堺屋太一のレビュー一覧

  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    信仰心と暴力の光と影が歴史の構造なんだとようやく理解。理想のために残酷な英雄たち。その後の伝わり方で印象はグッと変わる。人間というものの揺らぎと、危うさが「歴史」なんだと知る。時代が進んで豊かになって、時代が同じようには繰り返されないようにこういう本を役立てたい。

    日本の歴史解釈ももっと誇れるものになれば良いのになあ。

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    2025年06月23日
  • 組織の盛衰 決定版

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    めちゃくちゃ良かった。日本史や日本軍を例にして、組織の衰退について、詳細に分析している本。

    どの組織も成熟してくると、人事圧力シンドロームに陥り、それが衰退の要因になるといったことが印象深い。この事象は、組織の安定欲求と個人の成長欲求の軋轢によるもの。

    例えば、ベンチャー企業が規模を拡大して大企業になる際に起こる。創業時からの成長意欲の高い社員や成長を期待して入社する社員は、更なる成長を求めるものの、会社側は仕組みや制度づくりで安定させたり、新たな市場を開拓する必要がある。組織内の成長欲求の圧力に屈して、拡大しようとした結果、失敗してしまう。

    これを本書では、豊臣秀吉を例にして説明してい

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    2025年03月12日
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯

    匿名

    購入済み

    2026大河楽しみ!

    豊臣秀長という人物像に作者の視点で迫るこの作品は非常に興味深いものでした。
    2026年に向け、是非読んでおいて損はない作品かと。

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    2024年04月26日
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯

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    あらためた再読して感じる名著。No.2として自ら影の存在であることを選んだ天下人の弟の生涯。

    随分昔に読んだ本を「どうする家康」を見ながら再読。生没年不詳、豊臣秀吉の弟、補佐役として稀代のサクセスストーリーを支えた存在。

    作家というより官僚、経済評論家としての堺屋太一の視点があるからこその作品。史実に筆者の視点を加えたオリジナルストーリー。

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    2023年12月24日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

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    本書の目的は、2つ
    ①現在の組織の現状を点検して正確に観察認識し、その改革改善と新しい創造に役立つような発想と手法を提供すること
    ②この国に組織論または、組織の体系を広めること
    です。

    単行本で一度読んだのですが、ちょっとニュアンスが変わった感じがします。

    気になることは以下です。

    ■日本史上劇的な組織の事例が3つ

    ①豊臣家 史上まれにみる急成長した組織

    組織の規模の拡大にしたがって、管理の方法がかわる
     1)中小企業 船乗りの人数 200人ぐらいまで いわゆる全員顔のみえる組織
     2)中堅企業 管理監督のための組織を入れる 1000人くらいまで
     3)大企業 管理監督機構自体を管理

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    2023年10月12日
  • 組織の盛衰 決定版

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    なかなかちゃんと組織を論証できている本が存在しない中、科学根拠ではなく仮説ベースではあるものの、歴史を振り返りながら納得感ある整理をしている本。組織論の本としては名著ではないだろうか。

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    2022年06月12日
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯

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    豊臣秀吉の実弟にして補佐役を務めた豊臣秀長の人生を描いた歴史小説。とても面白かった。小説の書き手としての素晴らしさもさることながら、著者の歴史に対する丁寧な理解と豊臣秀長への愛着が伝わる的確な思考に触れ、「この人は日本史、豊臣秀長が本当に大好きなんだな」と思い、好印象を覚えた。

    そして、豊臣秀長。数ある文献の中でも、その名が記されているものは少ないそう。それでも、その貴重な記載から浮かび上がる補佐役としての優秀さ、兄を支える影の存在に徹底し、面倒で厄介な仕事を粛々とこなす肝と力量。輝かしい実績を持つ人の裏には、いつもこういった人がいるんだろうなと、妙に納得してしまった。

    好きな戦国武将(?

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    2021年07月02日
  • 日本を創った12人

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    ネタバレ

    ちょっと暇だなと言う時につい手にとって何度も読んでる本。

    日本人の特徴的な国民性を創った12人の紹介で、例えば神仏習合のような世界でもレアな宗教観は聖徳太子が作ったもので日本人が各国の文化のいいとこ取りをうまくしながら発展してきた柔軟性の基盤になっている…とか、維新後に大久保利通がドイツから取り入れた官僚制が現在の官僚至上主義を作ったとか。

    日本人のルーツはそんなところから!という発見が面白い

    1人数十ページなのでパラパラと読んで楽しめます。

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    2020年09月30日
  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    歴史の評価について、傑作です。
    日本の戦国時代、モンゴル帝国、組織史の論評は他では見られない内容でした。

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    2019年06月05日
  • 歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか

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    戦国時代もいつの時代も、組織統治の本心は変わらないことを学べた。時間を置き、繰り返し読み直したい。"「俺はわかっているが、資金不足と社内事情でやれないことが多い」などと嘆いている経営者は、「勝てる組織」づくりに成功していない証拠である。"とのフレーズは大変考えさせられた。

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    2019年04月01日
  • 日本を創った12人

