まないことを大阪府知事時代の経験を基に本書は書かれている。確かに変革は様々な利害関係を壊すので抵抗勢力があるのはおかしくない。本書で大阪市と大阪府の利害関係もよくわかった。まずはやってみて、ダメなら修正すればいいとの考え方には賛成。

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    2015年12月23日
  • 日本を創った12人

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    自分が常識、良識と考えているコトも元をたどれば、誰かが当時の状況に応じて人為的に作り出したモノと考えると、状況が変われば組替えても良いだろうから少し気が楽になる。
    書かれた頃から20年近く経って本の中で描かれる日本人像もズレてるような気がするけど、13人目が現れたのか、外部環境が変わっただけで日本人の中身は変わってないのか、どっちなのかは分からない。

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    2015年12月08日
  • 体制維新――大阪都

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    政治と行政の役割分担。政策立案は専門家に任せられても、仕組みを変えることができるのは政治家だけ。という橋下氏の意見を理解できた気がする。と同時に、組織で孤高のリーダーとして発奮してるようす、こういうことかと面白かった。

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    2015年12月07日
  • 体制維新――大阪都

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    大阪都の実現の是非を問う住民投票が行われるので、勉強するために読んだ。基本的な主張は一貫していて、今までは府と市で別々に事業を行っており、無駄が多かったので、今後は大阪市を特別自治区に再編成し、無駄をなくした上で、都市の国際競争を勝ち抜いていくという主張。

    気になったのが、同じ主張を形を変えて繰り返している点。もう少し構成を変えた方が伝わりやすい、というのも、制度を変えることで、市民にどのような実感をもたらすかが伝わってこなかった。この辺がうまく伝わらないと支持を集めづらいと思う。
    あとは当時の大阪市長の悪口が多かったこと笑。仮想敵を作ってギャーギャー責めるのは常套手段であるし、その手段に問

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    2015年05月08日
  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    日本史上では高度成長期だった戦国時代を、1467年の応仁の乱から秀吉治世まで、約400年後の成長期である、明治維新~現代に置き換えて検証。対外戦争を行った時期に違いはありますが、殖産興業や自由化など意外に共通点があり興味深い。このまま徳川政権のような停滞期に入るのをどう防ぐか、といった警鐘でもあります。
    その他の織田信長、豊臣秀長、石田三成の章は、「~に学ぶ」的なありがちさで今一つ。

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    2015年03月08日
  • 体制維新――大阪都

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    大阪都構想の住民投票が決まり、賛成と反対の意見が真っ向から対立している。2015年2月現在、4年前の著書だがその主張には一貫性あるこもがよく分かる。関心ある人はよんでおくべき本。

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    2015年02月08日
  • 平成三十年 (下) 天下分け目の「改革合戦」

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    現状を憂うのでなく、解決策を提示しているのが好感触だったがある意味予想できる衝撃の最後でひっくり返った。

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    2014年01月02日
  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    読書録「歴史からの発想」3

    著者 堺屋太一
    出版 日経ビジネス人文庫

    P86より引用
    “信長は社会の諸勢力を一つの実力集団としてしか見なかったの
    である。”

     目次から抜粋引用
    “知の宝庫「戦国」を読む
     日本史に学ぶ「組織」と「人間学」
     中国史ーー万古不変の知恵”

     元官僚で作家である著者による、歴史の中から現代の状況に役
    立つ教訓を紹介する一冊。
     日本の戦国時代から近代中国まで、偉人たちの軍事・政治・経
    済での成果を取り上げて書かれています。

     上記の引用は、織田信長について書かれた項での一文。
    何か一つしっかりとした基準を持っていれば、いざという時に判
    断に迷わなくて良いの

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    2013年11月29日
  • 平成三十年 (下) 天下分け目の「改革合戦」

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    新聞連載小説。

    国家公務員の木下さんが主人公。
    世の中は何度も改革が唱えられながらも、官僚に押さえ込まれて「何もしない」まま平成30年を迎えていた。
    主人公が所属する情報産業省大臣・織田信介が、着々と改革を巻き起こしていくお話。

    明智さんや波多さんやら、戦国大名の名前を戴いた登場人物たちによって平成の世が語られる。
    新聞に掲載された平成9年~10年からは20年後の話であり、現時点で近いことも有れば、全然違うこともある。
    けども、「何もしない」ままでいると決して良い方向には行かないのであり、官僚に任せっぱなしでは日本は倒壊してしまうんだと描かれていた。

    このままだとこの「平成

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    2013年11月26日
  • 鬼と人と 上巻 信長と光秀

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    部長に『歴史好きなら』と勧められたので。同じ歴史を信長と光秀からこうも感じ方ちがう?てのがおもしろい。堺屋さんてこんなもん書けるのになんで、道頓堀にプールとか何で考えるのか。わからぬ。。

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    2013年08月07日
  • 人を呼ぶ法則

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    最近、仕事でも趣味の中でも、「一対多」の場を作るという機会があります。
    そんな時に、「もっと多くの人に集まってもらいたい」と思う場合がまま、あります。
    この本は、大阪万博を仕掛け、のちに経済企画庁長官も勤めた、国レベルの「人集めのプロ」による一冊。
    まず、イベントというものの意義と効果を説き、大阪万博、沖縄の観光地化といった、自らの経験から得られたことを記述しています。
    そして、80年代以降に多発した博覧会の問題点分析と、自身が携わり大阪以来の入場者記録を樹立した上海万博の分析を通じて、イベントを開催するにあたって考慮すべき項目を整理しています。
    本書で繰り返し書かれていることを自分なりに要約

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    2013年05月15日
  • 体制維新――大阪都

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    こうしてまとまった本のかたちで読むと橋下徹の主張することは具体的かつ明快であるが、彼はなぜ一方でTwitterなどで「バカ」だの「アホ」だの罵詈雑言を吐散らしているのだろう。本書のようにじっくりと説明すればいいのと思うのだが。

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    2013年04月11日
  • 人を呼ぶ法則

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    自慢話も多いが、
    参考になる部分も多かった。

    「イベント」の定義をしっかりしないと混乱を招く可能性あり。

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    2013年01月31日
  • 鬼と人と 上巻 信長と光秀

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    戦国時代の覇者、信長。古き慣習に縛られず、中世から近世へと日本を導いた男。

    古き慣習側の代表として明智光秀の独白と新しき時代の担い手としての織田信長の独白を交互に交えていく形が面白いです。

    信長の論理を理解できない光秀、光秀の論理を理解できない信長。
    二者の掛け合いが絶妙です!

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    2013年01月01日
  • 体制維新――大阪都

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    二重行政。
    大阪府と大阪市。大阪市は基礎自治体にしては大きすぎる。それぞれの区長が役人なので、主体的な決定ができない。そして広域自治体としては大阪市だけでは視野が狭すぎる。なので、「大坂都」構想。
    成長戦略を国が作る時代では無くなってきた。日本には少なくとも東京の他にもう一つ大きなエンジンが必要だ。
    人事を変え、経営を変えても駄目なら体制を変えねばならない。納得。

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    2012年12月20日
  • 体制維新――大阪都

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    同じ内容の繰り返しで少々飽きたけど、内容は正論だと思う。この後埒があかないと、本人が市長になったわけだがそういう経緯だったのか、と納得。ただこれ、都構想はまだ全然実現してないけど国政に出ちゃうのかなぁ、どーなんだろ。

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    2012年10月28日
  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    戦国時代を組織論的にみると面白い。
    こういう駆け引きとか権力闘争とか好きなんかね
    三成の自分の中での評判が上がった、し、ちょこちょこ「私の著作の~」とかあって、不覚にも読みたくなってしまった。

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    2012年09月12日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

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    ネタバレ

    日本軍や炭鉱など過去の事例を分析し組織のあり方について言及している本。事例考察はとても面白く参考になる。組織が崩壊していく様は昨今同じ形である。
    では何が大切なのかと問題解決に関して話が繋がるのだが、最終的にはヒューマンウェアが大切だ!とあっさり終わってしまうところが少し物足りない。恐らく96年の著書なので当時としては新しかったのだろう。
    文庫にもかかわらずかなり読み応えのある作品だった。

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    2012年05月09日