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    娘のお薦め(高校の教材)で読んだ本。大変面白かった。現代日本人の国民性を形成する切っ掛けとして日本史上のレジェンド12名を紹介。
    例えば聖徳太子の「神・仏・儒の習合」思想のおかげでその後日本が海外から様々な学問・文化をスムーズに吸収できた、等々。
    こんな見方もあるのかと、著者(堺屋太一氏)の慧眼に感服。

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    2019年01月09日
  • 団塊の後 三度目の日本

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    従来からの著者堺屋太一氏の基本スタンスは「脱東京」
    東京は国の資金投入の特権階級  この東京を活用することで全国の地方活性化が実現
    今は、その熱狂すらがない
    高い価値のある東京を始め、各地を時価評価の上、道州制に国債負担とセットで譲渡
    国鉄の分割民営化と同じやり方による、国家財政の再建、これしかない!


    2020年のオリンピック後

    「偉大なる凡庸」(ハンナ・アーレント)(82)
    優秀なキャリア官僚は、善良・勤勉・調査能力と記憶力に長けている
    それぞれの省に忠実 2年ごとに異動
    考える間も変える期間も無しに前例踏襲
    問題を小さくして小手先の対症療法、抜本策の先送り
    みなその場凌ぎ、本質論を避

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    2018年11月12日
  • 平成三十年 (上) 何もしなかった日本

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    ちょうど今から14年前に書かれた小説。
    今年、平成30年。

    今だからこそ読む価値があると思う。
    先見性のある内容… 今でも何もできていない日本。
    さあ、今夜から下巻。

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    2018年02月28日
  • 油断!

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    海賊とよばれた男をきっかけに、映画から本へ、そして主人公だった出光さんの本を何冊か読み、石油産業のリスクに興味を持ってたどりついた1冊。もしこの国でいきなり石油供給がとだえたら、どんな混乱が起こるかを物語形式で描かれていてすごくわかりやすく危機的状況を想像でき、だからこその今受けている恩恵も感じることができた1冊でした。時代は変わっているのでそのまま適用はできないだろうけど、起こりうる事態はあまり変わらないのかもしれない。なんにせよ、他の人に、他の地域に、他の国に依存しているものが断たれると自分の生活もいきなり苦境に陥る可能性は常にあるよな、と再確認させられた一冊でした。

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    2017年12月17日
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯

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    800ページ近いので、文庫カバーがきつきつだった。
    ボリュームに負けない内容で、読み応えアリ。秀吉の弟がこんなに凄かったとは。

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    2016年11月22日
  • 体制維新――大阪都

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    内容紹介

    「よいことも悪いことも大阪からはじまる」といわれる。長引く経済の低迷、莫大な負債など、大阪を取り巻く情勢はまさに日本の縮図だ。そんな大阪が変われば、日本全体が変わる! いままでの改革はなぜ全て失敗してきたのか? どうして「大阪都」でなければならないのか。いま何をすべきか。橋下徹が掲げる「大阪都構想」は、大阪、そして日本革命の切り札となるか──その全貌を橋下徹と堺屋太一が論じ尽くし、衰退から成長への具体的な「オンリープラン」を提案する。

    内容(「BOOK」データベースより)

    「よいことも悪いことも大阪からはじまる」といわれる。経済の低迷、莫大な負債など大阪を取り巻く情勢は日

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    2016年09月14日
  • 日本を創った12人

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    たしかにこの12人を知れば知るほど、日本を創ったという言葉が大げさでないことがよく分かる。たとえば、神道と仏道が両立できているのはまさしく聖徳太子のおかげ。他の11人も納得いく。個人的にはここに田中角栄も入れてほしかった。

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    2016年07月24日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

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    組織論というものはよく聞くが、組織『そのもの』にスポットを当てた本というのは思っていた以上に少ない。その少ない本の中で、いち早く組織そのものに目をつけた一人が堺屋太一氏である。失敗事例としての豊臣家、帝国陸海軍、石炭産業など軽く取り上げており、それだけでも読み物として面白い。

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    2016年06月11日
  • 組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか

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    ネタバレ

    名著。歴史的史実なども参照しながら、組織について深く考察し、まとめた本。バイブルとして手元に置きたいと思った。情報としては古い部分ももちろんあるが、時を経ても繰り返される組織の本質的な内容を考察されている。

    <メモ>
    ・豊臣家の盛衰。徳川家の盛衰を成長戦略、人事組織という切り口からわかりやすく分析をされているところは素晴らしい。
    ・全体の手段が部分の目的となるということ。
    ・組織の規模が拡大する質的な転換が発生する。数十人から二百人までは顔も気心もわかる中小企業の組織。これをこえると一人の長では目が届かなくなり、管理監督のための組織が必要になる。中小企業から中堅企業に組織の質も飛躍する。管理

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    2016年01月11日
  • 体制維新――大阪都

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    個人的に大阪都構想には賛成である。

    制度的にうまくいくかどうかは別にして、地域が独立して自治を行う気概を育てないと地域は沈没してしまう。
    国として取り組むべきこと、地域で取り組むべきこと、それぞれを見極めていくべきだ。

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    2015年02月24日